サクッと娯楽作
書き込み中 書き込み中 サイン
ブギー・ナイツ ロード・オブ・ザ・リング
旅の仲間&二つの塔(第1&2作)
007 ダイ・アナザー・ディ
ハリーポッターと
賢者の石&秘密の部屋(第1&2作)
ボーン・アイデンティティ マイノリティ・リポート
アバウト・ア・ボーイ ピンポン スコーピオン・キング
ブレイド2 スコーピオン シャンハイ・ヌーン
ザ・ワン トータル・フィアーズ バンディッツ

サイン メル・ギブソン、ホアキン・フェニックス

☆☆☆
事故で妻を失ってから牧師をやめた男が主人公。畑が延々と続く田舎町に、ある日突然ミステリーサークルが出現する。始めはいたずらだと思っていたが、次第に不可解な現象があちこちで起こり始め、地球外生命体の存在が?。。。というお話し。公開当時は宣伝にもすごい規制があって、とにかく「謎もの」「不思議系」「SFホラー」的なイメージが強かったけど、はっきりいってコワイ映画じゃありません。「シックスセンス」の監督だけどああいう恐さやどんでん返しを期待して見るとすごくつまらないでしょう。これはどっちかというとSFを題材にしたヒューマンドラマです(やや大味なので娯楽作に分類しましたが)。妻を失って神を捨てた男が、必然・偶然について改めて考え、自分を取り戻すというお話しです。そのつもりで見れば、なかなか考えさせられるし、この映画の価値を充分感じられるでしょう。
感想文 ※ネタバレあり。以下を反転させて読んで下さい。
前評判ほど観賞後の評価が高くない、宣伝のやり方のまずさが映画の価値を下げた残念な例。細かいツッコミどころはいろいろあると思うのよ。重要な役を監督がやってることとか(そもそも片田舎の獣医がインド系人種ってとこがムリっていうか目立ちすぎる設定だし、しかも過失で白人を死なせちゃったりして、田舎だけにタダですむわけないと思うんだけど。。。)、宇宙人があまりにもチャチだとか、子供が見つけてきた一冊の本から手がかりが次々と見つかったり。啓示だとか必然だとか監督の言いたいことはよくわかるし、なかなか面白いと思うんだけど、題材の選び方が失敗だったかなぁ。あえて宇宙ものにしなくてもよかったと思う。かえって宣伝会社や観客を惑わすようなことになったのではないかと。SFってことを抜きにしたら、わたしとしては結構好きなかんじなんですけどね。ギブソンが信仰と己を取り戻していくところなんか。兄弟のやりとりも良かったですし。とにもかくにも売り方が残念!

ブギー・ナイツ マーク・ウォルバーグ、バート・レイノルズ、
ジュリアン・ムーア、ヘザー・グラハム

☆☆☆
田舎町の高校生が、巨根をポルノ映画監督に見初められてスクリーンデビューすることから物語は始まる。ポルノ界の頂点を極めやがて落ちぶれてゆく、青年の栄光と挫折のサクセス&グローアップストーリー。また、70年代から80年代という「時代」の移り変わりを、ポルノ映画界という特異な切り口で描いた個性的な作品。並行して描かれるわき役たちの悩みや夢も折り混ぜて、ひとつの時代を上手く語っている。音楽やファッションもいい気分。監督が「マグノリア」のP・T・アンダーソン。ジュリアンやフィリップ・シーモア・ホフマンなど、個性的な俳優がワキを固めている。ゲイの皆さんのマスコット、アイドル歌手から下着モデルでブレイクした主役のマークの肉体美もすばらしい。30センチのイチモツは偽物だそうです(念のため)。バート・レイノルズもこの作品でゴールデングローブ賞を獲り、往年のセックス・シンボルにふさわしい返り咲きっぷりの存在感でした。

ロード・オブ・ザ・リング
旅の仲間(第1作)&二つの塔(第2作)
イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、
ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン

