北海道台風日記
ピーママ大冒険の巻〜
20002年9月30日(月)
8:30AM羽田発。座席は2Fの2列目通路側。すぐ前がコックピットだった。SWさんがお茶持って行く時や、PILOTSがトイレに行く時、ちょっとだけ中がのぞける。一瞬見えた計器類は星のようできれいだった。札幌は13℃曇りとアナウンス。東京とは10℃違うのね。怖かった飛行機だけれど、今回は水平飛行の時はモチロン、離陸も着陸もほとんど揺れない快適な空の旅。PILOTSの腕前かしらん。それともこの前のプラッシュマウンテンでの修行が効いているのかも?札幌駅に着いて大学時代のお友達かおりちゃんにTEL。西武フェラガモ前で待つ。
札幌西武は赤レンガ造り。
ほどなくピカピカ新車の赤いゴルフを飛ばして札幌医大心臓外科医夫人が現れた。乗り込むなり花咲くおしゃべり。なんかいきなり私の過去の話。10年以上会ってない筈なのにどうしてそんなこと知ってるの、って言うようなこと。しかも私自身も忘れかけていたことだったりする。(苦笑)。電話や手紙で要所要所報告してきたらしい私・・・。
どんどん坂道を走り、円山動物園を越え、ビバリーヒルズかと思うような超高級住宅街を抜け、小さな洒落たレストランtrattoria terzina 。サラダ、パスタ、お肉、デザートのランチ、おいしかった〜。かおりちゃんはコレペティトール(オペラでピアノを弾きながら全ての音楽指導をする人)として、いまや北海道の第一人者。ここ一年依頼が増えて一日5〜8時間稽古してるんだって。『受験の時より稽古してるのよ。あたし、今から芸大入っちゃうかも』なんて言ってた。まもなく彼女が稽古ピアノを勤めた『トゥーランドット』が開催されます。
気がついたら3時間も長居していた私たち。堀川シェフが写真を撮ってくれました。
その後、時計台、大通り公園、中島公園を散策。
右は 中島公園の中にある豊平館(迎賓館・今は結婚式場)。美しかった。
夜は地元ならではの小さなおすし屋さんへ。ホタテ、あわび、カニ、サーモン、そしてウニ。 ウニは苦手なんだけれど、あれはおいしかった〜〜。 ウニの写真撮るの忘れちゃった・・・
手前のお皿に盛ってあるのはカニのフンドシ、だそう・・・。
すみれホテル(かおりちゃんの実家) 全てが怪しいお店のビル
10月1日(火)
当初の予定では日高方面に走り、ナリタブライアン記念館に行こうと思っていたのだけけれど予定変更。富良野を目指してみることになった。ホントは富良野駅からさらに30分位奥まった麓郷で、『北の国から』の「丸太小屋」やら「草太の牧場」やらを見たいと思ったのだけれど、ちょっと遠すぎた。全然車のいない道央自動車道をビュンビュン飛ばしても、飛行機の時刻から逆算したら、富良野駅まででタイムリミット。
でも『富良野演劇工場』と『北時計』に行けた。演劇工場は倉本 聡さん主宰の演劇アカデミー。今日は3日からの『地球、光りなさい』の舞台稽古中。親子席から稽古の様子が見られるのだが、行った時間がちょうどお昼休みで残念だった。ロビーでは塾生さんの一人がランダムにピアノを弾いて、もう一人の方がそれにあわせて踊って楽しんでいた。見学者は私たちのほかには誰もいなかった。「こんにちはー」って挨拶だけはしたんだけど、もっとお話すればよかったなー。


『北時計』は、「95秘密」のクライマックスシーンのロケに使われた喫茶店。

もっととっても綺麗だった紅葉
後ろ髪惹かれまくりだったけど、もう飛行機ギリギリの時間なので、千歳へ出発。かなりきわどい時刻になっていた。お土産買う時間はないかも・・・、とか思っていると、翔子からTEL。『どこにいるの?!』『今空港向かってるところ。』『帰って来れるの?!』『なんで〜?』と、この時まで私は台風のことを知りませんでした。ハイ。だってまだ雨も降ってなかったんだもん。
電話を切ってからいただきママにメール。ニュースの情報教えてもらおうと思ったんだけど、な〜んと、いただき親子は暴風の中ディズニーランドに向かっていた!!!でも【戦後最大の台風】という情報だけはいただいた。
とにかく空港に到着。その頃には雨もかなり激しくなっていた。飛行機は私が乗るはずの516便の一便前から欠航となっていた。

私の航空券516便なんだけど、見えないね。
あ〜。帰れなくなっちゃいました。
カウンターで聞くと、チケットは明日そのまま使えるけれど、空席は10時の便に2席、後は3:50PMまでありません、と!!あと2席という10時の便を予約しようかと思ったけど、『でも10時だとまだ飛ばないかもしれません。』とか言われる。もう覚悟を決めて3:50PMに予約しなおした。
明日の仕事の約束をキャンセル、実家や翔子に連絡。翔子はさっきの電話でなるちゃんと出かけると言っていた。こういう時携帯持ってないのは不便ね。でもナルママ経由で連絡を取っていただいた。
夜は、お友達と携帯メールで実況中継。掲示板でみなさんが心配してくれていることを、いただきママから知らされる。『近くにネットカフェとかないの?』って。みなさん、ご心配おかけしました。ありがとう。
10月2日(水)
おかしいな?今日は10時から自宅でレッスンのはずだ・・・。なんちゃって。早起きしてホテルを出る。雨はほとんど止んでいた。台風は6:00AMに北海道に上陸したそうだ。 さあ、飛行機の時刻までまたも珍道中再開。もういちど雨上がりの札幌周辺を散策。
時計台、道庁、雪印パーラー・・・。街は通勤の皆様で混んでいた。

