ロード・トゥ・パーディション
ROAD TO PERDITION
CAST:トム・ハンクス ポール・ニューマン ジュード・ロウ
今回は、現在も公開中の映画です。テーマは、俺が思うに、「父と子」。これも俺にとっては熱いテーマですね。うちの父親はけっこう無口で、でも、仕事ができて、なかなか優しい。(こんなこと言うと、照れますね・・・)でも、親父とゆっくり話したことなんてなかったから、親子関係と言われると、本当に良いのかわからなくて。
舞台は1930年代のアメリカ(1931年だったと思います・・・^^;)禁酒法が施行されていたこのころのアメリカは、ギャング達にとって非常に美味しい時代だったに違いない。主人公は、そんなギャングの一人マイク・サリヴァン(トム・ハンクス)。彼の仕事は、銃を持って相手をおどし、時には邪魔者を消すこともあったに違いない。冷静で思慮深いマイクは一家のボスであるジョン・ルーニー(ポール・ニューマン)に、実の息子のように可愛がられていた。しかし、それは、実の息子であるコナー・ルーニー(ダニエル・グレイグ)にとっては面白いことではなかった。
ある日、それは裏切り者として始末された者の葬儀の日であったが、マイクとコナーは『仕事』にでかけた。始末された者の兄が、葬儀の席で述べたジョンに対する暴言の後始末の仕事であった。ジョンは二人に『話し合い』をしてこいと言い付けるが、話し合いの場で自分の悪事をばらされそうになったコナーが相手を始末してしまう。そして、その現場をひとりの少年に目撃されてしまう。その少年こそ、マイクの息子、マイケルであった。
コナーはマイクとその家族を始末しようと決意する。末端のマフィアにマイクを始末させ、自身はその家族を殺害する計画であった。しかし、マイク殺害は失敗に終わり、コナーもマイクの妻と次男の命を奪っただけであった。マイクは生き残った長男をつれ、復讐の旅に出る。それは、父と息子が共に過ごした、一つの人生の時間にも等しい6週間であった。
この映画で最も痺れたシーンは、後半、トム・ハンクスとポール・ニューマンが対峙するシーン。ポールの演じるジョンは実の息子の悪行を知りながらも見捨てることができない。トムが演じるマイクには、実の父のように慕うジョンの気持ちが痛い程わかる。しかし、マイクにとってはジョンさえいなくなってしまえば、自分の復讐を邪魔する者などないことを知っている。
そして、雨の夜、ジョンが車に乗り込もうとしたその時、暗がりから機関銃の銃声が鳴り響く。消える音、次々に倒れていくSP(ボディガードか?)。暗がりから、機関銃をだらりとぶら下げたマイクがあらわれる。ゆっくりと振り返るジョン、そして一言『I'm glad to you・・(お前で良かったよ)』と一言呟く。マイクは無言で、しかし、苦渋に満ちた表情で問いかける。『なぜなんだ、なぜこんなことになったんだ、親父・・・』マイク役のトムの顔には、そう書いてあるような気がしました。
その対峙のシーンが、じっくりと描かれていて、その二人の姿に痺れました(^^;
今、親子の関係はさまざまです。実の子を、躾と称して平気で殴る親。子育てを完全に放棄してしまっている親。そんな親に育てられる子にとって、親とはどんな意味を持つのでしょうか?『父親にとって息子は宝物であった。そして、息子にとって父親は英雄であった。』映画の予告で、こんなナレーションが出ていたと思います。今、この時代だからこそ、親子の関係について考えることができる一本じゃないかと思いました。
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