He is Doll?

 

誰にでもあると思う。人に話せない相談。
俺は人に出来ない悩みを持っている。
何かに取りつかれてる訳も無く、唯・・・、
唯、言えないだけ。恋の悩み?友情の悩み?
自分でも分からない。・・・・だけど、苦しくなる。
ありえない。今までの俺じゃ・・ありえないんだよ。
そう思うようになったのはココ、1・2ヶ月前の話。

何も変わらず、友達とダベッてたわむろって、過ごしてた。
「なぁ?今日も行くだろう?ニノ。」
「え・・・あぁ。」
そんな会話で話しが始まる、俺ら。
言えば、ナンパなんだけどサ。
ナンパでも俺には関係無い。
だって俺はその場に居れば良いだけの人形
そう、何時も俺はこんな感じで人形してれば良い。
親の人形で、友達の人形で、先公の人形。
もう沢山だ!そう思ってても言えないからってか
言っても一緒だって思ってるから言わない。
そう思ってる俺、二宮和也。

ね、あの娘(コ)可愛くない?友達が言う。
よしっと言って俺を連れていく。
友達は彼女達に言う。
「な、これから暇なら俺らと一緒に遊びに行かない?」
彼女達は顔を見合わせエ―ッと言いガードが固かった。
俺にホラッと目で合図をしてくる。
俺は仕方なく、行こうよ。普通に遊びだけだし・・・と言う。
何時もの台詞・・。するとタイテイは引っかかる、
ほら、来たでしょう?!
「やっぱ、和也だぜ!一発OKだもんなっ」
そう笑顔で俺に笑ってきた。俺は苦笑いした。

ナンパの定番、カラオケ。(つまんねぇー!)
友達は歌ってる、彼女達は盛り上がってる。
俺は座ってカフェオレを飲んでる。
――――ふっと視線を感じる。
視線の感じる方へと目をやると、
彼女達の中で一人だけ俺を見てる娘(コ)がいた。
俺は騒いでる中、
その娘(コ)に向かって口パクで「何?」って言った。
その娘(コ)は首を振って下を向いた。
=珍しい=
 そう思っただけで、また俺はカフェオレを飲んでいた。

そろそろ、カラオケも飽きたってコトで帰るコトになった。
俺は一刻も早く、別れたい!!! そう思った。

友達は「俺、左のコと一緒に帰るわ!」そう言ってきた。
「あぁ、どうぞ。」俺は笑いながらそう言った。
可愛そうなあのコ。友達が狙うと必ず、
その日のうちに食べられちゃう(笑)
俺はそう心の中で思った。
そして、俺、帰るわっと言ってその場から離れた。

やっとの開放感・・・・。
俺は人形の時間が長いなっっとふっと笑ってしまった。
・・・孤独、いや、違う。孤独なんかじゃない。
・・・・・そう思いたかった、だけなのかもしれない。
君があんな風に追っかけて来なければ・・・。

足音がする・・・。
『あのぅ・・・。』
後ろから俺を呼んで声がする。
はい?  振り返ると・・・カラオケの時の彼女。
しかも俺をじっと見つめてきた人・・・・。
「な・・・なにか?」
「あの時はどうもっです。
 あっと・・別に用はないんですけど・・。
 何かつまらなさそうな感じだったので、つい気になって・・・」
俺は彼女の言葉を掻き消すかのように答えた。
「何時ものことなんで・・じゃぁ。」
そう言って帰ろうとした。
彼女は俺の手を掴んできた。
――イテェ!
一瞬逆切れを起こしかけた。
――俺に構うなっ――って・・・
彼女はそれでも俺を見つめてくる。
俺はため息をつき、近くのベンチに座らせた。
なんで俺に構うの! 少しキレ口調で言った。
だけど、彼女はめげずと言ってくる。
「・・だって、つまらないってことは・・・・
 自分自身楽しめてないってコトで、
 なんか抜け殻って感じで・・・
 そんな人いないって私はそう思うから・・。
 何かあったのかな?って・・」
彼女が言った後、ふ〜っと暖かい風が吹いた。
そんな風を感じた俺は知らず、知らずのうちに、
今までの俺のこと、その娘(コ)に話してた。
彼女はそう、だね。と頷いてただけだった。
けど、ただ、それだけだったけど・・俺は嬉しかった・・。

「やっぱ自分の気持ちとかあるんじゃん★私は分かってたヨ」
一言だけ、そう言ってあとは俺の傍に居ただけだった。
俺達は何時間その場所に居ただろう・・。
ふっと気付くと俺の目から透明な雫が流れていた。
一粒、二粒と・・・。
彼女は俺の前に立ち、俺を包んできた。
いや、包んでくれたんだ。
泣いても良いんだよってそう耳元で囁いた。

俺は初めて泣いた。

それから彼女とは逢ってない。
あの日から俺は変わった。変わったんじゃないかな?
元からあったトゲ≠ェ無くなって素直になったんだ。
今はナンパもしない、誰の人形でもない。
俺はオレ≠セから・・、そう教えてくれたのが――。

俺はに逢って言いたいことがあるんだ。
俺に自分≠チてモノを教えてくれたこと、
素直な自分を教えてくれたことを・・・ありがとうって言いたい★
そしてに言うんだ!!

好きなんだって。


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