連続ドラマ小説
第1192回 熱いぜ、熱いぜ、熱くて死ぬぜ(太郎飛翔編)
「はに丸、はに丸、はにまるーーーーーーーー」
太郎はそう叫びながら、むさい布団からはねおきた。こきたねー汗を、全身に抽出し
つつ考える。なぜ俺は、はに丸が武富士ダンスを踊っている夢を見たんだ。これって
デジャブ?いや、きっと俺が学歴を偽っているせいだ。そう彼の中で結論付けられた
らしい。気だるい朝を迎えパンツ一丁で部屋から出る。今日はモーニングお好み焼き
も食う気しないな。こんなときは旅だ。そうだよブラザー。旅なんだよ。幸い奨学金
もあるしシーパラくらいまでいってみるか。そう考えた彼は、早速自慢の愛社シャア
専用ママチャリにまたがる。 このマシンは、太郎自らがチューンしたスペシャル
バージョンだ。なんと、サドルの後ろに前の籠よりもさらに大きな籠が装備されてい
るのだ。これは、お米などを買うときにとても役に立つ。お米を後ろに乗せると重心
が前でなく後ろになるためハンドルを、取られずFR感覚で乗りこなすことができる
のだ。あまりにも便利なため近くの奥さんが真似をするくらいだ。それを見ると太郎
は自分がファッッションリーダーであるということを最も自覚できるのであった。し
かし、この彼のマシンのベースはただのパクチャリである・・・・・などとは口が裂
けても言えない。
こうして太郎の旅は始まった。14号を千葉方面に逆送しながら。
つづく