走れ、映画よ!    2001   (1978〜1979 )                           
     70年代後半の気まぐれ映画記録               ブッシュ ジュンイチロウ


走れ、映画よ!  2002 (1979〜)      入口 
走れ、映画よ!  2000 (1977〜1978)  入口   



32) 一寸ご無沙汰している間に、早いもので今年ももう終わりです。それにしても今年は、いろいろな事があった割には何も無かったような感じがしています。結局、何も解決しなかったばかりではなく、気がつけば、ずるずると後退を余儀なくされていた、そんな年だったような気がしています。たぶん、この反動は大きいのでは?。
 その2001年を代表する「うた」は、「明日があるさ」でしょう。オリジナルの明るさをねじ曲げて、ここまで、ヤケッパチにしたのは、見事です。年末に入り「来年があるさ」とは、もう、笑う気にもなれません。ノーテンキにも程があるという事。これは、世間の不況を後目に、とても乱暴な商売をしているという見本です。そして年末になって、この「明日があるさ」に呼応するように出てきたのが、「愛のうた」です。この歌はあまりにもストレートに終末を唄っています。その意味では、明らかに「明日があるさ」のアンサーソングです。これも、明らかに不況で商売をしている口です。結局2001年は、こんなものが、不況を後目に闊歩したという事です。そう考えれば、強者には、まだまだ余裕はあるようです。余裕のあるうちは、たぶん何も変わらないでしょう。そして、その間に私達は、だんだんと「食べられ」てしまうのです。
 それが嫌なら、「じゃんけんピヨン」です。結局は「自分のために生きるのだピヨン」です。今年のミニモニのぶっ飛びの中に、投げやりではない、個人の意識が詰まっているのは、意外でした。本当は、今年はミニモニの年だったような感じがしますが、結局は、表面的には無難なイメージの「明日があるさ」が、個的な「じゃんけんぴよん」「ミニモニテレフォン」を圧倒してしまいました。
 果たして、来年はどうなるのか?。全く先が見えません。ぼくらは、いつまで、後ずさりをしなければならないのでしょうか?。少しでも、来年が良い年でありますよう、心から祈りつつ、「走れ、映画よ!」今年も1年間、ありがとうございました。もちろん、来年も「走れ、映画よ!」は続きます。それでは、みなさん、良いお年を!。(2001年12月20日)



醜聞 スキャンダル  (50)  松竹大船
監督  黒沢 明  脚本  菊島隆三  黒沢 明
出演  三船敏郎  志村 喬  山口淑子  桂木洋子
(1979.1.20  池袋・文芸地下)  黒沢明の現代劇。とても面白く、解りやすい。小品だが、ストーリーも演出もとても凄い。三船敏郎がピカ一の存在感。文句無く面白い。
白痴  (51)  松竹大船
監督・脚本  黒沢 明   
出演  原 節子  三船敏郎  森 雅之  久我美子
(1979.1.20  池袋・文芸地下)  2時間40分もある超大作だが、元は4時間ぐらいあるらしい。これは、かなり疲れました。黒沢監督がやりたいようにやってしまったという感じです。構図など、衝撃的でがあったが、完璧に疲れました。
ルパン三世  (78)  東京ムービー新社/東宝
督  吉川惣司  脚本  大和屋  竺  吉川惣司
声の出演  山田康雄  小林清志  納谷悟朗  増山江威子  井上真樹夫
(1979.1.23  渋谷・ジョイシネマ)  アニメーションの動きはまあまあ。アニメ映画は最低これぐらいの動きは欲しい。封切なのにセルの傷が目立つのは頂けない。大和屋脚本は冴えている。特に前半は面白い。
椿 三十郎  (62)  黒沢プロ+東宝/東宝
監督  黒沢 明  脚本  菊島隆三  小国英雄  黒沢 明
出演  三船敏郎  加山雄三  田中邦衛  仲代達矢  入江たか子  平田昭彦
(1979.1.24  池袋・文芸地下)  一気に見られる演出は、さすが黒沢監督だ。最後の血の吹き出るシーンは、とってつけたような感じだが、迫力満点だ。あっという間の一本だった。
悪魔が来たりて笛を吹く  (78)  角川春樹事務所/東映 
監督  斉藤光生  脚本  野上龍雄
出演  西田敏行  鰐淵晴子  石浜 朗  夏木 勲  斉藤とも子  仲谷 昇
(1979.1.27  池袋・東映)  西田=金田一は失敗ではないだろうか?。作品自体、もう一つだった。
セミ・ドキュメント  にせ婦人科医  (79)  電映/にっかつ 
監督  高橋伴明  脚本  ガイラ・チャン
出演  桂 たまき  鶴岡 修  岡 尚美  日野繭子  下元史朗  中野リエ
(1979.1.31  池袋・日活名画座)  監督の渡辺護が特別出演。渋い演技はさすが。映画自体は、定番。ごく普通のピンク映画でした。
夜這い どてさがし  (79)  ユニバーサル・プロモーション/にっかつ
監督  稲尾 実  脚本  山本晋也
出演  川口朱理  深沢ユミ  長友達也  沢木ミミ  滝沢秋弘  久保新二
(1979.2.16  新橋・日活ロマン)  土の匂いのする、ド田舎ポルノ。でも、稲尾監督、ちょっと懲りすぎたのでは?。斬新な映像が散見されます。話は面白い。脚本は、山本晋也。良い出来でした。
色美容師  肉体の報酬  (79)  にっかつ
監督  藤浦 敦  脚本  山本英明  原作  中野ゆう
出演  小川亜佐美  日夏たより  片桐夕子  吉沢由起  北見敏之  高橋 明
(1979.2.16  新橋・日活ロマン)  中村幻児監督の好色美容師も中野ゆうの原作なのだが、本作はもう一つ、切れ味が足りないような感じ。みていて、疲れました。
クライマックス・レイプ  剥ぐ!  (79)  にっかつ
監督  藤井克彦  脚本  斉藤信幸
出演  水島美奈子  川島めぐ  岡本 麗  大河内 稔  椎谷健治
(1979.2.16  新橋・日活ロマン)  この手のアクションは、本来ならば、澤田幸広監督なのだが、これはかなり見応えがありました。特に後半はオススメです。藤井監督もなかなかのものです。
新・兄弟仁義  (70)  東映東京
監督  佐伯 清  脚本  大和久守正 
出演  北島三郎  工藤明子  葉山良二  菅原文太  郷 瑛治
(1979.2.23  浅草・花月)  「俺の故郷は東映だっ! 北島三郎、2年ぶりの出演!」ポスターの派手さに、思わず興奮。見る前からワクワクものでした。映画は、まあまあ。しかし主題歌からのたたみかけは、さすがです。




31) それでなくても不景気で苦しんでいるところに、星の国では新しい戦争を始めてしまいました。お日様の国では、星の国に協力して、戦争ゴッコを始めようとしています。そんなことをしている間に、牛が荒れ狂い(大阪近鉄が優勝ということになれば正に狂牛病の疑いアリ。しかし、ヤクルトも乳酸菌だから、こちらが勝っても、炭疸菌が跋扈しそうです)、テロが、不況が、ぼくらに迫ってきています。「さー、どうする、どうする」、次から次へと悪い事がおこって来ます。2001年はそんな意味では面白い年です。しかし、こういう年は、映画は、あまり注目されない様な感じがします。
 それでは、今回も1979年の初頭、映画がおもしろかった、あの時代にタイム・スリップしましょう。(2001.10.21)