☆☆☆☆☆
 J.R.R.トールキン原作「指輪物語」の映画化。冥界の王サウロンが作った世界を破滅させる恐ろしい魔力を持つ指輪。それを手にしたフロドという青年が、サウロンの追手を逃れ、指輪を破壊するための旅に出る。しかし指輪そのものの邪悪な力によりフロドと仲間たちは翻弄され。。。全3部作。1作目はフロドが指輪を手に入れるまでの背景、世界の歴史、仲間が徐々に登場し指輪を破壊する旅に出るところまで。2作目はその旅の途中からはじまり、引きあうサウロンと指輪の邪悪な力の増大により、フロドや仲間が次々と危機に見舞われ、世界が刻々と破滅に向かってゆく様が描かれている。ド迫力の戦闘のシーンと恋愛ドラマが見もの。
 とにかくもともと原作が長編なので、ひとつの話を3つの映画にぶった切っても1作あたり3時間もの長丁場。主要人物だけで15人近くおり、それに地名・人間じゃない生物などがからむので、最低でも数十種類のカタカナ名を覚えなければならない。原作を読まなくても充分理解できるが、よっぽどのファンでないかぎりは2作目を見る直前に第1作目を観て名前の予習をしていったほうがいい。そうじゃないと「え〜っと、それ誰(何)だったっけ?」ということでアタマがいっぱいになり、落ち着いて楽しめないだろう。
 私は原作を読んでおらず思い入れがなかったので、まっさらな気持ちで観ることができ非常に楽しめたと思っている。スケールがでかく、CGの使い方がうまい。実在しない生き物や、戦闘シーンで何千という兵士が動く様など、単にCGという道具のすごさをひけらかすのではなく、必要な世界観を表現するのに必要な使い方をし必要な効果を得ている、といった感がした。見ているうちにCGか実写かなんて気にならなくなってくる。違和感がないのだ。
 1話目は壮大な物語の導入なので説明にじっと耐えてがんばって咀嚼してほしい。前半頑張れば途中からストーリーにどっぷりのめりこめるだろう。2作目は軽く1作目のおさらいの後、3つくらいのお話しが同時進行しているので、ストーリーもいろんな味が楽しめる(「渡る世間は鬼ばかり」のような感じか)。大変ドラマチックになっている。あと、アラゴルン役とレゴラス役の俳優がとってもいい男なのにも着目。アラゴルンの大人の色香、レゴラスの清らかなまでの美形ぶり、どちらの魅力も抗いがたい(笑)珍しく1度もお尻や腰が痛くならなかったあっという間の3時間だった。そんくらい「気がつけば」ハマッていた。ぜひ映画館で迫力を楽しんでほしい。とにかく名前の予習が肝心ですよ!
感想文 ※ネタバレあり。以下を反転させて読んで下さい。
 今回は「原作とディティールが違う」などという文句はない。読んでないからね。今回は映画→本でいこうと思って。長編なので描ききれない場面があって当然、人によって思い入れある人物や場面は違うから演出や脚本への不満が出て当然、アラゴルンとアルウェンのメロドラマが長過ぎてもOK.ガンダルフが白の魔法使いになって蘇ったときは手をたたきたいくらいうれしかったよ。私ってなんて純粋なんザマしょ(笑)まだ読んでなくて本当に幸せ。ハリポタのように原作地獄に落ちず純粋に映画を楽しめた。これから原作を読める幸せもあるし。(それにしても、いきなり2作目から観たり、名前が多すぎて覚えられないからつまらなかったと「評」する人が結構いることに驚いた。そんなん「評」になるか!ボールがバットに当たりに行ってくれないから野球がつまらないって言ってるみたいなものだ)
 さて映画ですが、久々に映画館で見る醍醐味を味わった感じ。映像が良かったから。よくもこんなもん作ったなぁ!という気持ち。スターウォーズみたいなスゴイでしょスゴイでしょって感じじゃなくて、本当にストーリーを邪魔せず違和感を感じさせない、でもスゴイなぁと感じる映像だった。フロドが弱くて印象が薄いけど、2作目は物語の中のフロドが指輪の力に徐々に負けそうになっていく話だからそれでいいと思う。イライジャ・ウッドは3作目でどうなるかですな。2作目はサム役のショーン・アスティンが印象的な演技をしていますね。大事な役どころでした。彼のせいでますますイライジャがどーでもよくなってる。一応主人公なのに(笑)あと原作ファンの間ではリヴ・タイラーが大ブーイングなんですけど、私は好きでしたよ。あの上唇がエルフなのに生々しくて。原作とはイメージがちがうんでしょうね。キス・シーンも長過ぎとかいわれてるし。私は堪能したけどな。「えっ?キスだけ?」ってちょっと物足りないくらい(笑)煩悩多き人間ですから。アラゴルンがとってもセクシーなんだもの。髪が短かったら(現代の服だったら)どうかな?レゴラスはキレイすぎて。。。でも声がいい。セオデンのおっさんもいい演技。エオウィン姫は並の好感が持てる。サルマン爺は193センチもあるんだって?80歳超えてるのに?「老人」の規格超えてるねぇ(笑)この人も声がいい!マッケランは煩悩多そうな白魔法使いだなぁ〜。
 2作は戦闘シーンが多いですねぇ。行けども行けども闘ってる。強じんなドワーフ族やエルフ族とはちがう、ただの人間のアラゴルンの身体はどうなってるんだ?すごいな〜それもアルウィンのおかげか?今(2003.3.27)リアルで戦争が起こってるけど、この映画の戦争の方がリアルに感じる。肉弾戦だもの。矢一本で対応できるのはよくて一人。剣なら数回ふりまわさなくてはならない。ものの何分かで疲労する。一人殺すのにも大変なのに、自分の命はといえば、ちょっと剣や矢がかすっただけで動けなくなり、段から落ちたり、石が当たるだけで簡単に死んでしまう。すごい数で闘うが、武器を持たされた子供や多勢に無勢で志気が下がる男達の個人レベルの小さいけど実にリアルな恐怖感が随所にちりばめられていて、決して大味にならない。ファンタジーなのに、「戦争というものは簡単に人が死ぬ」ということを現実よりリアルに感じた。

