キースの衣装デザイナー辻野孝明さん 2003.06.on air

■キースのステージ衣装をデザインするようになったきっかけ
ジョージ)
どうやってこうなったんですか?(以下省略
辻)
一番最初はしばらく洋服の世界から離れてた時期があって、
たまたまストーンズのスタッフのセキュリティマネージャーの方なんですけど、
と一緒に食事をする機会があって、
そのときに何をするひとですか?洋服つくってます、
ファンなんでプレゼントしたいんですけど、
じゃ一度持っておいでっていう話しになって、
で取りあえずわかんないから、ミックジャガーとロンウッドとキースの三人分をもって、
風呂敷かかえて持っていったわけですよ。
東京ドームに。95年の二回目の来日のときなんですけど。

■東京ドームに洋服を持ちこんで
でそのセキュリティの方は、おれはここまでは通せるけど、
この先はまた次ぎのセクションの担当がいるんで、そいつに聞いてくれと...
プレゼント室みたいのがあるんですよ。東京ドームのなかに。
プレゼント預かる部屋みたいのがあって、ふつうにお菓子とかティッシュケース入れとか、
自分でつくったマフラーだとか、持ってくるじゃないですか、いっぱい。
それを管理する部屋みたいなのがあって、そこで、
ほら持って来たもんみせろっていうかたちで、出してたら、
まいちおう普通のプレゼントかそうじゃないものかって、いちおう分ける、仕分けして。
結構数も持っていってたんで、ラック持って来てもらって、ハンガーにかけてチェックして。
その人は洋服詳しい人じゃないんで、じゃちょっと待ってて、次の担当連れてくるからって。
また違う人がやって来て、洋服チェックして、ちょっと待ってて、まただれか連れてくるから。
4人目がロンウッドの奥さんだったんですよ。
彼女すごい洋服好きで、ロンウッドの奥さんがチェックして、うちの旦那のどれよ、みたいな。
あ、ロンウッドのこれです。ちょっと待っててって。
そしたら次はキースのアシスタントが見に来て、
じゃキースのちょっと持っていくって持っていって、
そしたらしばらくしたら呼びに来たんですよ。
『キースが会いたいって言ってるからおいで』って。

■キースに会えることに!
で通されて、若いデザイナー丁度探してるんで、
よかったらまたつくれみたいなことをマネージャー通して言われて。
それで、じゃあ次のヨーロッパツアーもつくってもいいですかっていう話をして、
じゃつくりますよ。
でまたヨーロッパでもつくって持っていったりしたんですよ。

■ものすごい話ですよ
ジョージ)
冷静に言ってるんですけどもの凄いはなしですよ(以下省略

■キースと初対面!
そのときは、渡した服を着てくれて待っててくれたんですよ。
本人がちゃんとホストになってドアあけてくれて。
だから、わっホンモノ!ホンモノ!。ホンモノ見た!っていう感じ。(笑
キースのドームの楽屋って、照明っていうのはキャンドルのライトだけなんですよ。
お香がすごいたいてあって、部屋の温度とかも24、5℃かな、ナマあったかい感じで、
時間を感じさせるものとか嗅覚とかを麻痺させるというか、
そこの空間がドームのなかとは思えない空間、
自分の部屋をつくってて、時間がそこの空間だけすごいゆったりなんですよ。
時間まで好きにしていってくれみたいな感じで、
で奥でギター弾いてくれたりしてて、なにしてていいかわかんないじゃないですか。
案内されたけど、どうしていいのかな、取りあえずサインだけもらっとこって。
そのうちマネージャーのひとからラウンジの方へ案内されて、
あとはしばらくマネージャーのひとと次ヨーロッパもつくりますとか
連絡先とか交換して。

■渡した衣装が
ステージがはじまって見てたら、さっき渡したその時はTシャツだったんですけど、
一番下に着てくれてたんですよ。
あれ、着てるのかな、どうも着てるっぽいな、と一緒に行った人たちと...
どんどん服を脱いでってそれ一枚になって、
あー着てる着てる、やったーって。(笑