トラック野郎 一番星 北へ帰る  (78)  東映東京
監督  鈴木則文  脚本  掛礼昌裕  中島信昭  鈴木則文
出演  菅原文太  愛川欽也  せんだみつお  大谷直子  舟倉たまき(新人)  田中邦衛
(1979.1.15  丸の内東映)  今回は、一番星ブルースが流れない。泣きは結構あるのだが、アクションが今ひとつだった。いろいろと盛りだくさんの1時間50分だが、一寸長すぎないか?、もう一つ乗れなかった。
天使のはらわた  赤い教室  (79)  にっかつ
監督  曽根中生  脚本  石井 隆  曽根中生  原作  石井 隆
出演  水原ゆう紀  水島美奈子  あきじゅん  蟹江敬三
(1979.1.17  上野映画)  年頭を飾る傑作、早くも登場。原作の良さが、しっかり映画に生きている。水原ゆう紀、熱演。蟹江敬三も記憶に残る名演だ。心持ち、ネバリのある演出が見事。
宇能鴻一郎の 濡れて開く  (79)  にっかつ
監督  西村昭五郎  脚本  大工原正泰
出演  八城夏子  橘 雪子  松井康子  竹内のぶし  高橋 明  片桐夕子
(1979.1.17  上野映画)  最初から最後まで面白く見ることができた。さすが、西村監督だ。コメディだからサラっとした感じだが、次回作はもっとベタな感じの作品をお願いします。
セミ・ドキュメント  浮気妻を覗く  (79)  ワタナベ・プロ/にっかつ
監督  中村幻児  脚本  才賀 忍
出演  泉 エリ  野上正義  松浦 康
(1979.1.17  上野映画)  アイディア、演出共にグッド。それなりに面く見られたが、そろそろ中村監督の青春物が見たくなった。
痴漢快速電車  (79)  新東宝興業
監督  稲尾 実  脚本  池田正一
出演  東 祐里子  沢木ミミ  水島夕子  港 雄一  市村譲二  長友達也
(1979.1.17  銀座・地球座)  稲尾監督、久々の快作。スリと痴漢の組み合わせは、良くあるのだが、とにかく快テンポだ。
聖処女縛り  (79)  新東宝興業
監督  渡辺 護  脚本  高橋伴明
出演  日野繭子  岡 尚美  杉 佳代子  鶴岡八郎  下元史郎
(1979.1.18  銀座・地球座)  渡辺監督は久しぶり。大正、昭和初期の頃を背景としたピンク映画は良い作品が多い。鶴岡八郎、日野繭子が熱演。
修道女 濡れ縄ざんげ  (79)  にっかつ
監督  小原宏裕  脚本  中野顕彰
出演  野平ゆき  茜ゆう子  林ゆたか  山口美也子  吉沢由紀  あきじゅん
(1979.1.18  にっかつ試写室)  野平ゆきは、よくよく作品に巡り会わない人です。今回の作品も出来は、普通。閉鎖的な修道院の設定は、どうも巧く映画にならないようです。
女生徒  (79)  にっかつ
監督  根岸吉太郎  脚本  鹿水晶子  根岸吉太郎
出演  栗田洋子(新人)  相川圭子  小池雄介  高橋 明
(1979.1.18  にっかつ試写室)  根岸監督の第2作。藤田敏八監督の影響を感じさせる。かなり良い感じだが、もう一つ何かが足りない感じ。あまりポルノチックではなかったが、次回作は、何となく傑作の予感。
男はつらいよ  噂の寅次郎  (78)  松竹
監督  山田洋次  脚本  山田洋次  朝間義隆
出演  渥美 清  大原麗子  泉ピン子  倍賞千恵子  室田日出男  志村 喬
(1979.1.19  池袋・松竹)  今回はもう一つ、派手さはないが、相変わらずの手堅さで、安心して最後まで楽しめました。久々にしんみり寅さんですが、せっかくの大原麗子、室田日出男は、一寸勿体ないのでは。
俺は上野のプレスリー  (78)  松竹
監督  大嶺俊順  脚本  高橋正圀
出演  吉 幾三  早乙女 愛  ハナ 肇  水島涼太  沢田雅美  カルーセル麻紀
(1979.1.19  池袋・松竹)  これぞ併映作品という感じの作品。正に絶品です。久々のB級、傑作。吉 幾三、水島涼太コンビが快調。早乙女 愛も良かった。




30) 走れ、映画よ!もいよいよ30回目に突入。今回途中から1979年に入ります。この辺はまだ世間がおかしくなる前(当時は当時でおかしかったのですが、現在程酷くなかった)映画もまだまだ何とかなりそうな時代でした。お気付きの方はお気付きでしょうがこの当時の映画館は今はほとんどリニューアルしているか閉館しています。確実に時は流れました。そして今、この先、社会は、時代は、映画は、どのように変わってゆくのでしょうか?監督は走っているか?シナリオライターは走っているか?役者は走っているか?、そして映画は……?。
 走れ、映画よ!。今回もジタバタとあしかけ2年、まだまだ勝手に、走り、走り続けます。(2001.9.14)



ハワイアン・ラブ  危険なハネムーン  (78)  にっかつ
監督  林 巧  脚本  中岡京平
演  加山麗子  竹田かほり  司 千四郎  フランキー堺  ガッツ石松  デライラ・メンチャカ
(1978.12.22  三ノ輪文映)  ロマンポルノ大作。どうにもこうにも困った物だ。そういう意味では、さすがの林巧監督。脚本の問題もかなりありそう。本当に何をしたかったのか?。
ピンクサロン  好色五人女  (78)  にっかつ
監督  田中 登  脚本  いどあきお  原作  井原西鶴
出演  青山恭子  松田瑛子  山口美也子  宮井えりな  砂塚秀夫  
(1978.12.22  三ノ輪文映)  女性の凄さが見事に展開されています。「こりゃ、女にはかなわんわい」 いつもは重厚な田中演出が、きれいな映像と歌謡曲で中和されてテンポもバッチリ、脚本も凄い。なにかにつけて、勉強になりました。最後の最後に良い作品を見た。
九月の空  (78)  松竹
監督  山根成之  脚本  中岡京平  原作  高橋三千綱
出演  板東正之助  石野真子  長門裕之  風吹ジュン  野際陽子  古尾谷康雅
(1978.12.23  池袋松竹)  体調が悪く、映画を見る状態では無かった。何故か映画館の中に蚊が飛んでいて、ボクは刺されてカユくて仕方がなかった。映画は、とても爽やかだったが、とても無難な線でした。
博多っ子純情  (78)  エル・アイ・エルKK/松竹
監督  曽根中生  脚本  石森史郎  長谷川法世  原作  長谷川法世
出演  光石 研  横山 司  立花美英  小池朝雄  小屋町英浩  松本ちえこ  赤木良次
(1978.12.23  池袋松竹)  これも爽快な1本だった。テンポもあるし、最後のアクションも良い。松本ちえこも可愛い。曽根中生らしい爽快な作品でした。
さらば宇宙戦艦ヤマト  愛の戦士たち  (78)  アカデミー/東映洋画
監督  舛田利雄  脚本  藤川桂介  山本英明  舛田利雄
声の出演  富山 敬  麻上洋子  納屋悟朗  仲村秀生  青野 武  野村信次
(1978.12.29  銀座ロキシー)  ドンドンパチパチの戦争アニメーション映画。前作が酷かっただけに、これはそこそこの出来でした。しかし、何故これがウケているのでしょうか?。心情的にはチョット恐い感じがします。
女教師  秘密  (78)  にっかつ
監督  白鳥信一  脚本  鹿水晶子
出演  山口美也子  原 悦子  あきじゅん  砂塚秀夫  高橋 淳  石 太郎
(1979.1.8  銀座・地球座)  白鳥監督は演出が巧い監督だと思う。この作品も手堅くまとめているが、監督の作品としては普通作ではないだろうか。出演者の演技も手堅い。
団 鬼六  薔薇の肉体  (78)  にっかつ
監督  藤井克彦  脚本  大野武雄
出演  谷 ナオミ  亜 湖  日高由美  高橋 明  大河内 稔  織田俊彦
(1979.1.8  銀座・地球座)  谷 ナオミの映画は共演者が誰になるのかが楽しみなのだが、今回は亜湖。この人はとても良いと思う。映画はいつもの谷 ナオミ映画でした。
喜劇  初詣列車  (68)  東映東京
監督  瀬川昌治  脚本  船橋和郎
出演  渥美 清  佐久間良子  西村 晃  川崎敬三  中村玉緒  小松政夫
(1979.1.11  新橋第三劇場)  B級プログラム・ピクチャーの面白さだ。今見るとさすがにギャグが古く感じるが、懐かしさもあり安心して見ていられる。渥美清と佐久間良子の共演のアンバランスは「男はつらいよ」シリーズよりインパクト有り。
赤穂城断絶  (78)  東映京都+東映太秦映画村/東映
監督  深作欣二  脚本  高田宏治
出演  萬屋錦之介  藤岡琢也  峰岸 徹  三船敏郎  島 英津夫  千葉真一  原田美枝子
(1979.1.11  新橋第三劇場)  さすがに上映時間だけは、超大作である。今回の忠臣蔵は何かダイジェスト版の感じがする。それにしても全然緊張感がないのは、どういうわけ?。
水戸黄門  (78)  東映京都
監督  山内鉄也  脚本  葉村彰子
出演  東野英治郎  大和田伸也  高橋元太郎  里見浩太郎  中谷一郎  栗原小巻  
(1979.1.15  丸の内東映)  監督も脚本もキャストもTVのままの映画化。とにかくTV。大画面で見るTV。それ以上でも、それ以下でもありませんでした。




