F. レハール オペレッタ 『メリー・ウィドゥ』 SAPA版 (2幕2場)訳詞
 
(小節数はDoblinger版による)
 2002年1月21日大橋容一郎訳

 以下の歌詞は、2002年9月23日に演奏される予定の試訳で、一部分は未完成であり、
他も今後改訂される可能性があります。また、原詞の直訳ではなく、あくまでも日本語で歌
唱するための日本語版歌詞です。
音楽同人SAPAによる演奏用として、台本等も編集されるため、歌詞が原版に忠実でない
箇所があります。また歌手の(不)都合により、本番になって歌詞が変わる場合もあります。


主要登場人物

 ハンナ : パリにきた大金持ちの美しく陽気な未亡人。むかしダニロと恋仲で、今でも愛しているが意地もある。

 ダニロ : 大使館付き書記官。むかしハンナと恋仲で、今でも愛しているが、意地もある。キャバレーに入り浸り。

 ツェータ   ポンテヴェドロ公国のパリ駐在公使。ダニロの上司。妻のヴァランシエンヌの浮気を知らない。狂言回し役。

 ヴァランシエンヌ : ツェータ公使の妻。若いフランス男カミーユとの浮気を精算したいと思っている。

 カミーユ : フランス人の伊達男。公使夫人ヴァランシエンヌをくどいてあづまやに連れ込んだところを、公使に覗かれる。

 カスカーダとブリオッシュ : フランス人。美しくて金持ちのハンナに一目惚れしてくどくが、相手にされない。

 グリゼット : パリのキャバレー「マキシム」の踊り子たち(に扮装したヴァランシエンヌと客たち)

その他 : 大使館の館員たちとその妻、夜会の招待客たち(パリ在住のポンテヴェドロ国の人々とフランス人)

舞台

 20世紀初頭、ポンテヴェドロ公国(モンテネグロ公国のもじり、現在のユーゴスラヴィア地方)のパリ大使館での夜会

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1 序曲 

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第1幕 (ポンテヴェドロ公国パリ大使館での、国王の誕生日祝賀パーティ、その前半)

2 イントロ (公使主催の晩餐会、カスカーダ子爵の祝辞と、ツェータ公使の答礼 : 男声2:混声コーラスの掛け合い)

 Ca それではみなさま、ご指名にこたえ、ここで一言、申しあげます。ひとこと、手短かに、お礼の言葉を。

 Ca/全 すばらしいもてなしに、お礼の言葉を。

 Ze これは名誉なこと、身に余る言葉、我が国に代わってお礼をもうします。
    今宵のパーティは、特別なお祝い。 我が国の国王の、誕生の日。
    
国の大使として、まことにうれしい。 われらの愛する国、ポンテヴェドロとわに!

 全 国王の誕生日、ともに祝いましょう、われらの愛する国、ポンテヴェドロとわに!(乾杯!)

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3 ハンナ登場の歌 (陽気な未亡人ハンナが、男性たちに取り巻かれて登場する : 女声1、男声2、男声コーラスの掛け合い)

 Ha どうしましょう。 こんなこと。 こちらの、かたも。
    お目にかかるのは、うれしいけど。 どうぞもうお静かに。

 Ca/Br/男 さあお手をどうぞ、わたくし(わたし・わたしたち)に。 さあ、さあ。

 Ha パリに暮らすのは、はじめてなの。甘いことばにも、まだ慣れない。
    お話もダンスも、おつきあいも、なにもわからずに、暮らしてるの。

    それでもみなさん、おやさしいわ。それはわたしのお金のせい?

