▽サイトの趣旨

  1953年2月1日にNHKのテレビ放送が始まり、この世に生を受けたテレビ。本放送開始時のNHKの契約件数は、わずか866件だったそうです。当時、大卒サラリーマンの初任給が1万円に満たなかったのに対し、受像機の値段は25万円前後。一般市民には「高嶺の花」だった訳です。その後、高度経済成長の波に乗ってカラーテレビが普及。NHK紅白歌合戦やテレビドラマが人々の心をとらえるようになり、テレビは“お茶の間の主役”に進化しました。

 しかし、テレビの成長に伴い、1980年代に入ると、次第に視聴率至上主義の傾向が顕著になり、“やらせ”をはじめ放送倫理が問われる現象が頻発するようになりました。残念なことに、その傾向は、デジタル化、多チャンネル化の時代を迎えた今日まで続いています。

 こうした問題を抱えながらも、家族団らんや、サラリーマンやOLの息抜きのツールになったり、寂しさを癒やす“友”になったりするのが、テレビの利点であることは、時が流れても変わりがありません。テレビが日常生活に「あって当然」の存在であり、その影響力がメディアの中でも群を抜く今だからこそ、テレビ局には、人間の本質を見詰め、視聴者を励ますドラマを作ってほしいし、視聴者に有益で的確なニュースや最新情報を発信してほしいものです。

 このような背景、筆者の思いを踏まえ、本サイトでは、今日のドラマやバラエティー、ニュース、情報番組などの批評を行っていきたいと思います。サイトを通じて発信したい願いは「放送文化の向上」です。女優の黒柳徹子さんは、2003年2月1日のテレビ放送50周年記念番組(NHK総合)の中で、50年前、NHKに招かれた米国のテレビマンが「テレビは世界を変え、社会を良くする力を持っている」と語ったことを披露していました。テレビ草創期にみなぎっていたであろう、この理想を私も信じ、テレビと対峙していきたいと思います。

 文章のみの地味なサイトですが、末永くよろしくお願いします。


▽主宰者

 細川洋二=ライターとして、俳優や歌手のインタビュー記事、テレビ番組や最新映画の紹介・批評などを執筆。好きなテレビのレギュラー番組は「その時歴史が動いた」(NHK総合)、ここ数年で印象に残る番組は「少年たち」シリーズ、「アフリカの蹄」(ともにNHK総合)、「迫まり子の遺言作成ファイル」シリーズ(TBS系)など。好きな映画は「東京物語」「トリコロール 白の愛」「オール・アバウト・マイ・マザー」、好きな歌手は大貫妙子、ウルフルズなどです。

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