007 ダイ・アナザー・デイ ピアース・ブロスナン、ハル・ベリー

☆☆☆
殺しのライセンスを持ったイギリス諜報部員007ことジェームズ・ボンド。おなじみのスパイ映画。舞台は北朝鮮。活動中に捕らわれたボンドは14カ月もの拷問を受け、その時に秘密を漏らした疑いで組織からもクビにされてしまう。名誉ばん回すべく世界を股にかけ、敵を追う!
はじめて映画館でちゃんと観ました。なので過去の作品がどうとか一切わかりません。エンタメアクション娯楽作として単品で観た感想は「男のロマン満載やな〜」。ハイテクのスパイ道具、まぶいスケとのロマンス、そして爆破。いや〜観客に、入れ込んでそうな男(おっさん)が多いのもうなずける。なんせ今回はオスカー女優のハル・ベリーがボンドガールと来たもんだ。この人のダイナマイトビキニ姿&ドレス&戦闘服シーンは必見。彼女は、女版ジェームズ・ボンドと呼べる今までにないボンドガールを演じたと言っているが、本人が言うほど活躍しない。結局ボンドに助けられる今までのような役どころだし、ハル自身の縁起も水着やドレス姿などの立ちっぷりは堂に入ってて大変魅力的だが銃器を持たせての立ち振る舞いはへっぴり腰。戦闘シーンはちゃんと「型」を練習できるが、ふとした歩き姿などの板についてなさは女版ボンドと呼ぶにはちょっと苦しい。でも共演の白人女優がエキストラ並に思えるほど、ハルのワイルドな美しさ圧倒的です。ハルが演じたボンドガール「ジンクス」がメインの映画も作られるそうです。よっ人気者!ブロスナンはボンドになって4作品目ですがこれで降板かもしれないんだって。ニヤケさが勝ってタフさがイマイチでしたが、最近やっと加齢とともに渋味と余裕も加わってボンドも板についてきたなぁと思ってたのに。
作品はボンドが流氷でサーフィンする場面の合成がちゃちくて爆笑。ハイテク道具や作り手側の遊びゴコロは楽しめるけど、ストーリーはどうでもいい感じ。大味なダイナミックさとマニア向けのディティールという両極端な楽しみかたをするのが正しい娯楽大作。ツッコミながら楽しく観ましょう。