 男 おお、おお、おお。

 Ha きっとそうね。ああ、だれでもかならず言うのよ。ひとり身でお金があればもう最高。
    ああ。

 Ca/Br ちがいます。本気です。おお、その通り。

 男 ハッハッ! その通り。たしかにその通り。

 Ha そうよ、みんなお金の魅力のせいね。

 Ca/Br/男 どうぞ、もっと話を聞かせてください。

 Ha わたしの国ではそうじゃないわ。やさしい言葉はうそもつける。
    おせじを聞いても信じられない。そうよ、わかるでしょ。うそはいやよ。
    おせじならもういいわ。言わなくてもいいわ。
    ラララララ、いけない方ね、わたしをだますの。
    ああ。

 Ca/Br/男 おおなんてすばらしいひと。

Ca/Br ちがいます。本気です。おお、その通り。

 男 ハッハッ! その通り。たしかにその通り。

Ca/Br/男 さあお手をどうぞ、わたしに。

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4 デュエット (フランス人カミーユが、夜会に紛れてツェータ公使夫人ヴァランシエンヌに言い寄る: 女声1、男声1の掛け合い)   
 

 Va さあどうぞ。こちらへ。

 Ca ふたりだけの秘密。

 Va お話があるのよ。

 Ca わたしにもお話が。

 Va いいえ。そんなことじゃないのよ。

 Ca いつでもこころからあなたを愛している!

Va うれしい。でも、もうきょうでお別れしましょ。

 Ca おわかれ?  

Va 遊びはおしまい。  

Ca おしまい? いつでもこころからあなたを!

Va もうやめて。二度ともう言ってはだめよ。

 Va 本気にしてはだめ、家庭があるのよ。こんな火遊びは、もうおしまいにしましょう。
    わたしの気持ちを、わかってくださる?こんな火遊びを、本気にしてはだめ。
    なにも得られず、家庭は崩壊。だから今すぐ、おわかれしましょう。

Va こわいわ、こわいわ、火遊びはやめて。
    だめなの、だめなの、燃えてしまいそう。
    気がつかないうちに、恋の火花から、ほのおが、こころに、熱く燃えあがる!

Ca 本気にしちゃだめと、言うのはやさしい。でもあなたの姿を、忘れられはしない。
    燃えあがる恋の、炎は消えない、いつの日までも。
    本気にしちゃだめと、わかっているさ、あぶないことは!それでも君を、忘れられない!

Va こわいわ、こわいわ、火遊びはやめて。
    だめなの、だめなの、燃えてしまいそう。
    気がつかないうちに、恋の火花から、ほのおが、こころに、熱く燃えあがる!

 Ca こわくない、こわくない、心配ないよ。
    だいじょうぶ、だいじょうぶ、燃えてください!
    気づかずに、火花がこころに、燃えれば、こころに、熱く燃えあがる!

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5 ダニロ登場の歌 (大使館書記官ダニロ伯爵が、マキシムから呼びもどされて、酔っぱらって登場する : 男声1のソロ)   

 Da おお、朝から晩まで、働かされては。
    おお、外交官なんて、やってられないぜ。
    お役所しごとじゃ、なんにもできない。
    ほんとのつとめは、情報収集。
    街に出かけては、うわさや秘密に。こっそり聞き耳、それが外交さ。
    お金のことなど、気にしちゃいけない。いくらでも使え、それが
機密費さ!
    仕事が終われば、気晴らしをしなきゃ。忘れちまおう、やぼな宮づかえ!
    だから、そうマキシム、陽気にさわぎ、お相手はみんな若い女の子。
    ロロ、ドゥドゥ、ジュジュ、クロクロ、マルゴ、フルフル。
    やぼなつとめは、もうおやすみ!
    シャンパンを飲み、カンカン踊り、若い子たちと陽気にさわぐ。
    ロロ、ドゥドゥ、ジュジュ、クロクロ、マルゴ、フルフル。
    やぼなつとめは、もうおやすみ!

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6 1 幕フィナーレ (夜会が盛り上がり、みんなでワルツの場面 : 男声コーラス、女声コーラス、混声コーラスの掛け合い) 

  男 ダーメンヴァール!われらを招く! あこがれの君と踊る喜び。
         その手を取り、その名を呼ぶ。 すてきな時間がさあ始まる!

  Ha みなさん、お気持ちはわかるわ。でも私にはとても踊れないわ。
     きれいな方は他にもいるわ。たくさんいるでしょ!

