Sydの話(Beginnings)

 今から遠い昔(と言っても私たちが住んでいる世界とは、まるで違う次元の事なので、ひょっとするといまより先の事なのかもしれないけれども)、このジークという国に2人の若者が住んでいました。2人の名前はカークとアルと言いました。この2人はこの国の中で最も仲の良い友達で、まるで兄弟のようだと(実際には兄弟だから仲が良いという訳ではないでしょうが)言われていました。
2人の家は少し離れた所にありましたが、2人は毎日、どちらからという事もなしに散歩をし、気がつくと2人で一緒に歩いていました。
このとき、カークは16歳・アルは18歳でしたので、2人は、毎日何をするともなく暮らしていました 。

 このジークの国というのは、クレイダ大陸の最南端にあたり、とてもあたたかいせいか、それとも王の人柄からか、常に戦乱の絶えないクレイダ大陸において、唯一の平和な国でした。
もちろん軍事力を持っていないという訳ではなく、むしろ、高い(戦乱に巻き込まれていない国の能力の高さなどたかがしれているとは思われますが)と言われていました。
というのは、この国の掟で、20歳になった男は、強制的に軍隊に入る事にされており、又、学校の教育も、基本的には軍事教育でしたから。

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