ハリーポッターと
賢者の石&秘密の部屋
ダニエル・ラトクリフ

☆☆☆
ベストセラー小説の映画化第1弾と2弾をまとめて。孤児の魔法使いハリーが魔法学校に入学し友達と協力しながら自分の両親を殺した悪玉魔法使いと対決していくファンタジックなグローアップストーリー。先でも後でもいいので原作は必読。脚本と多少の違いはあれど原作はとてもおもしろいので、イメージを映像的に具体的に広げるために映画が役立つといった感じ。ハリー、ロン、ハーマイオニー、ダンブルドア(故。冥福をお祈りします)、マクゴナガル、スネイプなど俳優もイメージぴったり。配役・GCによる魔法の世界描写がたいへん上手だったという意味では原作を損ねていないということか。
「大人も楽しめる子供向けのお話」なので、わかりやすすぎるイジメや不幸や悪役のキャラおよび超主役びいきなストーリー展開なのは当たり前。ご都合主義だなどと真剣に怒っちゃう“大人げない人”向けではありません。余談ですが秘密の部屋に出てくるロックハート先生というモテモテの2枚目だけど口八丁うそ八百ヘタレ魔法使いをケネス・ブラナーが演じていますが、これはヒュー・グラントにもオファーがあったらしいです。ブラナーは女生徒がメロメロになるには下膨れで小太りでちょっと年くってるなという感じですが(先生としては年齢的にあってるが)、ヒューがもしこれをやっていれば原作どおりにブラナーが演じた明るいバカではなく、もっとシニカルでひわいな先生になっていたことでしょう。ハーマイオニーに手を出しそうな雰囲気(笑)そりゃだめでしょうね。ハリーの世界もヒューのイメージも損なわれるのでやめといて正解でした!
追記:原作を読め!
はじめに映画を見たので私も実は最初ピンとこなかったのだが、原作を読みはじめるとハマりまくりです。そりゃ全世界で売れて大人も夜から並ぶわなってかんじ。大人の私がおもしろいなと感じたのは、とにかく子供のころ憧れた魔法の世界の架空のスポーツ、お菓子、プレゼント、いたずら道具、魔法学校の授業内容やそこで使われる道具、魔法動物の扱い、魔法界の常識・法律などがとても細かいディティールで描かれているところ。魔法界の有名なお菓子に「百味ビーンズ」というのがでてくるんですが、チョコレートなどスタンダードな味の他に鼻くそ味・ゲロ味とかもあるんです。架空でも実際でも両方とも味を知ってるのが子供(笑)魔法界のスポーツで使う競技用の空飛ぶほうきも、最新型の速く飛べる高級なプロ用ほうきは名前もそれらしく“ニンバス2001”などとカッコイイ。対して貧乏な家の魔法使いが持ってる何年も前の中古の型落ちほうきはその名も“コメット260”。遅そう〜(笑)本当に存在してそうなリアルな描写に、子供でなくてもワクワクしちゃいます。ディズニーでもドラえもんでもファンタジーアニメをそれなりに楽しめる人ならとっても楽しい時間を過ごせると思いますよ。

