最近はめっきり使わなくなった整髪量。
そして弾かなくなってしまったギターの錆止めオイル。
ある日気がつくと、それらは小さな街を形成していた。
円柱型のスカイスクレイパー。
生まれ持った使命を果たすことのできない、
無言のオブジェ達。
晩夏のある時刻のある坂道の途中。
終わりゆく夏とはいえ、
まだ南国の太陽は容赦ない。
しかし一瞬、ほんの少し日差しは遮られた。
一歩踏み出せば終わってしまう、瞬間のオアシス。