■やはりスゴイです
ジョージ)
じゃあ、ライブでは必ずといっていいほど辻野さんがつくった何かを身に着けてる?
辻)
100%とは言わないですけど、最近はそうですね。
特に日本公演以降とか、そういうことが多いです。
アメリカはスポンサーの関係がもちろんあるので、
超有名ブランドが並んでいるので、着ないとマズイので。
僕らはそこのアイダで富山の薬売りみたいに風呂敷かかえて
どうですか?という(笑

■素朴な疑問なんですけど
ジョージ)
はいじゃやります、そこでメジャーとかだして、
じゃキースさん立って下さいって長さとか測ったりするんですか?
辻)
カットしてくださいね(ここで早送り聴き取り不能)
ジョージ)
あー、いまの放送出来なかったんだよね。キースの裏話。それは友情だよねー(笑

■キュートなキースのエピソード
洋服渡した晩にパーティがあって、さっき洋服渡したけど見た?
って言ったらまだ見てないって彼は言ってたんです。
見てないって言ってたんですけどジーパンもうはいてたんですよ。
『はいてるやん...』って。わかんないですね、彼は(笑

■いろいろ曲折はありました
はじめてのときは、単純にプレゼントしたいっていう感じで行ったから、
別にプレゼント室に置いてあっても全然かまわなかった。
でも二回目、95年の日本ツアーではじめて会って
そのあとのヨーロッパツアーに結構つくって
ヨーロッパまで持っていったけどよくなかったんですよ。それは着てくれなかった。
そのときにすごい借金とかもしたし、
でも冷静に考えたらそら当たり前やろな、
とおもってそんな調子いいことないやろって。
そのあとも彼のバースディとかには何か服を送ったりとかしてて。
で98年三回目の来日になるんですけど、
もちろんおぼえててくれて、
この間誕生日に送ってくれたTシャツはかっこいいだのなんだのっていう話とかしてくれて。
そのときに持っていったのも、なんかちょっと待っててくれたぐらいのかんじで、
さあ見よう見せろっていう感じだったんですよ。

■3度目の正直
その時も20着ぐらい持って行ったんですけどそれはもうほとんど、
ズボン以外は全部もらうみたいな感じになって。
そのときはすごいうれしかったです。
一回失敗してるから、やったーっていうかんじですよね。
で渡して彼の部屋を出てくるときに彼のアシスタントが、
キース今日はすごい気に入ってるから、
たぶん今日のステージで着るよって言ってくれて、
あーよかったと思った。
実際着てくれて、東京のあと大阪とかも見に行ったんですけど
ずっとオープニングから着てくれてたんで、
前回よりも全然、量的にもインパクトも、オープニングでバーンと出てくるので、
もしかしたらこれは日本公演全部着てくれるかも...
そのあとヨーロッパいったらずっとオープニングからずっと着てくれてたんで、
あれどうもなんか前とちょっと違うかも...
あれこのままもしかして全公演着てくれるの?っていう感じ。
実際全公演着てくれてたんです。

■辻野さんの経歴(かなり省略)
CMで見た山本寛斎にあこがれる
---と同時にストーンズのワールドツアーの衣装をやるのが夢
---山本寛斎のアシスタントになる
---フリーターになる
---京都へ帰り洋服の販売をしてみる
---ストーンズに会う機会をモノにする

■辻野さんの拠点、京都ならではのデザイン
今回はまだ彼自身は着てないんですけど、着物の織物屋さんに無理してお願いをして、
縦糸はシルク横糸はプラチナの生地を15メートルだけ織ってもらったんです。
世界でたぶん京都でしかできない。やわらかいですよ。
すごいイイ生地です。
ひかりの当たり方でメタルっぽくも見えるしやわらかくも見える
不思議な素材です。1メートルあたりは恐ろしく高いです。

ジョージ)
早くキース着てよ!

I'll take you to the TOP S