20世紀は人類がその歴史を初めて「動く映像」として見ることができた最初の世紀だった。
「映像は20世紀をいかに記録してきたのか。そして、それは歴史とどのようにかかわって
いたのか。」・・・・・・公式ページ?から抜粋。
数年前にNHKで放送され、この度再放送。前に初めて鑑賞した時以来結構気になっていたので再見。第一次世界大戦勃発前から冷戦終結後の各地の紛争まで、及び最終回は日本限定の事柄の11部構成になっている。
調べてみるとDVD(全11巻)も発売されており、その値段は74800円・・・高いっ。
なおこの「映像の世紀」には日本のそれぞれの都道府県を映し出した「NHK
日本 映像の20世紀
」なるものもある。こちらは未見ですが。
オープニングは加古
隆という人作曲の「パリは燃えているか」(必聴です)の曲にあわせて、20世紀のキーワードとなる映像、人物、単語が流れていく。この時点ですでに壮大な荘厳な雰囲気がただよう。
内容はほとんど当時の古い映像や写真で構成されており、それをナレーションが解説。一国の指導者から名もなき一般兵士や市民などの発言、手記なども交えて当時の状況が伝わってくる。
これらの膨大な資料はエンドクレジットを見れば分かるが、さまざまな国のさまざまな機関から得られており、大変な取材期間を要したに違いない(日米共同取材)。
そして取材で得たものから取捨選択して構成、編集の労力を考えてみるとこの番組は見た目以上に大作なのだ。
ただの大作ではなく、中身も濃厚でなかなか勉強になる。東西冷戦の背景、朝鮮半島が南北に割れた理由、インドとパキスタンの対立、ベトナム戦争の背景、東西ドイツ・・・etc
etc。これで知識がつくこと請け合い。
最後にこの番組のコンセプト上戦争関連に多くの時間が割かれている。しかし見ていると露骨に反戦を訴えたり戦犯モノの人物を批判したりしていないのだ。(特にヒトラー関係を見ると分かると思う。)
ただ事実を流す。正義も悪もない(強いていえばお互いの正義がお互いを悪として)。しかし時には胸クソ悪くなるような
話にも目を背けさせない、背けてはいけないと思わせる力がこの番組にはあった。
ただの教育番組みたいに押し付けられなくても「戦争は勘弁、いやマジで」と思わせてくれる。
やたらに恐怖を煽ったり感動を強要して見世物に徹する民放などでは一生作れない番組だと思う。必見です。