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quasar poet’s haiku party #16

第16回QP句会詠草(無記名・得票コメント入り)


今回の参加者(敬称略)
赤井良二*岡村知昭*獺亭*かんな*きよみ*群羊*下連雀タカイコ*女中・菊*
登貴*虎時*鈍米*ハマナカ*不見*美保子*湯水*[Rン]*魚村晋太郎

作者名入り詠草

*句の順番はシャッフルしてあります。
*句の後のスペース以下はふり仮名です。

【休】の題

01 炎帝の休演清水の舞台にも  

02 一休忌かずら橋切るわたしかな  

03 原爆忌休止符だらけの楽譜かな  【正2】  
〇原爆忌と休止符は時々見るが・・。(Rン) 

04 土用波休メ気ヲツケ前ヘナラヘ  

05 これよりの休日すべて花芭蕉 【正1】   

06 楽しみな一休宗純の冥界   

07 夏休み足にも指が五本づつ  【正3】   
○ソックスからの解放(登貴)
○今回の一番。お休みの体の開放感、と、妙に存在論的な身体感覚、の背中合せ 。(晋太郎)

08 風鈴や利休鼠をもてあそぶ  【正1】   
〇利休鼠!(良二)

09 日向水ここらでチョット一休み  【逆1】 

10 五十路(忙時)より  休時に果てる  戦夏かな   

11 夏休み余したネジは隠すべし  【正6】  
○夏休みだからこそ許されることですね。(群羊)
〇一度バラして組立て直したのは自分自身か。いけねえ、オレのネジが一本余ってるぞ、ってのはなんだかおかしい。(獺亭)
〇楽しい夏休み勿体ないけど、持て余した時間が一杯あった(虎時)
〇よくわからないけれど、そんな気もします。(美保子)

12 休憩は二時間枇杷の影うごく  【正1逆1】  

13 深皿のキヲツケ休メ心太   【正1逆1】   
〇深皿って随分大きい気がする。どんなお皿だろう。(下連雀タカイコ)
●心太のプルプル感が涼しさを感じさせてくれます。(群羊)

14 休肝日は布袋草浮べるにかぎる   

15 一休寺の近くに住んでます  【正1逆1】   
〇どんな、お寺か興味津々です。(きよみ)   

16 休みなき生滅仕様冷蔵庫   【正1逆1】  
〇たまには電源切って休ませてあげてよ。(ハマナカ)

17 夏休みふくらはぎには金の痣   

18 舌頭に蛍休憩一時間   【正2】  
〇舌の先の蛍の薄アカリでちょっとだけ観音様拝ませて頂きました(虎時)

19 ずる休みして蛇衣を脱ぐらしい   【正2逆1】  
〇面白い。(美保子)

20 天主堂閑話休題夏の空   

21 酒池滂沱一休宗純浮いてこい   【正1逆1】  
〇もうあっちで満足してはるよ。(ハマナカ)

22 ずる休みしますと電話蝉時雨   【正1】  
○それほど意外ではないけれど、やはり上手い。親密な上司に…などとドラマを紡ぎ出すこともできるけれど、余計な詮索せず、明るいナンセンスとして味はひたい 。(晋太郎)

23 休診の戸に来て蝿の眼に映る   【正2】  
〇映像にしてみたいですね。(不見)

24 金魚百匹飲むまで休ませてあげない   【正1逆4】
●これは大好きな逆選。うへぇ、せめて金魚69匹くらいで勘弁してくれい。(獺亭)
●大和郡山の金魚掬い大会一昨年の覇者が雪辱に燃えている(虎時)

25 産休や乳首滴る窓の風   【逆2】   
●「滴る」は季語を念頭においてゐるのか。爽やかで面白いけれど、「産休」と 「乳首」が付き過ぎて切れ字の「や」が生きてゐない、と辛口の逆選に。あ、でも見たい、です。(晋太郎)



【純】の題

01 純露みたいに泣きながら泳いだの   【逆1】   
●「じやんけんに負けて蛍に生まれたの」を思い出しておもしろい。(Rン)

02 この夏を生きているのか純アリス   【正1】  

03 氷菓融け凡そ純粋とは空し   【正2】  
〇そう空しい(良二)

04 舟虫を散らせり純友の寝首   【逆1】   

05 しゃあないや  純な蠅なら  好きにしな   【正2逆
1】   
○純な蝿、かういふ感覚、わかります。好きにしな、としかいへない。定型と少し過剰な口語の取り合せも絶妙。(晋太郎)

06 純金を延べて宵寝の海の面   【正1】  

07 籐の皮椅子に純金の蝋人形   【逆1】   
●籐の皮、純金の蝋、の材質感がよくわかりません。そこが面白いのかな?(晋太郎)

08 入道雲純粋無垢の果ての果て  

09 冷房車純文学を降ろしけり   【正3逆1】   
〇文学青年は冷房車には乗ってはいけないでも、環状線の女性専用車両は良い(虎時)

10 白玉や母の純愛話など   【正2】   
〇母の純愛話を聞くのはどうしたって娘。ふたりで白玉食べながら、っていうのがいかにも巧いね。(獺亭)