  男 いいえ、あなただけが。そんなことを言わないで!

  中間部未定

  女 ダーメンヴァール、ダーメンヴァール! 
    
女・D ではごいっしょに!

 (Sop.) かろやかな風のように、歌声はひびく、
       さあ、踊り(歌い)ましょう、ご一緒に、美しい調べにのせて、

 (Alt.) 春のかおりをのせ、咲きにおう花の、
      うるわしく燃えたつバラのように、

      遠く流れゆれる思い出のように、
      胸に燃える想いをのせ、さあ踊りましょう。

 全 さあ踊りましょう。
   かろやかな風のように、歌声はひびく、
   さあ、踊り(歌い)ましょう、美しい調べに。   459〜471

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7 イントロ・ダンス・ヴィリヤの歌 (皆が祖国の歌を歌い、踊る : 女声2、混声コーラスの掛け合い

 Ha なつかしいふるさとのしらべにこころは揺れ、
    高鳴る楽の音にはるか思うこの宵。

全 ああ・・・・

 全 Mi velimo dase dase Hijaho!
    さあ、いっしょに、さあ、歌え、Hi!

    さあ、いっしょに、さあ、踊れ、Hi!

 Ha それではみなさま、ふるさとの歌を。
    あの遠い日の調べ、ヴィリヤの歌。
    遠い昔の物語、男はヴィリヤに恋をした。
    深い森の岩の上、ことばもなく立ちつくす。
    胸は高鳴り、乱れる思いに、われを忘れ見つめた。
    
ヴィリヤ、おおヴィリヤ、森の精、思いはただ切なく。
    ヴィリヤ、おおヴィリヤ、わが胸にあこがれ止まぬ。

 全 ヴィリヤ、おおヴィリヤ、森の精、思いはただ切なく。

 Ha ヴィリヤ、おおヴィリヤ、わが胸にあこがれ止まぬ。

 Ha いつか手に手を重ねて、男はヴィリヤに寄り添う。
    深い森の岩の中、ことばもなくいだきあう。
    そのとき突然、まぼろしは消えて、夢もはかなく消える。
    ヴィリヤ、おおヴィリヤ、森の精、思いはただ切なく。
    ヴィリヤ、おおヴィリヤ、わが胸にあこがれ止まぬ。

 全 ヴィリヤ、おおヴィリヤ、森の精、思いはただ切なく。

 Ha ヴィリヤ、おおヴィリヤ、わが胸にあこがれ止まぬ。
    ヴィリヤ、おおヴィリヤ!

 全 Mi velimo dase dase Hijaho!
   さあ、いっしょに、さあ、歌え、Hi!
   さあ、いっしょに、さあ、踊れ、Hi!

――――――――――――――――――――――――――――――

8 デュエット (女性たちが、煮え切らない男の態度を挑発して歌う : 女声コーラスと男声コーラスの掛け合い )      

 女 ハイどぅ!駆けていく、りっぱな騎士さん。
   会いにきたのか、
逃げ出すのか。
   ハイどぅ!駆けていく、行かせちゃだめよ。
   あなたのことが、きっと好きなの。

 男 なにも言わずに、目と目をあわそう!

 女 だまっていれば、わかるのかしら?
   おまぬけ騎士さん、気がつかないの。
   パカパカ騎士さん、パカパカ行くわ、おまぬけ騎士さん!
   ホプラホトゥホプラホ!ホプラホトゥホプラホ!
   パカパカ騎士さん、パカパカ行くわ、おまぬけ騎士さん!

 (男 おまぬけ騎士さんだって?)

 女 ハイどぅ!また来たわ、りっぱな騎士さん。
   こっちをみつめて、笑ってるわ!
   気にしちゃだめよ、振りむいちゃだめよ。
   わたしの気持ち、わかっちゃいない!

 男 冷めたいそぶり、それならいいさ。 
   さよならするぜ、二度とはこない!

 女 おまぬけ騎士さん、気がつかないの。
   パカパカ騎士さん、パカパカ行くわ、おまぬけ騎士さん!

