お気に入りオススメ映画 (全部5つ星!)

         

 

題名 監督

リビュー

   
 カルメン カルロス・サウラ カンヌ映画祭最優秀芸術貢献賞。フラメンコで「カルメン」を上演しようとしている舞踏団のリーダーは、ある女性を主演女優としてスカウトする。リハーサルが進むにつれ、2人の関係も「カルメン」同様、愛と嫉妬が渦巻くドラマとなっていく。現実と舞台が入り混じる巧みな構成。一般的なミュージカル映画と違い、歌や踊りにも舞台設定があり、ミュージカル嫌いの人でもすんなり入り込める。
サーカス  チャーリー・チャップリン アカデミー特別賞=C.チャップリン。ひょんなことからサーカス団の一員になり、綱渡りをする羽目になるチャップリン。相変わらずオトボケで笑えるが、哀愁漂うラストが泣ける。
シャイニング スタンリー・キューブリック 山奥の無人ホテルで、管理人として一冬過ごすことになった家族。しかしここは前管理人が家族を殺し、自分も自殺したいわく付きのホテルだった。そして息子は幻覚を見出し、父は狂っていく。さらに奥さんの顔も怖い。照明が明るい、異質なホラー映画。J.ニコルソンの怪演に背筋がゾッとする。
シャイン スコット・ヒックス アカデミー主演男優賞=ジェフリー・ラッシュ。実在するオーストラリアのピアニストの激動の半生。厳格な父の教育が原因で精神を病んでしまうが、占い師の女性と出会ったことで、自分の価値や人生を取り戻していく。サントラは本人の演奏。奥さんが書いた彼の自伝もとても良い(すべては愛に/ギリアン・ヘルフゴット著)。それが原作とも言えなくはないかな?
ショーシャンクの空に フランク・ダラボン S・キング原作。冤罪で投獄された物静かな男が、様々な人間模様の刑務所内で自らの尊厳を取り戻していくが、彼は意外な道を選択する。ラストの壮大な景色は圧巻。あの場所に行きたい。
セレブレーション トマス・ヴィンターベア 父親の誕生会の席上で、息子は父と自分たち兄妹の間に起きた忌まわしい過去を暴露し始め、パーティーは騒然となる。ドグマ95(自然照明・ロケ撮影のみ・手持ちカメラを使うなどの規定を定めた監督集団)の第1回作品。

TOKYO フィスト

塚本晋也 サンダンス・フィルムフェスティバル・イン・トウキョウ・グランプリ。キネマ旬報社新人男優賞=塚本耕司。かつての友人でボクサーの男が自分の彼女を誘惑したことから、彼を倒すべくボクシングに熱中する主人公。そして彼女は体にピアスを開けまくる。何ともイタイ三角関係。圧迫した空気と速い編集が熱気をもたらしている。塚本ワールドとしか言いようのない雰囲気が漂う、日本映画最高傑作。

ニュー・シネマ・パラダイス

ジュゼッペ・トルナトーレ アカデミー外国語映画賞/カンヌ映画祭審査員特別グランプリ。シチリア島の映画少年はパラダイス座の映写技師を慕い、自分も技師となるが、その映写技師は彼に島を出るよう勧める。30年後、映画監督となった彼が映写技師の訃報を聞いて島へ帰って来るが、パラダイス座は廃館となっていた。古き良き時代に映画を愛した人々の、ノスタルジックな物語。映画を楽しむ少年の満面の笑みが忘れられない。
バグダッド・カフェ パーシー・アドロン 旅行中に夫と喧嘩別れしたドイツ人の妻がたどり着いたのは、変わり者の集まる砂漠のさびれたモーテルだった。一度見たら忘れられないインパクトのある風貌と宴会芸的な特技を持つ彼女は、いつの間にか人々を和ませ、さらにはモーテルを盛り立てていく。景色の乾いた感じがよく出ていて、ジャケットもとてもいい。
ビッグ・リボウスキ コーエン兄弟 ボーリング好きで自堕落な男が同姓同名の富豪と人違いされ、ギャングに襲われたことから始まる不条理コメディー。その富豪に頼まれ、誘拐された彼の妻の身代金受け渡し役となるが、同行した友人が勝手な行動に走ったために、さらなる騒動に巻き込まれていく。登場人物全員個性が強く、そのパワーに圧倒される。
秘密と嘘 マイク・リー カンヌ映画祭パルム・ドール大賞、主演女優賞=ブレンダ・ブレッシン、国際映画批評家連盟賞。ロンドン近郊の下町で暮らす母子家庭の母親には、実は16歳の時に出産し、顔も見ずに養子に出したもう1人の娘がいた。ある日その娘から電話があり会うことになるが、娘の風貌に驚きを隠せない。それでも2人は頻繁に会うようになり、家族の誕生会にその娘も呼ぶのだが、そこで様々な真実が明らかになる。
フル・モンティ ピーター・カッタネオ アカデミーオリジナル作曲賞。無職ゆえに息子の養育権を失った男が、一攫千金当てようと、失業者6人のストリップ・ダンスチームを結成。しかしそれぞれに問題や文句があり・・・。「フル・モンティ」とは真っ裸を意味するスラング。賞を取っただけあり、サントラは必聴。主演はホリマ大好き・ロバート・カーライル。
ベティーブルー 愛と激情の日々 ジャン・ジャック・ベネックス 愛情が強すぎるために、破滅していく男女の物語。セックスに溺れ、彼女は妊娠するが流産。精神不安定になってしまった彼女は、一時も彼と離れていられなくなるが、彼は働きに出なければならない。そして彼女は突飛な行動に出る。ベアトリス・ダルがとってもかわいくて、わがままを許してしまう男の気持ちもわからなくもない。原題の「朝、摂氏37度」とは、女性が最も妊娠しやすい体温のことを言うらしい。「インテグラル 完全版」では、彼の方に焦点が当たっている。

メメント

クリストファー・ノーラン 奥さんが強姦・殺害されるのを目の当たりにして前行性健忘症になってしまった男が、突き止めた事実をタトゥーとして体に刻み込みながら犯人を追う復讐物語。結末から始まる、巻き戻し型映画。衝撃の真実。
   
レオン リュック・ベッソン 牛乳好きの冷静な殺し屋と一家惨殺の生き残りの少女との、友情とも愛情とも言いがたい、はかない関係。切なくて胸に染みる。