29) お盆休みも終わり、何処か捕らえ所のない、キモチ悪い日々が続いています。もうじき夏も終わり、秋、冬へと時は流れます。21世紀初頭、果たしてどうなります事やら。世間的、社会的にはとてもビックリするような事があれこれとでてきています。社会はかわったのか?。それとも、誰かが変えようとしているのか?。ムード的には、全てがキモチ悪いとしか言いようがありません。この先、本当、どうなるのでしょうか?。それはそれとして、「走れ!映画よ!」今回も78年12月、歳末ギリギリの映画館を走り回ります。(2001.8.23)



大菩薩峠 竜神の巻  (60)  大映   
監督  三隅研次  脚本  衣笠貞之助  原作  中山介山
出演  市川雷蔵  中村玉緒  山本富士子  本郷功次郎
(1978.12.14  中野武蔵野館)  3部作共一応大満足の展開だった。1作目は少し説明が長いのが気になった。竜神の巻はチャンバラシーンが良い。最もカメラをジックリ置いて撮影しているので、一寸つかれた。第3作目とまとめは完結編のスペースで。
大菩薩峠  完結編  (60)  大映
督  森 一生  脚本  衣笠貞之助  原作  中山介山
出演  市川雷蔵  中村玉緒  山本富士子  本郷功次郎
(1978.12.14  中野武蔵野館)  第3作、完結編は監督が、森一生に交代。テンポのある仕上がりになった。怨念のシーンは正に怪談映画並。今の邦画では、絶対に出来ないスケール感で、三部作を一気に見てしまった。もっとも、雷蔵のメイクは一寸大げさな感じもするが。
ダイナマイトどんどん  (78)  大映/東映
監督  岡本喜八  脚本  井手雅人  吉田 求
出演  菅原文太  宮下順子  金子信雄  フランキー堺  北大路欣也  嵐 寛寿郎  岸田 森
(1978.12.15  新橋第三劇場)  野球のシーンがかなり面白い仕上がり。ストーリーもまあまあ面白い。奇妙なノリのアクション映画で、久しぶりに肩の凝らない映画だった。さすが岡本演出です。
痴漢下着泥棒  (78)  新東宝興業
監督  稲尾 実  脚本  福永二郎
出演  桜 マミ  入谷千恵子  沢木ミミ  長友達也
(1978.12.15  銀座・地球座)  新東宝のピンク映画は久しぶり。相変わらずの展開です。当然、映画を見ていて感じられる「暖かさ」はこの作品にもバッチリありました。
さすらいの恋人  眩(めまい)暈  (78)  日活
監督  小沼 勝  脚本  大工原正泰
出演  小川 恵  高橋 明  吉川遊土  北見敏之  飛鳥裕子  織田俊彦
(1978.12.19  新橋日活ロマン)  悲しくて、哀しくてやりきれない。また、哀しい映画に出逢ってしまった。今年一番の小川恵。このような役は、彼女の独壇場です。また、素敵な傑作が増えた。
トルコ 乱れ花  (76)  ワタナベ・プロ/日活
監督  山本晋也  脚本  高橋文造
出演  南 ゆき  泉 エリ  桜 マミ  深野達夫  堺 勝朗
(1978.12.19  新橋日活ロマン)  お手軽に作った感じのする一本。正にピンク映画の王道(つまり、面白くも詰まらなくもないと言う事)。やはり痴漢と未亡人の山本晋也監督なのでしょう。
ブルーフィルムの女  ちっそく  (78)  ミリオン・フィルム
監督  中村幻児  脚本  才賀 忍
出演  小川 恵  日野繭子  中野リエ  藤ひろ子
(1978.12.19  銀座・地球座)  すごくまとまりの有る映画。出来も悪くない。しかし、もう一つ何かが足りないような感じがする。映画自体が良すぎるのかも知れない。
おんなの寝室  好きくらべ  (78)  にっかつ
監督  白鳥信一  脚本  佐治 乾
出演  宮下順子  谷 ナオミ  原 悦子  鶴岡 修  本郷 淳  浅見小四郎
(1978.12.21  にっかつ試写室)  にっかつの正月映画。スターの共演だが、宮下順子と谷ナオミは会わないんじゃないですか?。話も今ひとつパッとしませんでした。
透明人間  犯せ!  (78)  にっかつ
監督  林 功  脚本  桂 千穂
出演  マリア茉莉  宮井えりな  青木琴美  志麻いづみ  飛鳥裕子  あきじゅん
(1978.12.21  にっかつ試写室)  スターの交通整理が出来ていないような感じがします。出だしは、ハッとさせられたが、結局はいつもの林功監督作品でした。
昼下がりの人妻  喘ぐ  (78)  新東宝興業
監督  東元 薫  脚本  宮海春松  東元 薫
出演  北野魔子  杉 佳代子  北村かほり  国分二郎
(1978.12.22  三ノ輪文映)  ピンク映画らしい、ピンク映画かもしれない。物語は面白くなかった。裸を見るのも悪くないが、北野魔子では、ちょっと……。まだ、2本ある(笑)。




28) 21世紀初めての夏は、異様な暑さと共に、訳もなく始まってしまったような感じがしています。参院選挙も訳の分からないうちに終わったように思います。多分、ある程度、解っている人には分かり易い社会状況なのでしょうが、今の所、私には良く解りません。この先、どうなって行くのか?。異常な夏が終わる頃には、何とか先が見えて来て欲しいと思っている今日この頃です。
 それでは、久し振りに「走れ!映画よ!」を始めます。(2001.8.6)