11 月島や麦茶で割つた壜の「純」   【正1】   

12 君がため栗鼠虎小泉純一郎      

13 純粋やで通ささんでおっさん   【正3逆3】   
●オレも純粋や。(ハマナカ)

14 帰省バス杉純林に吸ひ込まる   【正1】  
〇杉純林って杉ばかりの林?あれって植林なんだろうか。すこしひんやりして気持ちがいい。(下連雀タカイコ)

15 ひまはりの純情色情紙一重   【正2】   
○貝原益軒は、ひまわりを「もつとも下品なり」と蔑んだそうです。(群羊)

16 浮人形不純なほどに重くなる   【正1】  
〇浮人形はもともと不純なものだ。Rン

17 夏安居や純粋といふものはなし 

18 純潔やカンナ預かり知らぬこと   

19 牡丹咲く藤純子つて悪い女なの?   【逆3】   

20 純朴なトマト投げれば危険球   【正1逆1】  
○面白い。かなりクレージーなんだけど、説得力がある。トマトがいいなあ。(晋太郎)
●実の堅い青トマトのてんぷらは美味しい(虎時)  

21 蛍火の純粋培養にして虚   虚(うろ) 【正1】 
 
〇きっと、そうです。(きよみ)

22 朝曇単純に二度折り曲げる   【正2】   
〇こう熱帯夜が続くと朝だけでも少しだけ下がって欲しいもの(虎時)
○後朝の折り紙。できるのは朝顔?(登貴)

23 清純派女優忘れしサングラス  

24 籐枕純粋理性批判(上)   【正3逆1】  
〇(上)がこの句の味。うますぎる。(不見)
〇「上」が利いている!きっと、「中」と「下」は読まないん
だろうな。(美保子) 
●膝枕好色一代女(一)(登貴)  



【無題】

01 あぢさゐの水辺に朽ちし錆の色   【正2】   

02 急流やぐぐと昭和へ夏の蝶   【正1】   
○こんかいのいちばんです。五一五事件かなあ。(登貴)

03 ふんすいのひくくあがるはこそばゆし   【正3】 
 
〇こそばいです(良二)
○巧い。やや手管が見えるけれど、やはり巧い。(晋太郎)

04 長ぐつの先つぽの闇知つた夏   【正4】  
〇長ぐつの先のちょいと余った部分は怖いかも知れない。じつは、ここに潜んでた蜂に刺されたという経験があります。(笑)(獺亭)
〇水虫になったの?(ハマナカ)

05 二号にて畢るカストリ青蜥蜴    【逆1】  

06 青柿や石臼にかけ馬篭宿     

07 アホボケカス××○○○■■□□□□   【正1逆4
】    
●伏字の部分を、大声で叫び たい日もあります。(きよみ)  
●文字化け。(不見)
●高柳重信が記号だけのんを何十年も前にやつてます、ので。
オマージュとしても工夫不足、かと。(晋太郎)
●かなり欲求不満なのでしょうか。これで少しでも発散された
ことをお 祈りしています。(美保子)

08 パジャマ着て牡丹園で待つてます   【正1逆2】 
  
〇これぞ、純愛ですね。(きよみ)
●その昔米西海岸で流行ったパジャマパーティのお知らせ伝言
版(虎時)
●夢遊病ですか(良二)

09 歯磨粉むっと拡がる夏暑し   【正1逆2】   
●暑いです。歯磨粉で拷問されたことがある、ような気がしま
す。(下連雀タカイコ)

10 蝉呑んで煩き空を浅田飴   【正2逆1】   
○独自の視点で夏をとらえていてすてき。「煩き空や」としたほうがいいのでは 。(群羊)
〇先週の中頃より隣の小学校から突然蝉時雨やってきて朝からうるさい目覚め暫すると鳴きやむのはどう言うこと(虎時)

11 あやとりの途中に瀑布あらわるる   【正1】   

12 青梅に漬けられてゆく妬みぐせ   【正1】   

13 びしょ濡れの月下美人に憑かれけり   【正1】 
〇河原町団栗の辺りで端正に月下美人咲かせた古老の苦心潭(虎時)

14 夕焼けは課長に届けられにけり    【正2】   
〇ヒラヒラ社員夕日くん、を思い出します。(Rン)

15 明朝体明けやすき土埋め尽くす    

16 ねえきみ夜鷹の口があれば呑まれたいよ  

17 凍らせた麦茶からころスタンド・バイ・ミー   【正2】   
〇麦茶好き。(下連雀タカイコ)
○麦茶だけでも季語ですが、凍らせたところが手柄。スタンド・バイ・ミーはキング原作のあの映画でせうか。からころ、に軽快な感じと、転がつてくやうな軽い不安がうまく出てる。(晋太郎)

18 子午線が濡れ髪すこし昼寝する  

19 青胡桃ねえお鼻つてかなしくない   【逆1】   
  

20 突堤の蝶ひるがえる自由かな   【正2逆1】   
 

21 陸軍の屍の生ふる木下闇  

22 「竹夫人絵図」発禁の週刊誌   

23 言ひたいことがあれば萍の根に舌を   

24 夏野よりお供してくる囁きや   

25 石畳毒消しいかがと笑む女   【正2逆1】  
〇 現実的な分だけ(13)よりも(21)よりも怖いと思ったのです。(不見)  

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