アニメもね
サウスパーク 無修正映画版 アトランティス 失われた帝国 美女と野獣
シュレック もののけ姫 リトル・マーメイド

サウスパーク 無修正映画版 トレイ・パーカー、マット・ストーン

☆☆☆☆
Rー15指定です。子供には見せちゃいけないそうだ。ストーリー/アメリカの山間の田舎町に住む子供たちがカナダのギャグ映画に影響されて汚い言葉遣い(ファ○ク、シ○ト、ビ○チなど)を連発しまくったことから、PTAが映画及び出演者のボイコット運動をし、果てはカナダとの戦争になってしまう。子供たちは出演者を救出し戦争をやめさせようと立ち上がるが。。。というお話をミュージカル仕立てで。DVDの吹き替えは関西弁、字幕は標準語も選べます。言葉も視覚的にも本当に性・暴力・差別表現のオンパレードなので、子供及びこういうものを公の場で真似てかっこいい・クールだと思う精神年齢の人は見ないほうがいい。ブラックを「けしからん」と思っちゃうまじめな人や、ヘコんじゃうような心の優しい人も観ないほうがいい。かなりキツイから。大人のブラックジョークとしてはすごい出来。
感想文 ※ネタバレあり。以下を反転させて読んで下さい。
怒る人は間違ってない。怒って当然よ。ありとあらゆる差別ネタ、下品の極みの性表現だもの。ま、受け入れる側のポケットの位置の違いかな。どこに納めるか、によって変わると思う。でも、ユダ公とかクロちゃんとか『日本人は関係ないから笑えるんだ』って解釈は間違い。当然イエローはユダ公とかクロちゃんと同じさ。作者の近辺(もしくは舞台の田舎町)では東洋人が人種差別の代表格になるほど台頭していないか、たまたま出ていないだけ。自虐ジョークに笑えるかどうかだな。
サウスパークの受け取り方には、私は2通りあった。ひとつは、タブーをおかす過激なジョークに額面通りただ笑う。ふたつめは、今のアメリカのリアルな姿をストレートに体感する面白さ。こっちの方が大きいかも。だってコレ、アメリカで子供が観たがるんでしょ?アメリカの小・中学生にとってクールなんでしょ?ドリフやひょうきん族、笑う犬なんか屁でもない。日本なんてまだまだかわいらしいもんだよ。子供が目にする現実として、あきらかな人種差別・汚い性的表現・ゲイを含む性差別・障害者蔑視・貧富の差なんかが実際に存在してるってことがコワイ。大人がごまかしたり臭い物にフタするんじゃなくて、すでに子供の目にも認識済なんだ。その解釈を偏らせるから子供には見せちゃいけないんだけど。作品の落とし所はそういうものを笑うことじゃなくて、そういう現実を表現することそのものだと思う。貧乏白人の腐った現実を、際どいパーツを使って同じ白人がさ。この話の中で結局一番むなしいのは、かわいそうなのは、ピエロなのは、他でもない白人なんだもの。白人の、白人による、白人のための自虐ジョークだよ。表現の自由っていうメッセージについては苦笑だが。(そうそう、コラージュ仕立てのアニメも新鮮だね!)
それにしても、ミュージカルかよ。ビチビチビッチにウンコビッチだもんな〜(笑)完全にディズニーのキレイ路線とは対極だな。冒頭の歌のシーンは「美女と野獣」の出だし、地獄のサタンが地上に行きたいと歌うシーンは「リトルマーメイド」の洞窟のシーンの完ぺきなパロディだと私は受け取ったが、どうか?2作品の熱狂的ファンとしては大ウケだった。ディズニーもサウスもOKだなんて、私って度量ひろ〜い。

アトランティス 失われた帝国 ディズニー

☆☆
主人公が伝説の大陸“アトランティス”を求めて仲間たちと冒険の旅に出るストーリー。うっとりするような映像の美しさ。ディズニーの100周年記念作品です。ディズニーお得意の愛と夢と冒険の要素は仕事きっちり。ミュージカルの要素がないのはいいけれど、お話もキャラの面白さも他のディズニーのヒット作と比べると元気がない感じ。子供には充分楽しい映画だと思いますが、それほどマニアでもないけどディズニー映画は一通り観てるという方にはちょっと不満が残る作品か。また、日本のジブリアニメの影響をとても受けているとわかる作品でもあるので、そういう視点で見るならいいかもね。
感想文 ※ネタバレあり。以下を反転させて読んで下さい。
一回目の推薦文が推薦になってなかったので書き直しました。ごめんごめん。改めて感想文として書きます。ディズニーならなんでもおもしろいと思っていた私をこの作品は驚かせました。愛と夢と冒険の要素はいつもと同様ばっちりなのにびっくりするほど薄味、印象が弱い。え?これがあの美女と野獣やモンスターズインクを作ったのと同じ会社なの?って驚きました。なんでだろうなぁ。やはりキャラの個性がたってなく、あまり魅力的でない?今作品は歌がないのでその分他に楽しませる部分が必要なんだけどね。全体的にキレイに小さくまとまったという感じです。それからジブリに影響を受けてるにしても、一目でなんのどの場面かとわかるようなインスパイアのされ方はいけません。実験的試みもくそもなく、ただのパクリです。クリエイターとしてちょっといただけないなぁ。記念作品なのに。天下のディズニーの失敗例と受け止めている。