おさすり変態娘  (78)  ワタナベ・プロ/にっかつ
監督  中村幻児  脚本  才賀 忍
出演  渚 リナ  しば早苗
(1978.12.5  三の輪文映)  快調!中村幻児。夢の話しだけで1本持たせてしまいました。この時代の感覚。今一番しっくり来ている監督ではないだろうか?。……旬かも知れない。
青い獣 ひそかな愉しみ  (78)  日活
監督  武田一成  脚本  田中陽造
出演  水島美奈子  稲川順子  加納省吾  三谷 昇  沢田情児  秋野美弥子
(1978.12.5  銀座・地球座)  一風変わっていて、とても面白かった。少年が、抜群に良い。全体的には、一寸、アンバランスだったのが残念だった。
河内のオッサンの唄  よう来たのワレ  (76)  東映東京
監督  斎藤武市  脚本  松本 功  高田 純  関本郁夫
出演  川谷拓三  室田日出男  榎木兵衛  夏 純子  伊佐山ひろ子  田中邦衛
(1978.12.6  新橋・第三劇場)  低予算のB級作品。川谷拓三にポイントがあっているので、いつも程は目立たない。それが主役というところか。後半は、日活調になって、結構楽しめた。
無頼漢  (70)  にんじんくらぶ/東宝
監督  篠田正浩  脚本  寺山修司
出演  仲代達矢  岩下志麻  米倉斉加年  小沢昭一  丹波哲郎  中村敦夫
(1978.12.6  新橋第三劇場)  がっぷり四つにハマって最後まで一気に見た。かなり疲れたという所だ。見応えのある映像の羅列、今に通じる世直しのテーマ。かなり力が入った。
砂の女  (64)  勅使河原プロ/東宝
監督  勅使河原 宏  原作・脚本  阿部公房
出演  岸田今日子  三井弘次  観世栄夫  岡田英次  伊藤弘子
(1978.12.8  銀座・並木座)  砂のシーンが延々と出てくるが、この辺の映像は高林陽一のほうが良いと思う。原作自体があまり良く解らないのだが、それなりに面白い映画でした。
新・人間失格  (78)  吉留事務所+ATG/ATG
監督  吉留紘平(第一回作品)  脚本  小林竜雄
出演  大森 博  森本レオ  大塚悦子  中島 葵  吉田日出子  下川辰平
(1978.12.8  銀座・並木座)  今年(78)の青春映画としては、かなりの作品。話はよくわからない(実は簡単なのだ)が、雰囲気がすごく良い。第一回作品としては、かなりの傑作です。
ブルークリスマス  BLOOD TYPE:BLUE  (78)  東宝
監督  岡本喜八  脚本  倉本 聰
出演  竹下景子  仲代達矢  新井春美  勝野 洋  岡田英次  岡田裕介
(1978.12.11  千代田劇場)  一寸長く感じてしまった。政治がらみの部分がもう一つバランス、不安定ではないだろうか?青い血に徹した方がすっきりしたような気がする。竹下景子は、代表作を作りそこねた?。
殺人遊戯  (78)  東映セントラル・フィルム/東映
監督  村川 透  脚本  播磨幸治  佐治 乾
出演  松田優作  佐藤蛾次郎  阿藤 海  中島ゆたか  竹田かほり  佐藤 慶  
(1978.12.13  有楽シネマ)  冒頭から、松田優作がしゃべらないのが良い。コミカルな感じがまた良い。意外とハードボイルドなんだが、もう一つ変な感じだ。やはり、松田優作の映画になっているのが、問題なのかも?。
真夜中の挑戦  皮ジャン反抗族  (78)  東映セントラルフィルム/東映
監督  長谷部安春  脚本  白坂依志夫
出演  舘ひろし  森下愛子  八城夏子  夏樹陽子  山科ゆり  白川和子
(1978.12.13  有楽シネマ)  舘ひろしは、イモだけど、なにかイイ感じだ。相変わらず夏樹陽子はイイ女です。大B級の変な映画でした。踊れない俳優の変な踊りは、それはそれで面白い。
大菩薩峠  (60)  大映
監督  三隅研次  脚本 衣笠貞之助  原作  中里介山
出演  市川雷蔵  中村玉緒  山本富士子  本郷功次郎
(1978.12.14  中野武蔵野館)  大菩薩峠、ニュープリントで一挙公開!。久しぶりに堪能させてもらいました。三本通して思うのは大映のセットの凄さだ。ちゃんと制作費をかけて、丁寧に作られているのが、とてもうれしい。




27) この所、TVのチャンネルをひねると、どこも、小泉内閣の話題で持ちきりです。内閣支持率も驚異的な数字を記録しているようです。余程の期待感があるのでしょか?。しかしながら、実際の景気は益々悪くなっているような感じがします。人も変わったことだし、早い事、なんとかしてほしいものです。
ため息ばかりの6月ですが、気を取り直して今回もあの時代にタイム・スリップしましょう。(2001,6.21)



白い肌の狩人  蝶の骨  (78)  日活
監督  西村昭五郎  脚本  白坂依志夫  原作  赤江 爆
出演  野平ゆき  中原 潤  山口美也子  錆堂 連  山村 裕  戸浦六宏
(1978.11.7  三の輪文映)  野平ゆき、ワンマンショー。出だしのナレーションでかなりのミステリーを期待したのだが……。最後は一体何だったのでしょう?。全編に入るナレーションが、少し落ち着きがなかった。
時には娼婦のように  (78)  日活
監督  小沼 勝  脚本  なかにし礼
出演  なかにし礼  宮井えりな  越 美晴  鹿沼えり  水島美奈子  有藤 章
(1978.11.7  三の輪文映)  とても変わった展開の作品だった。映像が美しい。なかにし礼は、けして巧くはないのだが(プロの役者じゃないので当然なのだが……)、好演でした。
女囚(スケ)やくざ  (74)  東映京都
監督  篠原正秀(第1回作品)  脚本  松本 功
出演  堀越陽子  渡瀬恒彦  長浜哲平  池 玲子  内藤杏子  三島ゆり子
(1978.11.12  新橋第三劇場)  東映最後期のプログラム・ピクチャー。完璧低予算で、もう一つ「ガッツ」がない。水準はクリアしていると思うのだが。内藤杏子がチョットだけ良い。
日本の首領 完結編  (78)  東映京都
監督  中島貞夫  脚本  高田宏治
出演  三船敏郎  片岡千恵蔵  大谷直子  佐分利 信  高橋悦史  山本由香利
(1978.11.12  新橋第三劇場)  2時間を越える超大作も、いよいよ完結。今回は、頂上での心理戦。アクションが少ないので、一寸退屈。まとまりの良い所に落ち着いた感もあるが、3作の中では、今一つという所か。
野生の証明  (78)  角川春樹事務所/ヘラルド+東映
監督  佐藤純弥  脚本  高田宏治  原作  森村誠一
出演  高倉 健  薬師丸ひろ子  三国連太郎  松方弘樹  中野良子  夏木 勲  梅宮辰夫
(1978.11.13  池袋劇場)  アクション・シーンはかなり良いのだが、ドラマで、相変わらず、中野良子がブチ壊し。しかし、薬師丸ひろ子チャンは本当に可愛いなぁ。それにしても、硬い感じの映画でした。もう少し何とかならなかったのでしょうか?。
薔薇のためいき  (72)  日活
監督  西村昭五郎  脚本  橋本路生
出演  小川節子  山科ゆり  左 未知子  伊藤義郎  湊 英二郎  深町真喜子
(1978.11.14  大森東映)  物語のテンポは良いのだが、今ひとつ軽い感じが残りました。フィルム状態が悪く、映写も最悪でした。
難病「再生不良性貧血」と闘う  君はいま光のなかに  (78)  秀映株式会社/ATG
監督  吉田憲二  脚本  岡田正代  塩田千種
出演  小川知子  鈴木輝江  岡まゆみ  山本 学  谷村隆之  草野大悟
(1978.11.27  日劇文化)  泣かせようとしているのは解る。しかし、血がドバッでは、見ている方もうんざりだ。善意の押し売りはこの手の映画には付き物。小川知子は熱演だが、この手の映画は、苦手です。
鬼畜  (78)  松竹
監督  野村芳太郎  脚本  井手雅人  原作  松本清張
出演  岩下志麻  小川真由美  緒形 拳  吉沢美幸  岩瀬浩規
(1978.11.28  銀座松竹)  評判は良くなかったのだが、悪くは無い。可哀想で押してゆくあたりは松竹のお決まりパターンだが、それはそれで良いのではないだろうか。
おんな刑務所  (78)  にっかつ
監督  白井伸明  脚本  桂 千穂
出演  宮井えりな  八城夏子  日夏たより  橘 雪子  あららぎ裕子  伊吹 徹
(1978.12.5  三の輪文映)  どうってことない映画。退屈でした。
高校エマニエル  濡れた土曜日  (78)  にっかつ
監督  斎藤信幸(第1回作品)  脚本  那須真知子  佐治 乾
出演  水島美奈子  飛鳥裕子  岡本 麗  日高由美  高瀬将嗣  
(1978.12.5  三の輪文映)  斎藤信幸監督のデビュー作。若手スターの共演を手堅くまとめている。やたらと巧さが目についたが、一寸期待はずれでした。