ボーン・アイデンティティ マット・デイモン

☆☆☆
漁船に助けられた男の身体には3つの銃弾と銀行の貸金庫の番号が記されたチップが埋め込まれていた。男は自分に関する記憶を失っており、自分が誰なのかを確かめるために銀行に向かう。貸金庫の中には複数のパスポートと多額の紙幣、そして銃。銀行をでた途端何者かに命を狙われ始める男。行きずりで助けを求めた女とともに、男は逃亡&自分を見つける旅に出る。てなストーリー。マット君が追ってから逃げ切れるのか、最後にはどうなるの?というところが楽しめる。精子バンク会社の調査で憧れの精子提供者として人気ナンバー1のマット君(ハーバード大卒の知性&少年ぽい声が素敵、らしい)の鍛えられたボディも見どころのひとつ。
感想文 ※ネタバレあり。以下を反転させて読んで下さい。
 俳優に興味なし。まずこれをいっておきたい。マット・ジミー大西・デイモンをスクリーン上で始めてみたのは国際線旅客機の中だった。上映していたのはグッドウィルハンティングだったと思う。「えっこれが主役?」そのことだけが気になって映画どころではなかった。青春映画のアメフト部のイジメっ子だろ〜どう見ても。ナイーブな役は絶対似合わない、と思っていたら今度はリプリーだ。ギャーッ!!!!!ロウ様と同じ画面に収まるんじゃねぇーっ!!!!!ロウ様が油絵ならデイモンは油粘土。とにかくルックスが許容できないのだ。
 
さてボーン〜ですが、話としては結構楽しめた。だけど、導入とラストがちょっと都合いい安易な感じたのでオススメ度は3。漁船に助けられたのはいいが親切すぎる。助けたおっさんも最初しか出てこないのにえらく親しげで印象深い感じだが必要ないのでは?ラストもパリの諜報部員の女の子の配慮でボーンは死んだとかなんとか長官に報告して逃がしてくれたんだろうけど、あれだけもみ消しにやっきになって管理者まで消したというのに死体確認しないわけないし、現地の“CIAって待遇悪くてチョームカツク〜”事務員の一存で解決してしまえるものじゃないだろう。組織ってッヤツは人を道具のように扱う政治的で非人道的なものなんだ、コレっておかしいじゃん?ってことがメッセージなんだろうけど、殺人兵器が子供が見てるからってターゲットを殺せなかったりするのは茶番だと思う。悪くはないのだが甘いと感じる部分があったので残念賞。
 最後にマットの美点をひとつあげるなら「髪の毛の生え際とかつむじが子供みたいに柔らかそうでかわいい」。これでどうでがしょ?それから身体は見事だったが、だからってラブシーンは勘弁して欲しい。それだけは。

マイノリティ・リポート トム・クルーズ、コリン・ファレル

☆☆☆☆
優秀な警察が組織の陰謀で追われる身となり、濡れ衣をはらすべく事件の真相を追求していく話。時代設定が未来で、乗り物や道具・社会システムなどの発想が楽しい。トム君お得意のステキなアクション映画かと思いきや、主人公の家族にからんだヒューマンドラマでもあり、予想に反して結構拾いもんの出来。

感想文 ※ネタバレあり。以下を反転させて読んで下さい。
道具が面白いね。ドラえもんのノリで。トム君のバーチャルな捜査シーンもカッコイイし。アメリカ人は人前で吐くことを最悪に恥ずかしいことだと思ってる、というような映画のシーンを何度も観たことがあるけど、それならココで出てくる触れると吐いちゃう警棒は身体的ショックだけでなく精神的にも相当ダメージを与えるってことで、暴漢を静めるのには効果がありそうですな。

他、細かく言えばファレルの顛末とかプリコグが普通の生活するのになんで3人一緒なのとかトムの嫁は一般人なのに行動力ありすぎとか眼をとりかえた医者にもっと復讐されんじゃないのとか「なんだかな〜」ってとこもあるけど、トム君が子供を悼んだり、犯人を撃たずに権利を読み上げたシーンなど、謎解きとはちょっと離れた人間の内面の葛藤がドラマチックに描かれていて、全体としては満足。ただ「マイノリティ・リポート」というタイトルにしたからには、もうちょっとそこについて深く描かれていても良かったと思う。編集の段階で気が変わったとか?