美女と野獣 ディズニー

☆☆☆☆☆
美人だが夢見がちな女の子ベル。ある日森で道に迷い、野獣の城に捉えられてしまった父の身代わりになる。恐ろしい姿で粗雑で傲慢な野獣。彼は愛のない心を持っていたため魔女に呪いをかけられた王子様だった。魔法の薔薇の花びらが全て散るまでに誰かに本当の愛を抱き、また自分も愛されれば、自分をはじめ城の召使いたちも全員人間の姿に戻れる。召使い達は短気な野獣がベルに好かれるようにムードづくりをしたり女性の扱いを指南したりいろいろと気をもみながらバックアップする。はじめは自由を失った運命を嘆いてばかりいたベルだったが、やがて野獣の心の優しさを知る。野獣もベルとの交流の中で本来の人間らしさを取り戻していく。しかし野獣の姿を恐れた村人が野獣退治に城に攻め寄せ、魔法の薔薇の花びらの最後の一枚も。。。映像、愛をテーマにした脚本、ミュージカルとしても最高の名作。愛なのよ。
私は2002年に販売された2枚組のスペシャルリミテッドエディション版DVDを持ってます。それまでレンタルで3回借りてたのでやっと買えた、と言う感じでした。一番好きなディズニー映画じゃないんですけど、美女と野獣は総合的にみて完成度は最高と思っています。映像・脚本・音楽の3本柱で。CGは実写で出来ないことを表現できる便利な手段です。個人的にアニメをオールCGで描くということになじめません。CGでリアルに書き込めば書き込むほど人間はかわいくなくなるのです。ここでは背景に使われていますが、とても正しい使い方だと思います。
DVDにはミニゲームのほか映画を見ながらクリエーターのコメントを聞けるバージョンもあります。苦労話や実はミスしているところなどの裏話がおもしろいですよ。
かねてから気になっていた「字幕か吹き替えか」問題。ミュージカルを見るとますます気になったので、別ページに書いてます。興味があれば読んでみてください。

シュレック ドリームワークス

☆☆☆☆
アカデミー賞も獲った3D・CGアニメ。怪物シュレックがおしゃべりなロバのドンキーをと共に捕らわれの身となったお姫さまを救出する。なんといってもCGが美しい。この時点で最高の出来との呼び声も高い。みているとだんだん着ぐるみの実写かと思えてくるほどです。一見キャラがかわいくないのだが(ディズニーのCGアニメなんかに比べて。アンツ以来のかわいくなさ)、ジョークが割りとクールで、所々に寓話のパロディなんかもあって大人でも楽しめる。現代っ子にはこれくらいの方がリアルで好かれるかも。かわいくないしな〜とレンタルをためらっている方に、ぜひオススメします。

もののけ姫 ジブリアニメ

☆☆☆☆☆
ご存知スタジオジブリの宮崎駿さんが監督。発表当時のコメントで、自分の力の全てを注力した作品でこれ以上のものはもう作れない、というほどの自信作。人と自然の共生という、未来を担うお子さんにぴったりのテーマ。たとえ家のテレビでもアニメーションの迫力は充分堪能できるし、脚本もよく出来ているので大人が見ても見ごたえが充分ある。アニメファンである必要は全くない。破壊したり殺したり派手なだけであとに何も残らない映画に飽きた大人にこそ観る価値があるのかも。
感想文 ※ネタバレあり。以下を反転させて読んで下さい。
ヒーローがかっこいいのよ、禁欲的で。悲しい過去を持つ女の肩をそっと抱くのよ。緑を大切にしましょう、は〜い、で終わらないところが素晴らしいよ。人間は自然破壊して生かされている生き物なんだ、ってそれも業かもしれないけど真理じゃん。自然の中に人間は在るいうことを意識し続けないとダメよ、と私なら子供に言うかな。人間対自然を少年と少女の恋愛に絡めて美しく描いたところがたまらない。祟り神のシーンとシシ神の足下に草花が生え枯れていく映像は何度観ても鳥肌モノ。定期的に観たくなるので(自分の“軸”を軌道修正するため?)何年も経ったのにビデオ買ってしまいました。
<追記>
夕べテレビでまた再放送をやっていた。何度も観てるのに始まったが最後、2時間半テレビから離れられない。アニメファンでもない私が何度も見ずにいられないのはやはりこのお話しが子供向けに作られていないからじゃないだろうか。上でお子さんに、と書いたものの、子供が見たらコワイと感じる映像....かわいくない動物の顔とか祟り神のニョロニョロとかちぎれた腕とか。首が飛んだり槍でついたり、人を殺すシーンもいっぱいでてくるし。それに各々のキャラが実在するような話し方をするボイスキャスティングで、そのキャラの持つ雰囲気を表現するという点においては素晴らしいのだが、ともすると子供には聞きづらいのではないかと思えるようなものもある(モロの子供たち、ショウジョウ、オッコト主など)。この場合、カツゼツ良く発声してもらうとキャラのもつ空気感がなくなっちゃうので現状のような話し方の方がいいのは言うまでもないが、子供にはあのなまりとか(森繁じい限定)1回聞いただけで消化できるのかな?と改めて思ったりした。じゃあ大人向けかといえばそれだけでもないし。アニメファンかそうじゃないかだけでなく、世代・国さえも超越して発信されたメッセージなんだろうか?宮崎さん、教えてー!!!私ももう汚れたオトナなので毎回感動することはないが、ストーリー構成・アニメーションの表現力・音楽、ともに完成度が高い作品だなぁといちいち感心せずにはいられない。シシ神の足元から草花が生えて枯れてくあのシーン、セル画がむりなら大きい油絵に模写してもらって部屋に飾りたいなぁ....。