26) 都心ではこの所、渡辺文樹監督 「腹腹時計」 のゲリラ的宣伝が方々の街頭で展開されています。この方法は、ストリップ劇場やピンクサロンの広告としては、昔から散々見かけられている方法です。決して新しい方法ではないのですが、懐かしさと共に、力強さを感じます。TV、ラジオ等の紹介もなく、「ぴあ」などの情報誌にも載らず、気骨のある映画館も今は無く、孤軍奮闘の「腹腹時計」。
 同時期、シネマ下北沢で、綺麗にラップに包まれて「アンダーグラウンド・アーカイブス1958−1976」と題して上映される作品群。両方ともささやかなイヴェントだが、見逃せない上映イヴェントです。ここには、既製の映画作品にはない面白さがあるはずです。宜しかったらお運び下さい。
 前置きが長くなりました。今回もまだまだ自主、独立系映画の影響、色濃い1978年、秋からのスタートです。(2001.5.14)



暁の脱走  (50)  新東宝/東宝
監督  谷口千吉  脚本  谷口千吉  黒澤 明  原作  田村泰次郎
出演  池部 良  清川荘司  伊豆 肇  小沢 栄  山口淑子  柳谷 寛
(1978.10.21  池袋・文芸地下)  「春婦伝」の最初の映画化作品。派手さはないが、良い作品だ。戦後すぐの映画なので、遅いテンポについてゆくのは、多少しんどい。
愛妻物語  (51)  大映東京
監督・脚本  新藤兼人 (第1回作品) 
出演  宇野重吉  香川京子  滝沢 修  乙羽信子  英 百合子  清水将夫
(1978.10,21  池袋・文芸地下)  こじんまりとした作品だが、まぎれもない傑作。古き良き時代の作品と言ってしまえばそれまでだが、若きパワーが感じられる。映像的というより、ストーリー重視のシナリオ台本が目にみえるような作品。
小島の春  (40)  東京発声/東宝
監督  豊田四郎  脚本  八木保太郎  原作  小川正子
出演  夏川静江  小森 敏  小島洋々  勝見庸太郎  柳谷 寛  菅井一郎
(1978.10.22  池袋・文芸地下)  ほのぼのとした小島の中にいる、ライ病患者の話。ともすれば、暗い題材を明るく描いている。当方、ライ病について、あまりよく知らないので、良い勉強になった。
たそがれ酒場  (55)  新東宝
監督  内田吐夢  脚本  灘 千造
出演  小杉 勇  宮原卓也  野添ひとみ  小野比呂志  多々良 純  津島恵子
(1978.10.22  池袋・文芸地下)  全編酒場の中で繰り広げられる、もの凄く人間くさい作品。それも、善人達の。しかし、この酒場以外の人生は相当きつそうだ。だから、酒場で憂さ晴らす。大傑作です。
キューバの恋人  (69)  黒木プロ+キューバ国立映画芸術協会
監督  黒木和雄  脚本  長谷川四郎  阿部博久  加藤一郎  黒木和雄
出演  津川雅彦  グロリア・リー  フランシスコ・カスティーセーノ  ジュリー・プラセンシア  アルマンド・ウルチバ
(1978.10.24  池袋・文芸地下)  これを邦画とするのは、ちょっと考えものだが、しかし、映画は完全に黒木演出の作品になっている。ATGのような映像が素晴らしい。撮影は鈴木達夫。
未亡人下宿  ただのり  (78)  電映商事/日活
監督  山本晋也  脚本  渡辺 護  福永二郎
出演  久保新二  桜 マミ  港 雄一  橘 雪子  日野繭子  堺 勝朗
(1978.10.31  銀座・地球座)  ピンクを見るのは、久しぶり。期待の「未亡人下宿」シリーズ。今回は少しまじめすぎるのでは?。もっとハチャメチャでも良かったのでは?。
(秘)肉体調教師  (78)  日活
監督  白井伸明  脚本  村田晴彦
出演  渚 りな  島村譲次  浅見小四郎  中島 葵  堀 礼文  橘 雪子
(1978.10.31  銀座・地球座)  普通に見られて、肩もこらず。ロマンポルノというより、ピンクに近いかも知れない。話しも簡単だし、このような作品は、本当に楽に見られる。
俺は田舎のプレスリー  (78)  松竹
監督  満友敬司  脚本  朝間義隆  梶浦政男  植村信吾
出演  勝野 洋  カルーセル麻紀  鮎川いづみ  ハナ肇  嵐 寛寿郎  高田敏江
(1978.11.1  飯田橋・佳作座)  松竹のB級路線が久しぶりに復活したかのような、楽しい作品。満友監督の第1回作品。次回作が、ちょっと楽しみだ。
男はつらいよ  寅次郎わが道をゆく  (78)  松竹
監督  山田洋次  脚本  朝間義隆  山田洋次
出演  渥美 清  倍賞千恵子  竜 雷太  木の実ナナ  下條正巳  三崎千恵子
(1978.11.1  飯田橋・佳作座)  「男はつらいよ」シリーズ21作目。今の所、全作制覇は続いているのだが、もう、かなりのマンネリ状態だ。それでも安心して見られるのは、今年は、全体的に不作だから、なのだろうか?。
スケこまし群団  (78)  ミリオンフィルム
監督  中村幻児  脚本  才賀 忍
出演  小川 恵  藤 ひろ子  しば早苗  高島亜美  中野リエ  滝沢秋弘
(1978.11.7  三の輪文映)  久しぶりの幻児+小川恵作品。物語の流れがベッドシーンで止まるのは仕方がないが、相変わらずの青春映画。最後、小川恵にケーキをぶつけたのは、これでもうおしまい、という事なのだろうか?。楽しく見られました。




25) 春、4月。やっと過ごしやすい季節になってきましたが、何となく無気力な日々を過ごしております。こんな時は「パァーッとやりたい」ものですが、今一つ気分が乗りません。はて、さて、どうしたものでしょう。とりあえず、“走れ、映画よ!”、1ヶ月ぶりの更新です。それでは、急いで1978年、23年前の初秋からのスタートです。(2001.4.15)



