quasar poet’s haiku party #19
第19回QP句会詠草(無記名)
今回の参加者(敬称略)
赤井良二*絵*獺亭*きよみ*下連雀タカイコ*登貴*虎時
*鈍米*萩月*不見*美保子*湯水*魚村晋太郎
*句の順番はシャッフルしてあります。
【中】の題
01 中指はお兄さん指初笑い 【正2】
○おこたで親戚の子供に指人形を見せている情景かな。意味深な句みたいな気も。(獺亭)
02 宝船夢より遠き海中を 海中(わたなか) 【正3】
03 中点M指の悴む道化です 【正1逆2】
04 中心は宙にありけり雪吊木
05 空を飛ぶ中学生スリルかな 【逆2】
●こんなんじゃスリルなくってよ。(タカイコ)
06 寒昴声変りする中学生 【正2】
○上手に、大人になってくださいね。(きよみ)
○寒昴の清冽な空気と中学生の身体のくぐもり。昴、で谷村某の中年の声を対旋律に。あ、違ふ?(晋太郎)
07 腹中に入る数の子の不発なり 【正2】
○「不発なり」がなんともとぼけていて好きです(美保子)。
08 中年のまぶたやさしき氷柱かな
09 小正月おなか三段たるみたる 【逆2】
●別に私がそうだからというわけではないのですが。(不見)
●新年の長閑な感じが出てゐます。小正月=女正月、さて作者の性別は?おなか、題が平仮名なので逆選に。(晋太郎)
10 恋は千年。途中でやめて雪をみた 【正3】
○映画のキャッチフレーズのようですね。句の途中の「。」って私的には×なんですが,それ以上に面白。(不見)
11 柊やさびしい伯父が南中す
12 深作の雪降る夜や中華そば 【正2逆1】
○深作を偲んで。うん、ラーメンというのがいいです。(萩月)
13 中空に匿ふ一つ絹手鞠 【正1】
○美しいの一語に尽きます(絵)
14 中剃りに着地点あり冬の蠅 【正3】
○しかめ面の武将か、大店の旦那か。きっと儀式等のおごそかな場。蝿がとまろうとしてるなんて、面白い。(萩月)
○初笑い。(不見)
15 雪中に五感喪ふ幸福や 【正1】
○凍死。じゃなくて冬眠かな。種や新芽の感覚かも知れない。(タカイコ)
16 臘梅や中性子降る朝のあひ 【正1】
17 yudouhu@docomo.ne.jpはきつと中学生(女) 【正1逆4】
○おもしろい(良二)
●いや、私はおっさんだと思う(美保子)。
18 中指が無心にうごく結氷期 【正2逆1】
○ワカサギ釣りですね本当のところ寒くないの(虎時)
〇氷って指で結ぶものらしいですね。。(登貴)
【清】の題
20 セロリ折る香の清々し少女かな 【正2】
21 冬薔薇や心以外は清らかで 【逆1】
22 清貧や肉月のつく手の部分 【正3】
○肘、肱、臂、は三つとも、ひじ。腕もありますね。他にもあるかな?清貧と肉月の配合が素敵。(晋太郎)
23 新年の清水深く産まれたる
24 清潔な外套膜に名前を書く
25 清掃車盗んで雪をつめて祈る 【正1逆3】
●なんだかよくわかんないんだけどちょっと気にはなるね。(獺亭)
26 清潔な寝室で膨らかす餅
27 清原はいつも番長春隣 【正3逆1】
○「春隣」の季語がいい(美保子)。
○たしかにそんな感じ。春隣ともってきたのがうまい。(獺亭)
28 葉牡丹のなかに清朝宦官ら 【正4】
○不思議な雰囲気の世界(美保子)。
○最後の宦官のあの笑い顔 確かに葉牡丹のようでしたね(絵)
○葉牡丹、苦手な植物なんですが、宦官との配合が見事。怖い絵本のやう。清朝といふのも妙にリアルで怖い。(晋太郎)