アバウト・ア・ボーイ ヒュー・グラント、ニコラス・ホルト

☆☆☆☆
親が残した遺産でお気楽に生きている38歳無職の中身カラッポ男ウィル。あとくされのないセックスが期待できるとシングルマザーをせっせとナンパする毎日に、マーカスという少年と出会う。いやいやマーカスと付きあっていくうちに少年が抱える深刻な問題に気付き、中身のない自分と向き合い生き方を見直して行く。。。というお話し。人と人とのつながり・絆を、お気楽独身男のリアルな本音と子役の現代っ子的名演技、それから英国の抑えたユーモアを交えながら、重くなりがちなヒューマンドラマをサラリと描いているなかなかの秀作。「人は孤島ではない」ちょっといい気分にさせてくれる映画。
「ブリジット・ジョーンズの日記」で見せたようなルックスだけのダメ男は、ブレイク時(「モーリス」「フォー・ウエディング」など)は正統派2枚目スターだったヒューの最近のハマリ役(監督も「ブリジット〜」と同じ人)。子役のニコラス君も現代っ子のクールな感情表現が上手で子役クサくなくてほんとにかわいい。難をいえば母親役とウィルの想い人の女優2人。母親は自分のことで一杯一杯になりつつも子供との生活をがんばろうとしている様子がもっとあればいいし、ウィルが惚れるレイチェル・ワイズは女としての&母親としての魅力両方に欠ける。

ピンポン 窪塚洋介、ARATA、中村獅童、サム・リー

☆☆☆☆
人気コミックの映画化。“卓球で一等賞をとる”明るく快活な高校生ペコと、ペコより実力がありながらもそんなペコを追いかけている内向的なスマイルの友情と卓球にかける青春。よくあるスポ根ものと違い、現代風にポップに楽しく描かれている。キャラクターも描写もコミックっぽいところがかえって気負いなく楽しめる。ペコとスマイルの心理描写がとても上手に描かれていると思う。また、窪塚洋介をはじめ、主要キャラを演じた5人の若手俳優が揃ってと〜っても良い。
逆に竹中直人と夏木マリは望まれている演技をきっちりしているのだが、その人にとってのお家芸というよりは、そのパフォーマンス自体が使い古されたベタな印象を受ける。たとえばオババがタバコを吸う場面、何度も出てくるが、夏木マリはまさにすごい過去をもってそうなちまたの熟女、というような吸い方をしている。が、他のアクの強い女優がやっても同じだろうと感じる。夏木がやればぴったりだが、顔が他の女優に替わっても、映画を通して吸収されるタムラのオババ像に変わりはないだろうと思うのだ。役者側の原作を理解する上でのジェネレーションギャップによる“感覚的なハマれなさ”が原因なのか、その演技にOKを出す側の年長のわき役に対する思い入れの浅さ(観ることを含めた経験の少なさ)なのか、とにかくそこが残念でさみしい感じがした。が、原作をぜひ読んでみたい快作であることにかわりなはい。オススメ。

スコーピオン・キング ザ・ロック、マイケル・クラーク・ダンカン

☆☆☆
ハムナプトラシリーズの番外編。アメリカ格闘技界のスーパースター、ザ・ロックが主演。悪者もわかりやすく、捕らわれの身のヒロイン&復讐劇というのも定番。ライバルとして敵対してた“ええ声”ダンカンとも手を組んで、みんなで悪いやつをやっつけろ!これぞ娯楽超大作の醍醐味ってなもんだ。小ネタギャグも多いのでおちゃめなロック様もお楽しみ下さい。

ブレイド2 ウェズリー・スナイプス、ノーマン・リーダス

☆☆☆
バンパイアと人間のハーフであるスナイプスが、カタナさばきも鮮やかにバンパイアを切って切って斬りまくるシリーズ第2弾。今回は新種バンパイア「リーパーズ」が敵。今までのバンパイア狩り用の武器がまるで歯が立たない!さあどうする?!ってなストーリー。今回はわき役にメンズスーパーモデル出身のリーダスが参加です。鍛え抜かれたスナイプスの肉体とイケメンリーダス、観賞用としても一粒で2度オイシイ作品です。

