天使のようなN
奴は日本の
各地に政府払い
下げの広大な
土地を持っている。
その一つが、
春島弾薬庫だ。
横須賀の米軍基地に
近い東京湾にある。
約10万坪ほどある。
ベトナム戦争の
時に使い残された
砲弾と、密かに
奴の組織が
製造してきた
爆弾などが
数百万個は
貯蔵されているらしい。
小口径は3.5インチの
バズーカ砲弾から、
大きいのは500キロの
爆弾まで、200種類
以上の弾薬が、
火薬量にして
1500万キロは
優にある。
それらが
コンクリートの壕に
仕舞われたり、
土嚢に仕切られた中に
野積みされて
いるらしいのだ。
その海上基地から
陸につながる
200メーターほどの
橋の上には、
20メーターおきに
遮断機が下りて、
M14というライフルを
もった兵士が2人づつ
立哨してる。
陸に行くと、
そこには
何重にもゲートが
あり、武装した兵士が
基地に行こうとする
人間に身体検査
をして、厳重な
警戒が敷かれている。
基地に向かおうとする
人間は奴の組織が
貯蔵している爆弾の
錆や腐食を
点検しにいきよる
わけや。
奴の身から出た
錆で松村という
右翼の大物と
一揉めした奴は
ちょっとした
禁欲生活を強いられる
ことになったんや。
そういうても、奴は
子飼いの暴力団が
AV出演した女や、
確実に身元の
わかってる女を
手配してもらい、
毎晩ウグイスの
谷渡りしとるけどな。
結局、奴は
松村を解放した。
理由は奴の屋敷の
周りに松村を
擁護する右翼の
暴力遂行者たちが
数十人、手榴弾や
迫撃砲、ライフルを
持参して、取り囲ん
でるという知らせが
奴の態度を
急激に萎えさせた
からや。
「これから、お互い
長い付き合いに
なりそうですな・・。」
と松村は狡猾そうな
笑いを見せて
いいよった。
「しゃばい
ねんっ!!!!」
奴は蛮勇奮って
松村に言い返したけど
内心、震え取った。
今、奴の春島基地に
一機の双発機が
向かってる。
パイパーアズテックや。
飛行灯はもちろん
ついてなく、
機籍ナンバーは
塗りつぶされてた。
基地への接近
を発見するのが
遅れた理由は、
低空飛行のため
だったらしい。
海面などに
乱反射して
レーダーでも
捕捉できないのや。
パイパーには
3人の男が乗っていた。
操縦士席に金髪、
副操縦士席に銀髪、
その後ろに茶髪の
男がパラシュート
背負って乗ってた。
パイパーは
三浦半島を過ぎた
あたりから、高度を
1万6000フィート
に保ち、奴の
基地に近づいてる。
「こちら、府中米軍
エアステーション。
鎌倉上空の
機籍不明機応答
せよ。
登録ナンバーを
名乗れ!!
オーヴァー」
「ラジャー。
こちらJA52XXX」
「JA52XXX??
フライトプランが
出ていない。
至急羽田に着陸を
指示する。
もし、従わないのなら
迎撃する!!!」
「了解・・・!!
羽田に着陸許可を
頼む。」
「進路を変えろ。
右に20度外せ。
そのままだと、
弾薬庫の上を
通る。」
「ラジャー。」
こんなやり取りを
しとった。
けど、そのパイパーは
進路を変えなかったんや。
「警告する。
進路を変えろ!!!
生命の保証は
しないぞ。」
時速350キロで
進む双発機は
横須賀湾の上に
来ていた。
男が弾薬に
信管をねじこむ。
日本近海を哨戒
してる自衛隊などに
パイパーを
追うようにとの
指令が出た。
けど、その頃すでに
パイパーは
春島の基地の上
あたりにきてた。
男が爆弾を投下
した。無機質な鉄の
塊が空気を裂いて
落下した。
3発目を男が
落とそうとしたとき、
カッ
っと春島の基地から
光が闇に咲いた。
その光は闇を
裂いた!!!
火器管制装置で
自動照準された
50門の20ミリ
バルカン砲、
38門の70ミリ
ロケット砲、
2基のナイキ
アジェックス
ミサイルが
パイパーに
襲い掛かる。
パイパーから
落とされた2発目と
3発目もろとも、
爆裂した。
地上付近まで落下して
いた1発目の
爆弾は運のいいことに
爆発せず、
地上に大穴を
空けただけで
すんだ・・・。
「会長・・。
エマージェンシー
発生なので
ございます・・。」
奴の第4秘書の
グラマーな
女が現れた。
「うっひょ〜〜。
いつ見ても、
ちみの谷間は
爽快だねえ。
最近、乳首のほうは
黒っぽくなっとるけど、
今夜、わしと
桃色クラブで
いいことしたら、
ピンクに戻るかも
しんないじゃんか?」
「会長、春島基地が
何物かにより、
攻撃に遭いました。」
「な、な、なん
やと・・・!!!!
そんで、被害状況は
どないやねん。
どこの馬の骨じゃ。
糞ったれめ。
ミサイルや!!
下手人の実家に
ミニニュークス
ぶちこんだれ!!!」