 男 パカパカ騎士さん、パカパカ行くよ、かしこい騎士さん!

 女 パカパカ騎士さん、パカパカ行くわ、おまぬけ騎士さん!

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9 マーチ (女性を扱うのはなんとも難しいという、男性全員による行進曲 : 男声コーラス)              

 男 さて女ごころは、なんとも不可解。
   笑っているやら、泣いているやら。
   そう女ごころは、なんとも不可解。
   どうすればいいのか、理屈などない。
   おせじを山のように!そう!そう!そう!そう!
   甘くささやいたら?そう!そう!そう!そう!
   えらそうに構えろ!そう!そう!そう!そう!
   亭主関白こそ!そう!そう!そう!そう!
   やさしく愛しちゃう そう!そう!そう!そう!
   けんかしてはり倒せ!そう!そう!そう!そう!
   カラオケでデュエット そう!そう!そう!そう!
   そうすれーば、ひょっとしたーら。そう、そう、そう、そう!

  女ごころは謎!なにがなんだか謎!
   (あのー、彼女、おまえ、かみさん、おーい) 
   (バイ、バイ、バイ、バイ)
   どうすればいいのか、わからんバイ、バイ、バイ、バーイ!
   あっちも、こっちも、そっちも、どこにいるときでも、
   女ごころは不可解で、男にゃわからなーい!
   バイバイバイバイバイバイバイバイ! ハイ!

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第2幕 (同じ夜会の後半)

10 ダンスとワルツ (メリーウィドゥ・ワルツ、夜会の音楽がきこえる)                                    

聴衆・全 Hum・・・ (ワルツ部分)        

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11 デュエットとロマンツェ (カミーユがヴァランシエンヌをあづまやに連れ込む : 女性1と男声1の掛け合い)   

 Va おちついて!

 Ca おちついてまーす!

 Va 私の言うとおり、きょうでお別れしましょう!

 Ca つらいよ、胸が張り裂ける!

 Va おねがい、わたしも本当はつらいわ、でも・・・

 以下未定

 Ca うるわしいバラの、花のつぼみが、咲きそめるように、
    わがこころに、めばえた愛の想いをのせて、君におくろう、愛の歌を!
    あこがれ慕う思い果てなく、とわの誓いを君にささげん。
    たえなる調べ、こころに響く。 あなたをとわに、とわに愛す(と)!

 Va おお、カミーユ。

 Ca ヴァランシェンヌ。

 Va だめよ、もう!ここでおわかれしましょ。

 Ca せめて、今宵のひとときを。

 Va だめよ。

 Ca おお、ちいさなパヴィリヨン、あまく香る世界!
    おお、ふたりのためにやさしく開く夢!
    ふたりだけの愛の園。 さあ!小さなパヴィリヨン、あまく香る世界!

 Va だめよ。ここではだめよ・・・ 

 Ca おお、ちいさなパヴィリヨン、ふたりだけの世界!

 Va どうしても? ほんとうに?

 Va/Ca ふたりだけの愛の園。
       おお、ちいさなパヴィリヨン、ふたりだけの世界!

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12 2幕フィナーレ1(1-43) (ハンナが出てきたことへの驚きの重唱 : 女声3、男声4、女声コーラスの掛け合い

Ha みなさん、どうしたの?

 Da ハッ!ハッ! ハッ、ハンナとカミーユ! 
    ハッ、ハンナとカミーユ、わけがわからん、そんなはずはない!

 Ze たしかに見たはずだ! 家内はどこだ?  

Va ここよ! なにがおこったの?

 Da ハッ、ハンナとカミーユ! 

Ca やめてください!

 Ze たしかにあれは、わしの家内だったはず! 

Ha のぞいていたのね! 

Da やむをえず。

 Ze なんとも信じられない、この方の相手は? 

Ha それは、わたし! 

Da ハッ、ハンナ!

 Ze たしかにあれは家内! 