リトル・マーメイド ディズニー

☆☆☆☆
アンデルセンの「人魚姫」を題材にしたハッピーエンドストーリー。人魚の国のお姫様アリエルは好奇心おう盛なおてんば娘。ある日船旅中の人間の王子エリックを一目見て、たちまち恋してしまう。ところが人間は海の世界では人魚の仲間である魚を食べる野蛮な敵。父である王様は人間や陸の世界に関わりを持つことを厳しく禁止する。王子への想いを募らせたアリエルは、人魚の国を追放された悪い魔女のアースラに人間になれる魔法をかけてもらうことを決意する。足をもらう引き換えに声を魔女に奪われるが、3日後の日没までに王子と本当の愛がこもったキスをすれば一生人間でいられるのだ。しかしそれは、王に追放され復讐の機会を狙っていた魔女のおそろしい策略だった。アリエルは世界の違う王子の愛を得られるのか、魔女の策略は?という話。
ネットオークションで断トツ一番人気のディズニーアニメ。ビデオもDVDも今でも高値で取引されている。定価4000円くらいのソフトに余裕で1万円を超える値がつくのだ。それくらいみんなに愛され、熱烈ファンも多い作品。海の世界の描写が想像力不足だったり、力を持ったアースラが巨大化するところなど見せ方がイマイチだったり、エンタメ要素が強くテーマの打ち出しが弱いところなど不満もあるので☆4つにしたが、個人的に一番好きな作品。DVDは特典もなく、美女と野獣に比べてそっけなくてとても残念。
イレコミ追記:
アラン・メンケン、あんたはエライ!誰かといえば作品の作曲者です。美女と野獣よりこの作品の方が音楽的に粒ぞろい。アカデミー賞を獲った「アンダー・ザ・シー」の他にもシャイな王子様にキスを促す「キス・ザ・ガール」、そしてなんといっても思春期のアリエルの未知の世界愛する人のいる世界にいきたいという気持ちがつまった「パート・オブ・ユア・ワールド」。ドラマチックで旋律が美しい!また、歌うの時の映像がこの作品は秀逸。「アンダー〜」では海の生き物を総動員してバンドマンやダンサーに見立ててカリビアンのごとく陽気に盛り上げ、「キス〜」ではボートに乗った2人のデートを魚や鳥達がムードアップのお手伝い。「パート〜」は2場面で歌われますがアリエルの秘密の洞穴で歌う場面は、陸の世界に憧れる気持ちとそれをお父さんに反対されて沈んだ気持ちを、海中という3次元の舞台を非常に上手く活かしてかいてます。憧れいっぱいでくるくる踊りながら海面へ上昇していくときの上からの視点、表情、髪の表現がとっても素晴らしい。エリックを助けた入江であなたが好きだからおそばに行くわ!と決意するシーンではドラマチックに波がしぶきがあがり、恋するアリエルが胸を張ってとても誇らしげで、ティーンエイジャーたる若さが溢れています。ディズニーのプリンセスの中でも一番と言われるアリエルのかわいさ、現代のティーンエイジャーらしさ、ハッピーエンドラブストーリーという要素だけでなく、名曲・細かい名シーンがあるからこそこの作品はいつまでも人気なのです。
字幕・吹き替え問題コーナーでは、例として「パート・オブ・ユア・ワールド」を引用しています。余談ですがこの作品の初回版ビデオは追加販売されたものと字幕の翻訳がかなり違います。字幕によって吹き替えによって観客がうける印象の微妙な違いが発声してます。それって大事じゃん!