☆★saxophone歴史案内☆★

サックス初心者向けです。(多分初心者でない人には物足りないと思います)
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「サックス」正式にはsaxophone=サキソフォンという名前の楽器です。
ベルギー人のアドルフ・サックス(Adolph Sax)という人が発明し、1844年のパリ工業博に出品しています。
彼の名前をとってサキソフォンといいます。
このアドルフさんは職人というかマニアというかオタク、っていう雰囲気の人だそうです。
彼は楽器の発明家で、他にもサクソルン属(ユーフォニウムとかテナーホーンとか)という
金管楽器群をつくっています。
アドルフさんなしには、現代の吹奏楽は成り立たないと言えてしまうぐらいです。

1830年にそのベルギーは、オランダとベルギーのあたりを支配したネーデルランド王国からの
独立戦争を制して、民主制に移行したばかりでした。
1810年頃までは、フランスやオーストリアの支配下にありました。
15年前まで戦ってた、そういう時代です。
当時ベルギーは、イギリスに次いで2番目に産業革命を達成していました。
また、世界的に金属加工の技術が伸びた頃でもあります。
(フルートの金属化もこのころです)
軍楽に対する需要と、金属加工の技術。
これが結びついてサックス(あるいはサキソルン属、金属製フルート)となったのでした。

クラシックのサックスは、アルトフルートとかバイオリンとかの音色にたとえられることもあります。
実は、時々CMに使われてたりもします。(分かりづらい事が多いけど、注目してみてくださいね)
サックスの低音は、ダブルリード系に似てるかもしれないと、celisは個人的に思います。
ソプラノ低音はオーボエっぽいですよね?

サックスには、大きさ・高さの違ういくつかの種類があります。メジャーなのは、小さい=音が高い順に
ソプラノ、アルト、テナー(テノール)、バリトン。他にも色々(14種類ぐらい)あって、
小さい楽器の方が音が高いのは、学校でやるリコーダーとか、他の楽器と一緒です。

サキソフォンが初めて演奏されたのは、パリ工業博と同じ1844年で、
アドルフの知人の作曲家ベルリオーズが自分の曲をバリトンサキソフォン入りの6重奏に編曲しました。
そのときのバリサク奏者はアドルフ自身でした。
そののちサキソフォンは軍楽隊に取り入れられ、
吹奏楽では金管と木管の架け橋として重要な役割を担い、
また吹奏楽以外でも独奏曲やアンサンブルがたくさん作られました。
アドルフは自分自身会社を経営していて、もっとも初期のサキソフォンは
その「サックス工房(Adolph Sax Company)」という会社からリリースされています。
初期の楽譜の多くも、サックス工房だったそうです。
このサックス工房は、のちにセルマー社(楽器製造)に買収されることになります。
また、初期のサキソフォン界で、奏法の指導にあたったのもアドルフ自身でした。
現在に続く、パリ国立音楽院の教授、という立場です。
このころ、サキソフォンを使った作曲家にはビゼー(アルルの女)・マスネ・ベルリオーズ・
サンジュレ・ドゥメルスマン(この人誰?celis知らんわ)などがいます。(フランスばっかりだ)
このころの特徴としては、アルト主体ではなく、ソプラノからバリトンまで割とまんべんなく
独奏曲が作曲されていたことが挙げられるようです。
ドビュッシー(狂詩曲=ラプソディ)やラヴェル(ボレロ作曲/展覧会の絵の編曲)は
もう少し後の時代、ちょうどジャズにサックスが取り入れられる頃になります。

20世紀のはじめになると、アメリカでジャズにサックスが取り入れられます。
最初の頃は、クラリネット奏者が持ち替えでサックスを吹くというパターンが多かったようです。
当時はサックスだけじゃ、メシのタネにならなかったんですね(笑
ちょうどラプソディ・イン・ブルー(byガーシュウィン)なんかが作られた時代です。
アメリカでのジャズのブームから、ジャズと一緒にサキソフォンも注目されるようになります。
フランス語圏外で、サキソフォンの曲が作られるようになるのはこのころからです。
グラズノフ(コンツェルト&4重奏曲が有名)とか、ロシア系ですし。(他にもいっぱいいます)

サックス吹きにとっての神様、マルセル・ミュールが活躍したのは1930年代からになります。
今のサキソフォンの奏法は、ミュールの影響をもろに受けています。
たとえば、ビブラート。彼以前はクラリネットのように、
サキソフォンもほとんどビブラートをかけない演奏だったようです。
ラヴェルのボレロ・展覧会の絵の初演で吹いたのもミュールです。
ミュールの録音、デファイエと、ロンデックスだったかな?と抱き合わせ3枚組CDで売ってますね
6000円。高いと見るか、安いと見るか。。。どうでしょう?
バイトしてない高校生のcelisは高いと見ました(涙

一方でこのころ、つまり1930年代ぐらいまでは、もうひとりの名奏者、
シガート・ラッシャーのような名人芸的な演奏もありました。
このころ書かれた曲、フラジオ奏法などの特殊奏法を駆使するタイプも
たくさんあったようです。現代のプロ奏者でも所々オクターブ下げちゃったりするような曲もあります。
しかしこのような演奏は、徐々にクラシックの中心から外れていってしまいました。

第二次大戦中に、ナチス占領下のパリ国立音楽院にサキソフォン科が復活します。
今度の教授はミュールです。(これがミュール系の音楽が今に続く一因ですね)
ここで習ったのが、ダニエル・デファイエです。
昔のselmerのカタログの表表紙裏に顔写真が載ってた人です。
デファイエが活躍し出すのは戦後になります。
戦後の人でもう一人有名人というと、ロンデックスが挙げられます
日本でのサキソフォンの先駆者、坂口新(さかぐち・あらた)さんも戦中〜戦後です。
今日本人でサックス吹いてる人はほとんど坂口さんの弟子だったり、孫弟子だったりします
現在、フランスだけでなく、世界各地でサキソフォンは盛んに使われていて
クラシックの室内楽に限っても、日本も、かなり大きな地位を占めています
未来を担う世界的サキソフォン奏者、ここの頁のお客さんからでてくれませんかね?(笑


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