皇帝のいない八月   (78)   松竹
監督  山本薩夫  脚本  山田信夫  渋谷正行  山本薩夫  原作  小林久三
出演  渡瀬恒彦  山本 学  佐分利 信  三国連太郎  吉永小百合  滝沢 修  高橋悦史  
(1978.9.30  銀座松竹)  雑誌シナリオ、掲載のシナリオとは、全然違うので、唖然とした。映画はそれなりに面白かったが、ここまでやったのなら、もう一つ突き抜けて欲しかった。
鴛鴦歌合戦   (39)   日活京都
監督  マキノ正博  脚本  江戸川浩三
出演  片岡千恵蔵  志村 喬  ディック・ミネ  市川春代  深水藤子  遠山 満
(1978.10.3  京橋・フィルム・センター)  これは凄い! たわいのない映画といえばそれまでなのだが、これは凄い!。千恵蔵や志村喬が唄って踊っているのだ。とても信じられない!。制作年度が戦前と云うことで、更にビックリ。バカバカしくも、とても楽しい大傑作!。
織田信長   (40)   日活京都
監督  マキノ正博  脚本  観世寺光太
出演  片岡千恵蔵  宮城千賀子  志村 喬  高城永三  河部五郎  香川良介
(1978.10.4  京橋・フィルム・センター)  戦前の時代劇作品。フィルム状態があまり良くないので、とても見ずらい。作品のテンポも遅く、だらりとした感じだったが、なかなか、イキな映画でした。
人妻集団暴行致死事件   (78)   日活
監督  田中 登  脚本  佐治 乾
出演  室田日出男  酒井 昭  志方亜紀子  黒沢のり子  深見 博  古尾谷康雅
(1978.10.7  銀座・並木座)  いつも重厚な、田中 登監督にしては軽いタッチなのだが、体調の悪い私は時計とにらめっこ。という訳で、複雑な所は良く解らなかった。
エロチックな関係   (78)  日活
監督  長谷部安春  脚本  中島紘一  長谷部安春
出演  内田裕也  牧 ひとみ  花上 晃  加山麗子  田中 浩  西村昭五郎
(1978.10.7  銀座・並木座)  痛快なテンポ。音楽も良く、長谷部作品のイキな部分がかなり良く出ている。もう少し制作費を掛けて豪華な作品にして欲しかった。一寸勿体ない出来でした。
男の花道   (41)   東宝  
監督  マキノ正博  脚本  小国英雄
出演  長谷川一夫  千葉早智子  汐見 浄  古川禄波  山根寿子  丸山定夫
(1978.10.7  京橋・フィルム・センター)  撮影が凄い。かなりの見せ場あり。友情を扱った、かなり分かり易い作品。豪華な出演者と共に、この年の正月作品ということです。
私は犯されたい   (78)   日活
監督  白鳥信一  脚本  鹿水晶子
出演  幸 早苗(新人)  坂本長利  工藤麻耶  宮井えりな  花柳幻舟  影山英俊
(1978.10.14  新宿西口パレス)  話はちょっと変わっていて、話題になるだけの事はある作品だ。撮影もテンポも悪くない。
浮草  (59)   大映東京
監督  小津安二郎  脚本  野田高悟
出演  中村雁治郎  若尾文子  川口 浩  京マチ子  杉村春子  笠 智衆
(1978.10.18  池袋・文芸地下)  確かな演出で、最後まで、引き込まれてしまう。撮影も素晴らしい。話にメリハリはないのだが、とても気持ち良くさせてくれる。
煙突の見える場所   (53)   (エイト・プロ/新東宝)
監督  五所平之助  脚本  小国英雄  原作  椎名麟三
出演  上原 謙  芥川比呂志  関 千恵子  田中絹代  高峰秀子  田中春男
(1978.10.18  池袋・文芸地下)  ほのぼのムードの小市民映画。体調が悪かったので、テンポがのろいのが、少しきつかった。
聖職の碑   (78)   (東宝+シナノ企画/東宝)
監督  森谷司郎(協力監督  大森健次郎)    脚本  山内 久
出演  鶴田浩二  三浦友和  中井貴恵  岩下志麻  田中 健  大竹しのぶ
(1978.10.18  テアトル池袋)  なんとか、なんとか最後迄もった。しかし、2時間30分は長い。超大作のパニック映画だから仕方がないのだろうが、後半は一寸単調です。ア・ナ・ク・ロ。




24) ミニモニの「じゃんけんピョーン」の後、この所よく耳にするのがウルフルズの「明日があるさ」です。ご存じのように坂本九の大ヒット曲。オリジナルに比べて、なんと暗いことでしょう。歌詞の現実味のせいかもしれませんが、頑張りや、努力だけでは「明日は無い」ような、そんな気にさせられます。あーあ、とため息が出る今日この頃ですが、そんな時にはやはり「じゃんけんピョーン」でしょう。と、言うわけで、今一乗りが悪いのですが、早速、78年にぴょーんです。しかし、新文芸坐は大丈夫なのだろうか?。(2001.3.15)



火の鳥  (78)  東宝+火の鳥プロ/東宝
監督  市川 崑  脚本  谷川俊太郎  原作  手塚治虫
出演  若山富三郎  高峰三枝子  草笛光子  尾美トシノリ  江守 徹  林 隆三  大原麗子
(1978.8.29  テアトル池袋)  2時間20分の大作。原作はスケールがあるのだが、やはり、制作費がたりないのか、今ひとつ乗り切れない。実写とアニメの合成にかなりの違和感を感じてしまった。かなり頑張っていると思うのだが……。
出張トルコ  また行きます  (78)  日活
監督  藤浦 敦  脚本  中野顕彰
出演  八城夏子  宮崎あすか  桂たまき  江角英明  藤 真琴  高橋 明
(1978.8.29  銀座・地球座)  普通作。ピンク映画のような感じで、ストーリー的にも、ごくごく平凡。適度にそれなりのシーンも盛り込まれ、気がつけばエンドマーク。こんなものでしょう。
ザ・コール・ガール  情痴の檻  (78)  日活
監督  林 功  脚本  桂 千穂
出演  松永てるほ  森川麻美  梓ようこ  五條 博  平田 守  大江 徹
(1978.9.6  銀座・地球座)  松永てるほが魅力的。ストーリーはミステリー仕立てで面白いのだが、演出が良くない。せっかくの作品だが、凡作になってしまった。
団地妻  二人だけの夜  (78)  日活
監督  林 功  脚本  鹿水晶子
出演  志麻いづみ  梓ようこ  珠 瑠美  浜口竜哉  鶴岡 修  小川亜佐美
(1978.9.6  銀座・地球座)  日活定番。毎年何本か必ず見てしまうのだが、平凡なところがなんとも言えない。この作品、林監督なだけあって、平凡中の平凡!。
網走番外地  (65)  東映東京
監督・脚本  石井輝男 
出演  高倉 健  丹波哲郎  嵐 寛寿郎  南原宏治  阿部 徹  田中邦衛  
(1978.9.23  銀座・並木座)  記念すべき第一作。健さんも若い。石井演出も確実。歌が郷愁を誘う。シリーズも後半になるとコミカルになるのだが、これは大真面目。傑作です。
冬の華  (78)  東映京都
監督  降旗康男  脚本  倉本 聰
出演  高倉 健  田中邦衛  池部 良  池上季美子  三浦洋一  倍賞美津子
(1978.9.23  銀座・並木座)  久しぶりの健さん。ヤクザの話だが、とても可愛いお話。東宝映画のようだが、そこはやっぱり東映の線をハズしてはいない。しかし、あまりにメルヘンすぎて今一男の背中が決まっていなかったような気もします。
レスビアンの世界  恍惚  (75)  日活
監督  小沼 勝  脚本  宮下教雄
出演  有川美穂子  丘奈保美  谷ナオミ  川村真樹  安達清康  戸川昌子(特出)
(1978.9.23  牛込文化)  ♪金曜日の晩に〜という歌が、聞き応え充分のレスビアン映画。女どうしの……。見てる分にはこれもOK。小沼監督の演出が冴えています。
隠し妻  (72)  日活
監督  小沼 勝  脚本  白鳥あかね
出演  片桐夕子  葵 三津子  清水国雄  吉田 潔
(1978.9.23  牛込文化)  筋がポンポンと変わる不思議な映画。片桐夕子好演。後半は「野良猫の青春」という感じになってゆくのだが、変わった映画でした。
ねむの木の詩がきこえる  (77)  ねむの木学園/エキプド・シネマ+東宝東和
監督・脚本  宮城まり子(セミ・ドキュメンタリー)
出演  宮城まり子とねむの木学園の先生、子供達
(1978.9.26  池袋・文芸地下)  セミ・ドキュメンタリー第二作。全作と比べると、もう一つの出来。メルヘンがかなりオーバーになった。もう少し押さえた方が良かったような気がする。メルヘンの過度な押し売りはちょっと……。
春男の翔んだ空  (77)  現代プロダクション/東映+東映セントラル・フィルム
監督・脚本  山田典吾  
出演  永 六輔  原 知佐子  佐藤 慶  佐藤オリエ  太宰久雄  大泉 滉
(1978.9.26  池袋・文芸地下)  感動の余り涙が止まりません。永 六輔の出演はそれだけで成功しています。後半、一寸偉くなってしまう所が引っかかりますが、これは、泣けました。




