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『ウィンターズボーン』デブラ=グラニック監督、ダニエル=ウッドレル原作、ジェニファー=ローレンス
お題 ハードボイルドな成長物語山岳地帯に住む、スコットランドからの移民「ヒルビリー」社会が舞台だということを知ると、がぜん面白さが違ってくる。
国家も法律も信じず、掟が支配する社会。あまりにも山奥で農耕もできず、リスを撃って食べていたり、薬物製造など不法なことで生計を立てている社会。兵役に参加する者も多いようで、主人公の少女が志願をするシーンにもそれが表れている。
映画というのは、手軽に異文化や異世界を体験できるのが重要な意義でもあるのだが、この映画はまさにあてはまる。
豊かで、ハッピーで、アメリカンドリームのアメリカとは異なるアメリカ、これを見られただけでもよかったと思わせる。
主人公は17歳の少女、父が失踪したため保釈金を払うためにそれを探すことになる。弟と妹、それに精神を病んでいる母を養う彼女は強いが、それは村中を敵にまわすことを意味する。
途中、これ以上首を突っ込むなと、暴行を受けるシーンなど、探偵もののセオリーだし、現実を知るうちに成長していく展開は、ビルドゥングス・ロマン(成長物語)の定番だ。
ハードボイルドな成長物語の映画。そして、見終わると感動をする映画。
見てよかった。
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