映画「F To S」について



― STORY ―


ノンプロ野球で活躍していた天宮は、肘を痛めて野球を辞めた。

そして天宮は高校時代に過ごした街へと戻ってきた。

高校の野球部で同じメンバーだった信や速水や健一と再会する。

昔、恋人だった真由美とも。

ほかのメンバー達はすでに野球とは関係のない世界で生活している。

天宮は高校野球の時代からずっとヒーローだったが、野球を辞めてしまった

いま、立場は彼らと逆転してしまった。

野球の世界しか知らない天宮はこれから先、どうやって生きていくのか。

そして、彼の周りの人間達にはそんな天宮がどううつるのか。

登場人物それぞれが内面に問題を抱え、それでも生きていく・・・・。




― タイトル「F To S」―


“F” Finish

“To”

“S” Start

この映画のタイトルは「終わり」、「始まり」。

そしてその「終わり」と「始まり」の間には、「To」がある。

英語の To には様々な意味がある。どの意味をとるかでこの映画のタイトルも意味が変わる。

「始まりの 為の 終わり」

「終わり そして 始まり」

・・・etc.

それらの中でどの意味をとるかは、この映画を観た人それぞれにゆだねられている。





Sによる超私的考察

―男の子・女の子―


監督は天宮と信の2人のシーンが思い浮かんで、そのシーンにつなげるような台本を書いたと言った。

まず主人公の天宮という男がいて、その天宮の対極にいるのが信。

位置的には天宮と同じところにいて、実力的にも天宮と同格だけど性格とか人望とかいう面で

天宮とは一線を画す速水。

そんな3人には到底及ばない健一。

天宮を中心にしてこんな風に登場人物が決定された。

ここにどう女の子達をからめていくかに監督は頭を悩ませたらしい。

だからだろうか、台本を読んだときこの映画は男の子の映画だと思った。

高校野球という青春を共有した仲間達の世界。

信の天宮に対する信頼や尊敬。ひねくれているけれども速水の天宮への友情。

これは紛れもない「男の子の世界」だ。

それは女の子には入りたくても入ることの出来ない世界だ。

それゆえ、時には羨望の対象にもなり、嫉妬の対象にもなる世界。

もし自分が男だったらこの仲間に入ることが出来るのに、と思った・・・。






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