「ふぁ〜」
大きくアクビをした。バコンッと頭を叩く音がした。
「おい!二宮〜もうちょっと積極的に授業を受けてくれよ!」
少し呆れ気味な声と怒っているような声が混ざった先生。
二宮はニコニコしてごめん、ごめんと言い放つ。
そんな光景を毎日、見ていた―――時期(トキ)が経ってしまうとあの日の一瞬、
この時の瞬間って少し、忘れガチになり易い。
―――今は梅雨≠フ時期
反対に思い出しやすいんじゃないかっても思う。
雨が降っている・・・。
「あっもう、傘忘れたじゃん!!」
友達に先に帰ってもちゃったから、一人。
私は。雨が止むまで下足場で突っ立っている。
「ふぁ〜」
っと後ろの方から声がする。
チラ見をしてみると、同じクラスの二宮和也くんだった。
「アレ?サン傘持ってないの?」
声を掛けてきた。私はその言葉に頷く。
「ふ〜ん、実は俺もっだりぃーな!」
ニコニコしている二宮くん。
そんなに雨が好きなのかなって思った。
何時もは寝ていてあまり会話もないようヒトと私は話している。
「ね、さんはなんで学代なんてやってるの?」
突然、質問をしてきた二宮くんに私は驚いた。
学代=学級代表。
私はその役目を今のクラスでしている。
なんでだろ・・・。何も考えたことなどなかった・・。
少し小雨になり、私はじゃぁっと言って走って帰った。
二宮くんはまたニコニコして手を振っていた・・。
しばらく雨が降っている。今はHR(ホームルーム)の時間。
先生は居なくて私がこのクラスを仕切っている。
たしか・・・このクラスって静かなクラス、のはず・・。
何故か今日は騒がしい。
「静かにしてよ!」と、言うと反発の声が出てくる。
だりーよ!とかいい気になってんじゃない?ってとか・・
―――――逃げたい!
そう一瞬でも思った。そして
貴方達が私を選ぶから・・だから私は学代になったの!
一番後ろで何時も寝ている、二宮くんが言い放った。
「ぅっせーんだよ!!」
ある意味クラスの問題児でもあるせいか回りは静まった。
そしてあの笑顔で私に向かって、
俺は賛成です!と言ってまた座った。
その後は皆が協力してくれてコトは進んでいった。
――二宮くん、ありがとう!――
再び傘を忘れたある日。
あの日と同じように下足場の前で突っ立っていた。
後ろから声がする。振り向くと、二宮くんだった。
「今日もないの?サン」
「うん・・・・。」
雨の音が聞こえてくる。勇気を振り絞って御礼を言う。
「あの時は・・ありがとう・・。」
二宮くんはとぼけて
「何のことかさっぱり分からないよ、サン」
という。嬉しくて何時の間にか泣けてきた。
二宮くんはギュッと抱きしめて胸を貸してくれた。
「辛かったら言って!俺、力になるし。」
「うん・・感謝します。」
二宮くんの腕の中はとても暖かくてドキドキする。
名前で呼ばれたなんて気付かなかった・・。
そして胸の中から自然に出てくる言葉があった。
熱があったせいなのか私は言ったらしい。
――二宮くんが好きだよ――って・・・・・。
和也くんは私にkissをした。
「、ずっと前から気になってたんだ」
って言葉を和也くんから聞こえた気がした。
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