日時:2002年10月5日、午後9時 場所:The Canyon Club, Agoura Hills, California, U.S.A.


2002年10月5日、待ちに待ったティファニーのコンサートに行ってきた。思えば初めて買ったレコードが彼女のデビュー曲「二人の世界」(とってもロマンチックな曲です)で、それから早15年の年月が経ち、初めてのコンサートである。一度、コンサートチケットを買ったが、彼女が病気の為キャンセル。だからとても意味のあるイベントであった。前日のベトナム人の友達からのドタキャン(突然のキャンセル)に一人で行く事を決意し、余裕を持って家を出た。このコンサートは色んな意味のあるイベントと言ったけど、まず、一つ目が車の運転であった。
何を隠そう自分は運転に慣れていない。勿論、ローカルは運転出来る。けど、フリーウェイは苦手である。
そう、まさにチキンである。(アメリカでは臆病な人をチキンと呼ぶ。)まあ、何はともあれ、運転をしなきゃいけないのは分かっていたので(まさかタクシーではお金が高くて行けないし)、前日に、道を確かめるのと練習を兼ねて行ってみた。行ってみたら、まあ、なんと言う事も無くすんなり行けた。あ〜、これで行動範囲が広がった・・・笑。おっと、話が反れたので本題に入ろう。当日の店頭の広告


7時過ぎに着いてしまい、どうしようかなと思ったけど、入り口にいたセキュリティーガードの人から早く入ればそれだけ良い所を陣取れると言われたので、中に入った。キャニオンクラブは元々はレストランバーな所らしく夕食をしにきた家族連れやカップルなどがディナーテーブルにつける。ただ、ライブミュージックを楽しみに来た人達はそこらに置いてある大きなカウチに座る事が出来る。自分も運良くステージから真正面のカウチに座れた。とは言え一人でそんなところに行ったので少し肩身の狭い思いをしていたが、やっぱりライブだけを観に来た二人の男性が合席していいか聞いてきたので快く承諾して、暫く談笑した。一人は自分と同じくかなりのティファニーファン、名前はヘンリー。もう一人はただの付き添いできていたらしく、その人曰く、ティフは悪くは無いけど・・・だそうです。はい。 今か今かと待っていると、「レディース エンド ジェントルメン、ティファニーの登場です!」 のアナウンスと共に聞き覚えのあるバラードのイントロが流れ始めた。「思い出に抱かれて」だ。そして、一人の女性がスタンドマイクの前に現れた。歓声が沸き上がる。なぜか胸にこみ上げてくるものがあり、ジーンとしてしまった。暫らくしてステージ前にあるダンスフロアーに人が集まりだしたので僕は合席していたヘンリーとフロアーに行く事にした。

フロアーに行くと音楽にあわせて身体が勝手に動く。そして、自分とティファニーとの距離はほんの2〜3メートルだ。周りを見回すと他の人達も思い思いに身体を音楽にゆだねている。次々に新旧問わず曲が流れる。中盤で彼女の代表曲とも言ってもいいデビュー曲で1987年に全米1位をマークしている「二人の世界」を披露した。少しバージョンを変えレゲエ風に!?なっている。歌う前にティファニーが「次の曲は皆もよく知っている曲よ。」と言った。イントロが流れ始めた途端、観客は一声に歓声をあげた。勿論自分もである。みんな曲に合わせて歌ったり、踊ったり、まるで80年代にタイムスリップしたのではないかと錯覚を起すほどのエキサイト振りである。続いてビートルズのカヴァーで当時全米7位まで上昇した、超ご機嫌なダンスチューン “I Saw Him Standing There” だ。興奮はピークに達した。もう、誰も止められない状態とはこういう事を言うのだなと身体で感じた。彼女の声は素晴らしかった。80年代に10代歌手だった頃に比べ今の方が断然エモーショナルに、力強く そして聴く人の心に動かすパワーに一人のアーティストとしての成長ぶりに脱帽である。もしかしたら、自分が大ファンだから、そう感じるのかもしれない。いや、デビュー時から知っているだけに、その成長ぶりも分かるのだと思う。彼女と同じように10代だった頃、まだ、歌の内容には差ほど気にせず聴いていた頃とは違い、年月を重ねた今、彼女の一つ一つの歌の歌詞が痛いほど理解できる。彼女の歌を聴きながら自分の人生が8mm映画のように頭の中で静かに流れていく。 あっという間に1時間半が過ぎた。そして彼女が一旦その場から消える。暫らくして彼女がアンコールに応えるためにステージに戻ってきた。アンコールの曲は彼女が最も尊敬するアーティスト、スティービー・ニックスの曲 “Landslide”だった。一度、ラジオに出たときに、この曲を歌い、ファンの間では「この曲をカヴァーしてシングル化するべき」という声も出ているほど彼女にぴったりの曲で、彼女のしっとりと歌う姿に観衆は心奪われていた。歌い終わり、彼女が「今夜はアリガトウ。また会いましょうね。」と言い舞台奥に去っても、拍手は暫らくなりやまなかった。

コンサートが終わり、興奮も冷めない今、出口近くに小さな人だかりを見つけた。ヘンリーと僕は行ってみた。なんと、ティファニーがいた。ヘンリーは彼女の誕生日ギフト(10月2日が彼女の誕生日である)にキャンドルセットを渡し、ティーシャツに彼女からギフトをアリガトウと言うショートメッセージとサインをもらった。次に自分もコンサート後に会えるとは思っていなかったのだが、万が一の事を考えて、3月にサイン会に行ったときに撮った写真を三枚持参していて、それを彼女に渡した。「それタワーレコードで会った時の写真だよ。」というと 彼女は「あ〜、本当だ。」みたいなことを言い、サインしてもらえるかと尋ねると笑顔で承諾してくれ3枚ともしてもらい。今度はツーショットで撮ってもらい、更にはずうずうしくも彼女だけの写真を撮らせてもらった。その間、嫌な顔せずに笑顔で接してくれた。彼女は昔からファンとの交友を大切にすることで有名らしく、他のスターのようにサインをねだられても拒否したりなどしないのである。もちろん、忙しいときとは別だけど。そんなファンを大切に思う気持ちがファンの心にも伝わるのだろう。今までに決して彼女に対する悪口をファンの間で耳にした事は無い。ライブの後で疲れていただろうに、自分のわがままに応じてくれた彼女にお礼を言って、クラブを後にした。帰りのフリーウェイを走っている最中も彼女の曲をかけながら頬に涼しい風を感じながら、まだ夢うつつのなかにいた。(もちろん、運転はきちんとしていました。念のため)以上、コンサート リポートでした。



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