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『恋の罪』園子温監督 水野美紀、神楽坂恵、冨樫真、津田寛治
お題 猟奇的事件を伝える「瓦版」映画園子温監督は、『愛のむきだし』でヒットを放ち、『冷たい熱帯魚』で評論家などにもファンをつかんだ。
しかし、『冷たい〜』はゲテモノぶりが全面に出て、一般受けはしにくい感じがあった。
今回は、水野美紀が脱いだとか、渋谷のラブホテル殺人事件が元になっているとか、話題性が先行して意外に入りが良かったのだが、冒頭からグロテスクだった。
遺体に群がるウジのアップや、検死のシーンまで、観客が見たいものを見せてくれる、かっての猟奇絵や瓦版のような映画だ。
グロとくればエロのサービスも忘れない。
個人でAVを見ていればあたりまえの裸も、一般映画のスクリーンでアップになると衝撃は大きい。神楽坂恵が鏡の前でポージングを続けるシーンはには緊張した。だが、かっての大島渚は『愛のコリーダ』でハードコア(本番)を撮っているし、ラース=フォン=トリアーは感動的な『奇跡の海』で冒頭から妻が夫の性器をいとおしそうに弄ぶところを映し出している。
『奇跡の海』同様に津田寛治の性器をいらう神楽坂のシーンでは、そこが写っていないからボカシが入っていないという『恋の罪』は、園監督はあざとい印象がある。
セックスに関しても、こだわりすぎているようで、先入観が強すぎるように思える。
それでも、中年男性が固唾をのんでスクリーンを見つめる構図の、劇場の雰囲気は異様だった。
そういう男どもや、プチおしゃれな女性客を劇場に動員した監督は、ただいま好調なのだろう。参考作品 『愛のむきだし』
『冷たい熱帯魚』
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