スコーピオン ケビン・コスナー、カート・ラッセル

☆☆☆
カジノの莫大な売上金を強奪しようとする男達。見つかって銃撃戦となり仲間一人が死んだことから残された取り分を巡って仲間割れが起こる。リーダー格のキレるとヤバイ男スコーピオンを演じるのがコスナー。ラッセルを誘惑する魅力的な女が裏切ったり甘えたり、男臭いだけでなく適度なお色気も楽しめます。ただひとつ注意があります。決してまじめに観ないで下さい。観ながら「プレスリーの仮装パーティにプレスリーの格好をして盗みに入るってどないやねん!」とか「コスナー、かげ薄いねん!」とか「コスナー、悪役でもカッコイイ役はもう需要ないねん!」とか「コスナー、オースティンパワーズのナンバー2役くらいで使ってもらえ!」とかツッコミをいれることが楽しい、という意味で3つ星ですから。私的にはエンディングの、ラッセルがプレスリーの曲を口パクで歌うところがごちそうさまって感じ。ピッチピチのプレスリースーツで腰を振りまくるラッセル。そんな需要どこにあんのかおしえてほしいが、キュッと締まったケツのアップがお約束。もしかしてひそかにアメリカのセックスシンボルなの?え?男の方に人気が...?

シャンハイ・ヌーン ジャッキー・チェン、オーウェン・ウィルソン

☆☆☆
中国のお姫様が誘拐された。近衛兵ジャッキーが、身代金とお姫様を交換するためべん髪も勇ましく海を渡って開拓時代のアメリカ西部へ。そこで口八丁のノーテンキ列車強盗オーウェンと出会い、お姫様を探してすったもんだ。。。。というアクションアドベンチャー。おなじみのジャッキーアクションやユーモアを楽しみながら、このところナチュラルなアホオーラを振りまきまくっているオーウェンの魅力も堪能できる。ストーリーもイージーで細かいツッコミは野暮。お姫様役は「チャーリーズ・エンジェル」のルーシー・リュー。

ザ・ワン ジェット・リー

☆☆☆
近未来には世界がたくさんあって、同一人物がそれぞれの世界に一人ずついてめいめい暮らしている。それぞれの世界にいる「自分」を殺していけば、その分残りの者にパワーが加算される。ある世界の男が、そのパワーを独り占めし全能で唯一の存在になろうと考え、他の世界の「自分」を殺していく、というなかなか面白い発想のストーリーです。殺そうとするのもジェット・リーなら、狙われているのもリー。リー対リーのバトルアクションが最大のみどころ。カンフーファン&ジェット・リーファンならずとも、アクション映画として気軽に楽しめる作品です。喰わず嫌いせずにどうぞ!

トータル・フィアーズ ベン・アフレック、モーガン・フリーマン

☆☆☆☆
アメリカに核爆弾が投下される。本当はテロリストが仕組んだことなのだが、アメリカとロシアは一気に緊張状態となる。一人の分析官が誤解に気付き、第三次世界大戦に突入していくアメリカとロシアの掛け橋となって戦争を食い止めようと奮闘する。というようなストーリー。お得意「アメリカバンザイ」映画かと思いきや、非常に公正というか冷静な視点で問題提起されており、意外とめっけもんだったと思います。大統領役にはベイブのおじいちゃんジェームズ・クロムウェルが。武骨な農夫も良かったけど、この人は上院議員役(悪)とかが本当に似合いますね。

バンディッツ ブルース・ウィリス、ビリーボブ・ソーントン、ケイト・ブランシェット

☆☆☆☆☆
ムショで知りあった男二人が脱獄して早速銀行強盗をやらかす。そこへ人妻が関わって、3人の奇妙な逃避行が始まる。強盗犯としてのお話しを追う部分と、3人の三角関係を追う面白さがある。強盗にからむ話は独特のユーモアを挟みながらラストまで飽きることなくつきあえる。タフで頭筋肉オトコのウィリスと理論派で心気症のビリー・ボブ、ともに魅力的なキャラである。そんなオトコ二人の間で微妙に揺れる女ゴコロを演じたケイトは、エリザベスやギフトとは違い、ここではかわいい女っぷりを観られる。印象的な登場シーンにハッと息を飲んだ殿方も多いのでは?歌いながらのお料理シーン、男達を見つめる眼差しなど、女度の高いケイトをお楽しみ下さい!