演劇日記
1999.2.24(水) 星屑の会「ある晴れた日の自衛隊 愛と動乱の娯楽室」 本多劇場・東京
作・演出/水谷龍二
出演 篠井英介、ラサール石井、小宮孝泰、でんでん 他
日本テレビ深夜の「劇場中継」では何度も観たことのある星屑の会ですが、
生で観たのは初めてでした。主演者全員が、自衛隊関係者という設定で、
ある駐屯地の娯楽室で起こるお話。
一番感じたのは、篠井英介氏の良い所・悪い所も含めての存在感の大きさ!
とても腰の低い、話の分かる財務課の上司、政治的な立場の人物には見えるのですが、
素の英介氏が見え隠れするので、こんな人が自衛隊に居るのだろうか?という疑問が浮かびます。
しかし最後、自衛隊の中の汚職の中心が彼だったという結末まで考えると、
うまくだまされたのかな、と思い少し納得。やっぱり最後は英介氏が持ってちゃいました。
趣味の問題ですが、セットは無い方が、中盤以降の話にリアリティーが出てくるのでは?
基本的に笑いの多いお話で、ラサール氏、小宮氏の存在も大きいのですが、
でんでん氏には、中堅自衛官の大変さみたいなものを感じ、
いつもとは一味違った良さがありました。おつかれさまでした。
1999.2.13(土) 「バリフー最後の夜」 シアターコクーン・東京
作 アルフレッド・ウーリィー/翻訳 安達紫帆/演出 西川信廣
出演 早坂好恵、松下恵、立石涼子、大場康正、中井出健
川口敦子、金内喜久夫
良質な翻訳劇にはユダヤ人社会のせつなさを描いた作品が多いと思います。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」を観たときからユダヤ人の歴史に改めて興味を持ちました。
(「シンドラーのリスト」もこの頃観ました。)
1997年トニー賞最優秀作品賞受賞というこの作品を観ようと思ったのはそういう理由です。
開演前からステージのセットが美しく並んでいた。その段階で気分は1930年代のアトランタ!
ちなみに私がはまっている「モノポリー」(アメリカでは国民的なボードゲーム)は、
この頃作られたのかなぁと、ちょっと昔のアメリカに想いを寄せました。
主人公のドイツ系ユダヤ人の一家は、ヨーロッパ大陸での河をはさんだポーランド、
ロシア系ユダヤ人の人たちを「河向うの人たち」と呼び、自分たちのコミュニティー以外
とは、それぞれ交わろうとしていない。みんなが夢見ているのは、アメリカ白人社会との
同化なのでした。そんなことを含めてユダヤ民族の不幸を改めて感じます。
芝居全体の出来の良し悪しは別として、サニー役の松下恵嬢は良い女優だなと思いました。
今後が楽しみです。
1999.1.30(土) 「西遊記」 青山劇場・東京
作 中島かずき/演出 いのうえひでのり
出演 筧利夫、坂井真紀、古田新太、手塚とおる、深沢敦、池田成志、
鳥居かほり、森菜みはる、
他 新感線オールスターキャスト!
1/14の初日も観ましたが、やはり二回目の方が良かった。
演者の皆さんすべて余裕がでてきているし、遊びも増えました。
セリフに関して、初日はマイクにも拘わらず、早過ぎて聞き取りづらかったのですが、
30日は全体的にとても良好!その分、上演時間は10分以上延びているのでは?
フライングに関して、筧氏、古田氏の見せ場はとてもスピード感が増していました。
筧氏の殺陣は大変そうですが、カッコ良い。ただ悟空は、もっとバカっぽい方がより
カッコよさが増すような気がします。初演のいっけい氏はどうだったのでしょう。
その点では、手塚氏もそうで、彼のもっとバカっぽい芝居をまた見たいです。
成志氏の美候王は笑えます。NHK大河ドラマ「徳川慶喜」では、
まったくの敵役を演じていた彼なので、そのギャップも+αです。
「アリがたかってシワシワ。いや、ありがたき幸せ!」はちょっと他で使いたいです。
千年人参女王の森奈嬢は良かった。歌がとてもうまい。
深沢氏の歌もきけたのですが、八戒キャラとはちょっと合わなかったかな?
とてもきれいな声ですね。
後半、ひょうたんお化けになってしまった手塚氏は着ぐるみが大変そう。
「ひょうたん」「ひょうたん」と呼ばれる沙悟浄は笑いを取ってました。
鳥居嬢と手塚氏のパンチDEデートはうまくそこまで持っていくなぁーと感心。
とても豪華な舞台でした。こういうお祭りみたいな舞台はたまには見てみたいです。
しかし、青山劇場というのはデカイですね。私、生まれて初めましてでした。
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