23) ぴよ〜ん、ぴよ〜ん、ぴょ〜んなのだ、ぴょ〜ん。じゃんけんぴょ〜ん、ぴょ〜んで、いきなりアイム・そーりなのだぴよ〜ん。笑うしかない5パーセント“消費税”内角の和は360度。どーしようもないこのご時世。なんだかよく解らないが、一つ壊れれば全部パァになりそうな、そんな感じがしますのだ、ぴよ〜ん。ぴよ、ぴよぴょ、ぴょん、ぴよぴよ、ぴょん、ぴょぴょ、ぴょんとTVがラジオが浮かれます。ついでに私も浮かれます。それにしても“モーニング娘。”の(。)は何? 現在の最大の疑問はこれなのだ、ぴょ〜ん。と、いうわけで、遅ればせながら、モー娘ファンとなった次第。モー娘とは関係ありませんが、今回も、ぴょ〜んと78年にタイム・スリップしましょう。(2000.2.21)



歌麿 夢と知りせば  (77)  ヘラルド
監督  実相寺昭雄  脚本  武末 勝  実相寺昭雄  
出演  岸田 森  山城新伍  緑 摩子  平 幹二郎  中川梨絵  岡田英次
(1978.8.8  池袋・文芸地下)  手堅くまとまった娯楽作品。出来も悪くないが、もう少し歌麿を全面に押し出してもよかったのでは? それなりに楽しめた1本。
多羅尾伴内  鬼面村の惨劇  (78)  東映東京
監督  山口和彦  脚本  掛礼昌裕  原作  比佐芳武
出演  小林 旭  鈴鹿景子  北川たか子  渥美国泰  財津一郎  北林早苗
(1978.8.15  丸の内東映)  リメークなった第2作は、田舎で起きた惨劇。これが横溝映画のようにおどろ、おどろ。うーむ、なかなか良いぞ!。しかし、探偵は、金田一ではなく、多羅尾さんなのです。最後、もう少し制作費をかけて欲しかった。
トラック野郎 突撃一番星  (78)  東映東京
監督  鈴木則文  脚本  掛礼昌裕  中野信昭
出演  菅原文太  愛川欽也  原田美枝子  せんだみつお  樹木希林  亜 湖
(1978.8.15  丸の内東映)  この夏作品では、一番安心して見られるはずの作品。果たして結果は?。全く、嫌になるぐらい安定しています。ギャグも安定、ストーリーも安定、お客も安定?。楽しみなシリーズだけに、次なる冒険を期待したい所。
女子大寮(秘)レポート  (75)  ワタナベプロ/日活
監督  代々木 忠  脚本  池田正一
出演  深見ジュン  堺 勝朗  北沢万里子  久保新二
(1978.8.19  弘明寺・有楽座)  ピンク映画らしいピンク映画。ごく普通の作品。渚リナがちょっとだけ出ています。
女子大生 モーテル歌麿遊び  (75)  日活
監督  磯見忠彦  脚本  原 良輔
出演  内藤杏子  青木真知子  八代康二  有川美穂子  谷田えり子  安達清康
(1978.8.19  弘明寺・有楽座)  これも見事な普通作品。中の下というところか?。B級の乗りで可もなく、不可もなく。頭も疲れずに無難に終わります。
キャンパス・エロチカ 熟れて開く  (76)  日活
監督  武田一成  脚本  出倉 宏  原作  宇能鴻一郎
出演  北川たか子  沢田情児  渡辺とく子  山村 裕  田島はるか  杉浦 亘
(1978.8.19  弘明寺・有楽座)  宇能鴻一郎、いつものコメディ・ポルノ。これもあきずに見られます。武田一成の演出は手堅い。
高校大パニック  (78)  日活
監督  沢田幸弘  石井聡互  脚本  神波史男
出演  山本 茂  浅野温子  河原崎長一郎  内田 稔  青木義朗  宮下順子
(1978.8.20  銀座・地球座)  20分の自主映画を90分にしたことに、かなりの無理があるのでは?。蛇足だらけ。商業映画側のスタッフが原作のセールス・ポイントを良く解らなかったのでは?。山本茂の目はよいのに、全然生きていない。浅野温子は何で出てきたのか解らない。見ていてこっちが大パニックでした。
帰らざる日々  (78)  日活
監督  藤田敏八  脚本  中岡京平  藤田敏八
出演  江藤 潤  浅野真弓  中村敦夫  永島敏行  竹田かほり  根岸とし江
(1978.8.20  銀座・地球座)  傑作!。 「八月の濡れた砂」のような設定だが、まさに現在の青春が其処にある。退行的な映画ではあるが、心に残る1本。江藤潤、永島敏行のコンビが良い。
昭和残侠伝 一匹狼  (66)  東映東京
監督  佐伯 清  脚本  松本 功  山本英明
出演  高倉 健  藤 純子  河津清三郎  池部 良  島田正吾
(1978.8.23  新橋第三劇場)  初期の残侠伝。今回も正統的パターン展開。出来はもう一つという感じなんだが、唐獅子牡丹がながれると、ついつい力が入ります。
喜劇 急行列車  (67)  東映東京
監督  瀬川昌治  脚本  船橋和郎
出演  渥美 清  西村 晃  鈴木やすし  佐久間良子  小沢昭一  大原麗子
(1978.8.23  新橋第三劇場)  ほのぼのとした、安心して見られる一本。TVでは、何回もみているのだが、劇場では初めて。芸達者なキャストで、ついついスクリーンに釘付けになってしまいました。




 22) なんとなく1月も終わり、なんとなく2月がはじまった。そんな感じがする今日この頃。毎日が静かに流れて行きます。平穏無事な毎日。なんとなく、なんとなく。 ♪君ィと会った、その日か〜ら、なんとなァ〜く、しあわせェ〜(田辺昭知とザ・スパイダース なんとなく、なんとなく)。そういうわけで、なんとなく、なんとなく、1978年の続きです。(2001.2.8)