 Ha みなさまに本当のこと、

 Va 聞かせてください。 

 Ca けっして言えないそんなこと。
 
 Da そんなことはゆるせない。 

 Ze とても信じられない。 

 Ni うまくごまかしたもんだ。

 Ha それではもう一度、みなさまお聞きください。
    たった今、あづまやで聞いた、愛のことばを!

 Ca そんなことは!
 
 Da たえられない! 

女 もういちど聞きたいわ、もう一度! もう一度!
 
 Ze 聞かせてくれ!

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12 2幕フィナーレ2(43―131) (あづまやでのカミーユのロマンツァが再現される : 女声2、混声コーラスの掛け合い

Ha うるわしいバラの、花のつぼみが、咲きそめるように、
    わがこころに、めばえた愛の想いをのせて、君におくろう、愛の歌を!

Ca あこがれ慕う思い果てなく、とわの誓いを君にささげん。
    たえなる調べ、こころに響く。 あなたをとわに、とわに愛す(と)。
    ああ、ああ!

 Ha 本気にしてるわ、あなたの心は、
    ああ、あなたの心は、わたしを愛してる! いつまでも愛す! 
    ああ、ああ!

 Va なにがおこったの? もうお別れなの?
    ああ、これでお別れね! 愛の調べも消えてしまうの? 
    あの人だけを、とわに愛す! 
    ああ、ああ!

 Da ひどい話だ! 聞きたくない! 
    信じられない! すべては夢のように消えさった!
    心をしずめて落ち着かねば! 
    心をしずめて落ち着かねば! 
    ああ、ああ!

 Ze わけがわからないぞ。 どうやらふたりは、永遠の愛をちかった!
    あれが家内なら身の破滅! 
    家内なら身の破滅! 
    ああ、ああ!

 Ha お知らせがありますの!

 全 なんでしょう?(なんだろう?)
 
 Ha たった今決めました! この方と、結婚します!

 Ca えっ! ぼく? そんな!   Va おお! そんな!

 Da おお! そんな!        Ze  なに?!  そんな!

 全  おお! 結婚だって?!

 Ha 本気にしたみたい。

 全  おめでとう!

 Da なにもかもむなしい。

 Ze なにもかもおしまいだ!

 Ca だめです! そんなうそは!

 Ha 浮気がばれてもいいの?

 Ze 本当に?

 Va 本当なのね?

 Ha もちろん!

 Ze ぜったい反対だ!

 Ha そう?

 Da いや、まあ、それはそれで、おめでたいことだが、
    ただちょっと・・・

 Ha なんなの?

 Da 結婚とは、なんともオメデタい! 
 
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13 2幕フィナーレ3(164-265) (ハンナが偽装婚約を発表し、ダニロを試して歌う : 女声2、混声コーラスの掛け合い

 Ha 女と男は、パリのモードよ。 
    マダムとムッシューも、パリのモードよ。
    いつでも自由な、パリのモードよ。 
    たのしく生きるの、パリのモードよ。

Ha/全 だから、そう!トラララ! 
       陽気に、そう!トラララ!
       そうでなきゃ結婚なんて、とてもできない! 
       おお、ない、ない、ないないないない!

 Va それならゆるせる、 

 Ha パリのモードよ。 

 Va なんでもできるの、 

 Ha パリのモードよ。 

 Va 別れもたのしい、 

 Ha パリのモードよ。 

 Va いつでも陽気に、 

 Ha パリのモードよ。

Va/Ha/全 だから、そう!トラララ! 
          陽気に、そう!トラララ!

           そうでなきゃ結婚なんて、とてもできない! 
          おお、ない、ない、ないないないない!

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14 2幕フィナーレ4(265-454) (婚約を本気にしたダニロが、怒って去る : 男声1、女声1、女声2、混声コーラスの掛け合い

 Da もうたくさんだ! いいかげんにしろ! このばかさわぎを!
    やめろ!やめろ!
    いや、落ち着いて いや、落ち着いて、
    そう、そう、静かに。
    それでは、みなさま、お祝いの歌など?