道庁 雪印パーラー
夕べからどこへ行けるか考えていたのだけれど、小樽なら函館本線でで30分位、小樽から千歳まで快速エアポートなら72分。行っちゃおーっと。
札幌駅に着くとテレビカメラが通勤の人々を追い、リポーターの女性がインタビューしていた。
9:20AM.小樽のひとつ前の南小樽で下車。ぶらり途中下車のたび〜。南小樽駅からメルヘン交差点、小樽オルゴール堂、北一ガラス、埠頭を通り小樽駅に向かうことにする。途中で、おいしい海鮮丼も食べる予定。

ちいちゃな南小樽駅 瀟洒な洋館が並ぶ『メルヘン交差点』
『オルゴール堂』にある1924年ごろのスタインウエイ・デュオ・アート(自動演奏ピアノ)
私のは1990年製

1908年製エオリアパイプオルガンの自動演奏中(オルゴール堂)
座ってる小林さんはスピードとボリュームの調整をしています。

以前からずっと行きたいと思っていた『海鳴楼』、でもオルゴール堂に比べるととても拍子抜けだった。
『第3埠頭』 うねっている海、分かるかな?
もう雨は止んでいたけれど常に風が強く、時に突風が吹いて看板が後ろから襲ってきたりしてかなり歩きにくかった。荷物は重いしもうそろそろ足も痛くなってきて、さて海鮮丼はどこで食べようかと思って時計を見ると11時20分。あら、12時34分初の快速エアポートに乗るにはけっこういい時刻。30分おきにしか電車ないし。後で慌てるより小樽駅近くで食べようと思う。そして、テクテク小樽駅へ。左のほうに商店街がある。『そこにはきっと小さいお寿司屋さんとかあっておいしい海鮮丼があるんだ。』と、思いながら先に切符を買っておこうと小樽駅構内に入ると、なにやら騒々しい。

アナウンスに耳を傾けると・・・
『小樽南小樽間で台風の影響で木が倒れ、ただいま函館本線は全線運転を見合わせております。復旧の見通しはたっておりません。札幌・千歳方面へお急ぎの方は、他の交通機関をご利用ください。』
『はあ???』なんてことでしょう????

もう海鮮丼どころではなくなった。バスで札幌まで行き、さらにバスか電車に乗り換えて千歳に行かなければならなくなった。間に合うのー?もう飛行機飛んでるんだから、今度の変更は自費よねー。うー、調子に乗って小樽なんかに来ちゃった報いかなー?
とにかく空腹だったので、コンビニでサンドイッチを買ってバス停に行くと、すぐに発車のバスに乗れた。高速バスだからサンドイッチ食べられるかと思ったけれど、満員でそういう雰囲気ではなかった。一時間かかって札幌着。駅に行くと、快速エアポートが遅れながらも走っていたので、それに乗る。電車の中でやっとサンドイッチにありついた。
1:50PM新千歳空港着。着いてみれば余裕の時刻。手続きしようとカウンターに行くと、『この便でよろしいですか?』と聞かれる。『え?早い便に乗れるんですか?』と聞くと、『2:20PM発に現在20名様お待ちですが、キャンセル待ちなさいますか?』それでは、とお願いして、カウンター前で出発時刻まで待たされる。でも結局私の3人前で満席になっちゃった。
一時間以上あるからゆっくりお土産買おう、と思っているとアナウンスが・・・。『514便で東京へご出発の皆様、(わたしわたし、)、使用する飛行機の到着が遅れております。出発遅れまして、4:25分ごろとなります。』だってー。今の飛行機は定刻で出たのにぃ。
7:00PMからのレッスンに間に合うかどうか微妙になってきた。でも荷物多くて預けたかった。『先を急ぎますので』と言って、【DOORSIDE】にしてもらう。これだと、とっても早く荷物出してもらえる。

さて出発まで2時間あるわけで、よし、ゆっくり海鮮丼を食べよう、と決意。
お寿司やさんに入り、イクラ帆立丼と小さいビールを頼んだ。いやー、さすがの私も初めての体験。 一人でおすし屋さんに入り、しかもビール頼んじゃったー。でももう絶対食べたかったし絶対飲みたかったのよー。親父の域・・・・。おいしかったわー。

がっついて、写真撮る前に一口飲んで食べちゃった。
そしてやっとやっと機上の人となる。飛行機が出発したのは結局4:35PMだった。風も強く結構揺れたようだったけれど、私はほろ酔いで疲れきっていて、見事な爆睡。怖がっている間もなかった。かくして無事におうちに帰ったピーママでありました。

この5分後から仕事するヘンな顔のヘンな人
アクシデントの連続でスリル万点、これはこれでエキサイティングでしたが、次回は最初からゆっくりと 旅を楽しみたいものです。もう若くないんだから、ね〜〜。
おしまい。