科学忍者隊 ガッチャマン  (78)  竜の子プロ/松竹
監督  鳥海永行  脚本  鳥海永行  鳥海尽三  陶山 智  原作  吉田竜夫
アニメーション
(1978.7.24  池袋東急)  TVからのダイジェスト、かどうかは解らないが、うまくまとまっていて、かなり面白い。話がしっかりしているのが良い。アニメは、相変わらず動きが悪いその辺は、これからのアニメの問題点だろうが、手抜きの「ヤマト」よりはずっと好感が持てた。
お嫁にゆきます  (78)  ホリ企画制作/東宝
監督  西河克己  脚本  井手俊郎
出演  森 昌子  佐野浅夫  大和田 獏  山本伸吾  永島暎子  渡辺篤史
(1978.7.24  テアトル池袋)  手堅い娯楽作品。西河演出は、明るく、軽く、確実で、中堅、ベテランの役者さんが、楽しく芝居をしています。大声で「大傑作!」と叫ぶような映画ではありませんが、とてもニッコリしてしまいます。
ふりむけば愛  (78)  ホリ企画制作/東宝
監督  大林宣彦  脚本  ジェームス三木
出演  山口百恵  三浦友和  森次晃司  玉川伊佐男  南田洋子  名倉 良
(1978.7.24  テアトル池袋)  なんと言っても、山口百恵が良い。この所押されっ放しの友和だったが、今回は、大林監督の演出で、五分の勝負となった。大林の演出も派手ではないが、見せる所は、しっかり見せきっている。これで、百恵映画、初のベスト10入りなるか?。
若妻が濡れるとき  (78)  日活
監督  藤井克彦  脚本  大工原正泰
出演  志麻いづみ  渡辺とく子  吉川遊土  林 ゆたか  榎木兵衛  工藤麻屋
(1978.7.25  神田ニュース劇場)  ミステリー仕立てのストーリィーで、けっこう見せ場あり。しかし、もう一つ何かが不足しているような感じ。話しは面白いと思うのだが……。
オリオンの殺意より 情事の方程式  (78)  日活
監督  根岸吉太郎(第一回作品)  脚本  いど あきお  原作  勝目 梓 
出演  山口美也子  亜 湖  加納省吾  根岸明美  戸浦六宏  松風敏勝
(1978.7.25  神田ニュース劇場)  根岸監督のデビュー作。新人にしては、手堅い演出で、じっくり見せる。根岸監督、大健闘というところか?。とても感心しました。
宇能鴻一郎の 官能飛行  (78)  東映セントラルフィルム/東映
監督  向井 寛  脚本  桃井 章
出演  飛鳥裕子  八並暎子  大泉 滉  児島三児  南州太郎
(1978.7.26  銀座・地球座)  ピンク映画としては、制作費がかかっていると思われる。コメディなので、それなりに楽しく見られた。ピンク映画の王道という所か。
生贄の女たち  (78)  東映セントラルフィルム+東映芸能ビデオ/東映
監督  山本晋也  脚本  佐治 乾  山本晋也  原作  田中陽造
出演  ハリー・リームス  松井康子  飛鳥裕子  東 てる美  岡 尚美  桑山正一
(1978.8.1  銀座・地球座)  制作費がかかっています。海外から30センチの男、ハリーリームズの大抜擢。その割に、これは非道い。一寸安易な感じがします。山本監督も安易に撮りすぎている、そんな感じ。
宇能鴻一郎の 看護婦寮  (78)  日活
監督  西村昭五郎  脚本  桂 千穂
出演  原 悦子(新人)  宮井えりな  中島 葵  坂本長利  高橋 明  丹古母鬼馬二
(1978.8.2  日活試写室)  この所、不調な西村監督だが、このぐらい気楽に撮ってもらえば、悪くない。日活新人の原 悦子。ロマンポルノでは今一つというところか。ピンク出演作品の方が、よいのでは?。
ひと夏の関係  (78)  日活
監督  加藤 彰  脚本  中野顕彰
出演  水島美奈子(新人)  志麻いづみ  桂 たまき  凡天太郎  島村謙次
(1978.8.2  日活試写室)  上映開始10分は、わくわくしながら、見ていたが、何故だろう?、後は最後までだらり、だらり。真夏だからとはいえそんなにだらけなくても良いと思うんだけど。水島美奈子は一瞬、東てる美みたいだったが、これから少し期待します。
曼陀羅  (71)  実相寺プロ+ATG/ATG
監督  実相寺昭雄  脚本  石堂淑明
出演  岸田 森  田村 亮  森 秋子                                                                
(1978.8.8  池袋・文芸地下)  映像は見事!。実にひっかかりのある映画。ディスカッション・ドラマとでも言うのか、あの当時のATG映画は、そんなのがやたらと多かった様な気がします。




21) いよいよ21世紀に突入しました。とは言うものの、何も変わってはおりません。ひょっとしてこれから変わるのかもしれませんが、本当の所、一体どうなのでしょうか。なにがなんだか解りませんが、今年も宜しくお願いします。益々希望の持ちにくい世の中ですが、今年も生き残る努力は怠らないようにと、声を大にして、呟き続けたいと思います。それでは、早速あの時代へタイム・スリップしましょう。(2001.1.25)


 襲え!   (78)   日活
監督  沢田幸弘  脚本  斉藤 燐  斉藤信幸
演  宮井えりな  藤 真琴  梓 ようこ  武井一仁  大江 徹  堀 礼文
(1978.7.8  銀座・地球座)  今ひとつ、つじつまが合わない一本でした。ストーリィがおかしいのは、時間と予算のせいか?。出だしは期待させたのだが……。復活を期待します。
雨のヘッドライト  (72)   日活
監督  小沼 勝  脚本  はたの三郎
出演  田中真理  曽野節子  木島一郎  武藤周作  乱 孝寿
(1978.7.11  ヤエス松竹)  まるで、昼メロを見ている様な感じ。もう少し制作費を掛ければ、正に昼の連続TVドラマという所。初期の小沼演出が、冴えている。花を撮らせれば、小沼 勝か、山下耕作か。
夜の女たち  (48)  松竹京都
監督  溝口健二  脚本  依田義賢  原作  久坂栄二郎
出演  田中絹代  高杉早苗  角田富江  浦辺粂子  永田光男
(1978.7.11  京橋・フィルムセンター)  73分と比較的短編なので、飽きずに一気に見られた。ストーリーは、すざましい女の話で、さすがに溝口健二というところ。とにかく、凄い。
犬笛  (78)  三船プロ/東宝
監督  中島貞夫  脚本  菊島隆三  金子武郎  原作  西村寿行
出演  菅原文太  原田芳雄  北大路欣也  竹下景子  三船敏郎
(1978.7.16  飯田橋・佳作座)  多分、原作はもっと面白いのだろう。映画もその辺はキチンと見せようとはしているのだが、演出、キャスティング、その他、全てにわたって少しずつズレているような感じがする。せっかくの大作、ちょっと残念だった。
女刺青拷問  (74)  日本シネマ/新東宝興業
監督  向井 寛  脚本  宗 豊
出演  南 ゆき  東 祐里子  久保新二  小杉じゅん  港 雄一  野上正義
(1978.7.18  銀座・地球座)  こういう切ないピンク映画は、やはり良いものです。タイトルは拷問となっているが、本当は、切ない愛のお話です。これはこれで、かなりの物でした。
あにいもうと  (76)  東宝
監督  今井 正  脚本  水木洋子  原作  室生犀星
出演  秋吉久美子  草刈正雄  池上季実子  賀原夏子  大滝秀治  下条アトム
(1978.7.19  池袋・文芸地下)  小品ながら、キチッと見せるのは、さすが今井正の力、大である。戦前版を見た時は、もの凄く、きつかったのだが、リメイク版は、それなりに今風でもある。とてもわかりやすい作品でした。
姿 三四郎  (77)  東宝
監督  岡本喜八  脚本  隆 巴   原作  富田常雄
出演  三浦友和  秋吉久美子  中村敦夫  仲代達矢  若山富三郎  浅野ゆう子
(1978.7.19  池袋・文芸地下)  封切りは一本立て大作の2時間15分。これは、かなり長く感じる。監督はいつものようにちゃんと見せてくれるのだが、しかし、何故、今柔道なのか?
セミ・ドキュメント  東京 淫欲の夜  (78)  ワタナベ・プロ/日活
監督  代々木 忠  脚本  池田正一
出演  渚 りな  青山涼子  高島亜美  今村 淳  港 雄一  藤 ひろ子
(1978.7.23  池袋北口日活)  最初と最期は、青春映画としてもなかなかのものだが、真ん中は並みのピンク映画でした。いろいろな制約はあるにしても、残念な1本。
淫絶海女 うずく  (78)  日活
監督  林 功  脚本  池田正一
出演  八代夏子  桂 たまき  橘 雪子  青木奈美  凡天太郎  島村謙次
(1978.7,23  池袋北口日活)  年に一度の「海女」シリーズだが、林 功の手慣れた作りで、可もなく不可もない。退屈せずにみられるのだが、もう一つ芸が欲しい所。
女高生 天使のはらわた  (78)  日活
監督  曽根中生  脚本  深水龍作  池田敏春  原作  石井 隆
出演  川島めぐ  深水三章  河西健司  樋口達馬  渡辺とく子
(1978.7.23  池袋北口日活)  トーンの強い白黒あり、大雨ありでロマンポルノとしては、大作の部類に入るのだろう。青春映画としては、さすがの曽根監督。とてもうれしい出来でした。しかし、深水三章氏、やはり年ですなぁ。


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