 Ha 本当? それはすばらしいこと、聞きますわ!
    では、どうぞ!

 Da それでは。 
    むかし、王子と王女が愛しあったが、いっしょに暮らせなかった、そのわけは、
    なにも言えない王子、愛していればこそ。
    けれど王女にはそれが信じられなくて。
    王女はおしばいで、浮気のふりをし、別の男の胸に。
    それはひどすぎる。「美しい王女よ、それはひどすぎる。
    おまえはふしだらな、ふしだらな女!」 
    でも、ぼくは平気かって? ハッ、ハッ! そのとおりさ! 
    悲しくなんかない!

 Ha 「ダニロ!」 

 Da ぼくのことじゃない!王子が言ったのさ!
    「すきに、すればいいさ

    そう言って王子は去った、だからぼくも、さよなら!! 

 Ha 「どちらへ?」 

 Da たのしい我が家、行くのはマキシム、
    陽気にさわぎ、お相手はみんな若い女の子。 
    ロロ、ドゥドゥ、ジュジュ、クロクロ、マルゴ、フルフル。
    やぼなつとめは、もうおやすみ!

 Ha わたしを、好きだわ!!

Va/Ha/全 だから、そう!トラララ! 
          陽気に、そう!トラララ!
          
そうでなきゃ結婚なんて、とてもできない! 
          おお、ない、ない、ないないないない!

――――――――――――――――――――――――――――――――――

15 シャンソン (マキシムの踊り子たちグリゼットに扮した、女性客たちの重唱 : 女声1、女声コーラス、混声コーラスの掛け合い

 (Alt.) あたしたちグリゼット、パリのコギャルよ! 
     ロロ、ドゥドゥ、ジュジュ、フルフル、クロクロ、マルゴ!

 Va 「と、あたし!」 
    夕暮れのまちに、トリッペルトラップ。
    あたしたちグリゼット、お出かけするの。

 (Alt.) トリッペル・・・・トラップ。
     ぴかぴかの靴で、トリッペルトラップ。
     
おしゃれな帽子で行ったりきたり。

Va/女 あたしたちグリゼット、パリのコギャルよ! 
       ロロ、ドゥドゥ、ジュジュ、フルフル、クロクロ、マルゴ!ララララ!

女 Ritantouri tantirette, Eh voila les belles Grisettes!
    Les Grisettes de Paris!

   Va  蜘蛛の巣みたいに、ツィッペルツィッペルツィッペルツァップ、
     引っかかる男をつかまえちゃうの!

 (Alt.) ツィッペルツィッペルツィッペルツァップ

 Va じたばたしたってトリッペルトラップ、
    あんたはえものさ、もう遅すぎる。

 Va/(Alt.) あたしたちグリゼット、パリのコギャルよ! 
         ロロ、ドゥドゥ、ジュジュ、フルフル、クロクロ、マルゴ!

          ララララ!

女 Ritantouri tantirette, Eh voila les belles Grisettes!
    Les Grisettes de Paris!

全 Ritantouri tantirette, Eh voila les belles Grisettes!
    Les Grisettes de Paris!

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16 ワルツ (ハンナと、戻って真実を知ったダニロの愛の二重書 : 男声1、女声1、混声コーラスの掛け合い 

*以下の歌詞および場面設定は未定 

Da 君を愛する思いに、こころ高鳴るこの宵、
    見つめあう目に、今ささやく、
    あなたをとわに愛すと。
    

 Ha 

 全

 Da/Ha

――――――――――――――――――――――――――――――

17 エピローグ  (短いにぎやかなフィナーレのマーチ・繰り返す :女声1、男声1、混声コーラスの掛け合い

 Ha 女ごころは謎! 

 Ze なにがなんだか謎! 
 Da どうすればいいのか、わからん、

全 バイ、バイ、バイ、バーイ!
    あっちも、こっちも、そっちも、どこにいるときでも、 
    女ごころは不可解で、男にゃわからなーい!! 

                                                                   (完)

  * この訳詞を無断で使用することはできません。