【超電子バイオマン】とは


   TVシリーズ   1984.2.4〜1985.1.26放送      全51話
   
   劇場版      1984.7.14公開         東映まんがまつり  


   地球征服をたくらむ新帝国ギア。その野望を阻止するために、今、宿命の戦士が立ち上がる

 「宇宙の青いエメラルド」―そう語り継がれた地球。科学の進みすぎによって滅びたバイオ星からやってきた実験助手ロボット、ピーボとバイオ
ロボは、この美しい星を自らの故郷と同じ悲劇を繰り返してはならないとの思いから、彼らのもとに集まった5人の若者に、バイオ粒子を浴びせ
た。

 それから500年後、世界征服をたくらむ新帝国ギアの魔の手が、日本の未来都市、テクノトピア21に伸びた。500年前からこの日が来ること
を予期していたピーボとバイオロボは、逃げ惑う人々の中から5人の若者を選び出し、バイオマンとして戦うことを告げる。いきなりのことに理解
できないながらも、テクノブレスでバイオマンに変身。初陣を勝利で飾る。しかし、5人のうち、イエローフォーに変身した小泉ミカだけはこれを拒
否。ひとり立ち去っていく。

レッドワンに変身した郷史朗がミカを呼び止めようとするが、まだ、互いの名前すら知らなかった・・・。

                
 ・・・と、のっけからハードな展開で幕を開けた今作は、今までの戦隊シリーズ作品とは違った展開を見せていきます。初めて戦士であることを
拒否した小泉ミカ。彼女がもし生きていたなら、彼女がこの物語のキーパーソンになっていたと思われるくらい、圧倒的な存在感をみせていまし
た。(←しかし早坂は、本放送【当時小学3年生】のとき、彼女の存在を知らなかったんですねぇ。「登場人物紹介」参照)今でもファンが多いのは
うなずけます。矢吹ジュン派の早坂もミカちゃんに強く惹かれた一人ですから。実際、2話でヒロインを主役に据えた話は初めてだったでしょうし
その後も彼女を主役にした話が多く製作されていたことを考えると、彼女にはすごい設定が隠されていたんだろうな・・・と考えさせられてしまい
ます。しかし、ミカちゃんは10話で壮絶な最期を遂げてしまいます。最初は自分の夢のために戦士になることを拒絶した彼女が、仲間のために
戦士として死んでいった姿は、涙なくしては見れませんでした。今でも一種のトラウマとして心に残っています。


 そして、私の永遠のヒロインでもある矢吹ジュン嬢の登場となるわけですが、・・・実は、ミカちゃんがいたころと比べて、出ている人がひとり違う
だけで、こうも違って見えてくるものなのか・・・と感じざるを得ないほど、違和感を感じた時期もありました。ミカちゃんを演じていた矢島由紀さん
の降板がかなり急だったこともあって、ミカちゃんが出ていることを想定して書かれた(であろう)話にジュンちゃんが出ている、なんてこともあり
ましたし。そのせいか、登場から数話は、ジュンちゃん派の早坂でも不自然な感じはぬぐえなかったけど、ジュンちゃんを演じた田中澄子さんの
頑張りもあって、いつしか世界に溶け込んでいってくれたような気がします。と冷静に書いてますが、こう考えるようになったのはつい最近のこと
です。それまではなぁんにも考えずに見ておりました。こう考えるようになったきっかけは、ミカちゃんファンの一部の方々が、ジュンちゃんを嫌い
だ、っていうのを知ってから。なんですよね。そのことに関してどうこういうつもりはまったくないんです。ミカちゃんファンのかたでジュンちゃんが
嫌いなひとでも、ジュンちゃんのほうが好きな私を受け入れてくれるひともいますし、なにより人それぞれ好みもあるので。それにもし私が同じ立
場で、ジュンちゃんを嫌いだったらきっとバイオマン自体を見なくなっていたかも知れませんし。

 
 ・・・すみません;話がだいぶそれてしまいましたが、中盤以降からは敵方のドラマも充実してきて、人間を捨てたはずなのに、息子に似せたロ
ボット、プリンスを作ったドクターマン。そのドクターマンの本当の息子、蔭山秀一の登場により、ドクターマンが人間だったことを知り、謀反を企
てたメイスン・ファラ・モンスターのビッグ3。ビッグ3が大改造されてからのバイオマンたちの苦悩の日々、そして、バイオハンター・シルバの登場
と、息もつかせぬ展開で、物語は最高潮に達していきます。そして、なんといっても終盤、郷さんの父、郷紳一郎の登場には驚かされました。バ
イオ粒子を持つはずの父が、シルバのバイバスターにも苦しまない。それは、ドクターマンを追うために、彼自身が自分の身体を機械化していた
からだった・・・。立場は違えど息子を捨て、自分の信念のために生きてきたドクターマンと郷紳一郎。そして、その二人の息子として生まれ、父
を追い求めていた郷さんと秀一くん。この二組の親子の対比が、バイオマンの最後をなしてきた「核」だったんですね。

 ・・・バイオマンの活躍によって守られた「宇宙の青いエメラルド」地球。しかし、バイオマンの正体を知るものは少ない。
5人はその後、何事もなかったかのように、各々の生活に戻って行ったと思います。そんな5人のことを、ミカちゃんは天国から、あたたかく見守
っていることでしょう・・・。ね。

 最後にひとつだけ、わがままを言わせてもらえるなら、ミカちゃんとジュンちゃんの、共演シーンが見たかったなぁ・・・なんて。