29 清水の舞台裏にてほくそえむ 【正1逆1】
30 清しこの夜の死角に実千両 【正3】
31 てのひらを清めて寒に入りにけり 【正1逆1】
○その緊張感が、清々しいですね。(きよみ)
●清冽過ぎてめまいが。。。(登貴)
32 約束の日清ラーメン二十個 【逆1】
●ニ十個より二十五個の方が、私は好きです。(きよみ)
33 清盛に毛皮を買つてもらつたらしい 【正1逆3】
●らしいはいけません狂言綺語の世界は言い切るべし(絵)
●50万円のショールを買わされたらしい(良二)
34 清白やいぢめられたと気づくまで
35 前川清どこかで冬の歯を磨く 【正1】
〇清潔そう。(登貴)
36 清げなる宛名誤配の年賀状 【正1】
○今年も3通の誤配の年賀状 健気なる意志を持って紛れ込んだと思えばうれし(絵)
37 春暁や枕の下の清少納言 【正3逆1】
○清少納言と終わってなんとなく消極的ですが(良二)
●古文の暗記みたいの(虎時)。
【無題】
38 那由他まで数へてをりぬ雪だるま 【正1逆1】
○那由他は数の単位で一千億(一説に、十万、一億)。不眠解消の新処方か?それだけの雪だるまをが解ける様を想像するのも愉しい。(晋太郎)
39 裏窓にeuroついばむ寒雀 euro(ユーロ) 【正1】
40 生牡蠣に飾りとしたる檸檬もぐ 【正1】
○名詞と動詞のとりあわせがいいかなと(良二)
41 潤目焼きます。運命の星けぶるまで 【正2】
42 つぎつぎと日向に下りし初雀 【正2】
○南イタリアの古代神殿跡でヒバリの歌声聞きました(虎時)。
43 歌かるた一枚をさなの読める声 【正2】
○一生懸命さが、伝わってきますね。(きよみ)
44 せり.なずな 今朝目覚めたる大時計 【逆1】
●七草の朝か。大きなノッポの古時計が息吹き返して、お爺さんの復活をも暗示。点や一字明けなど、ディテールにもう一工夫できる気がしました。(晋太郎)
45 霰降る束子石鹸吊るされて 【正2】
○霰とタワシ石鹸の取り合わせがなんとも田舎の冬らしくて好きな句。(獺亭)
○屋外の水道。校庭か、農家の庭か、特定できないが、読む者の遠い冬の記憶を呼び起こす、喚起力の蛇口。(晋太郎)
46 広告の品1個50円のりんご 【正1逆2】
○林檎ダイエット始めるのなら「分けあり林檎」をすすめます(虎時)。
●買い物メモのよう。(萩月)
47 カーディガン両手は深くポケットに 【正1逆1】
48 裸木や影に額をあてて笑ふ 【正1逆1】
〇影ですよね。裸木ですよね。雪のつもった地面に、額をおしあててわらっているのでしょうか。こわい。すてき。(登貴)
49 ポトリポト ポトリポトポト つらら.らら (氷柱) 【正2逆4】
○オノマトペが上手い。でも1字空けたり、ピリオドを付けたりしない方が面白いのでは。(萩月)
○QPに参加してからこういう句も好きになりました。 「つららかな」だったらとりませんでしたけど。(不見)
50 火を灯す胸のかたさに薮柑子 【正3】
○胸のかたさ、藪柑子の赤い小さな実のかたさ。ひらがなのかたさ。すき。(タカイコ)
51 流氷の旅の終りのパズルかな 【正2】
○ジグソーパズルみたいだよね。旅の終わりの、も巧いなあ。(タカイコ)
52 湯豆腐が四角くてしかたなかつた 【逆1】
53 冬の旅紙飛行機を折つて燃す 【正2逆1】
54 血縁のひろき額や雪見酒 【正1】