在来種(左)と帰化種(右)のタンポポ

 

●帰化タンポポがふえている●

上の2つの写真はどちらもタンポポの花の写真である。違いが分かるだろうか?左側が日本に昔からある、カンサイタンポポ。

右側が明治時代に食用として輸入され北海道から日本全国に広がったと言われるセイヨウタンポポである。

一見そう違いが無いように見える2つのタンポポだが、タンポポは自然破壊の度合をはかる指標になるのである。

大阪府では「タンポポ調査・大阪」と題するセイヨウタンポポ等の帰化種とカンサイタンポポ、シロバナタンポポの在来種の2つの

タンポポの分布調査を1975年から行っている。セイヨウタンポポを代表とする帰化種のタンポポは大阪市内に多く、

在来種のカンサイタンポポは大阪郊外の豊中市や吹田市という比較的自然の多い場所で多く見られる。

もう少し具体的にいうと、大阪市内のタンポポの帰化率(全タンポポのうちの帰化タンポポのしめる割合)は1975年には

79.9%で2000年には91.6%となる。和歌山県にほど近い、岬町では1975年には帰化率が3.5%、

2000年には43.8%と増加している。これらの数字は一体何をしめしているのか?手っ取り早くいうなら、帰化タンポポ

は環境破壊のバロメターと考えられているのである。セイヨウタンポポは在来種のタンポポに比べて繁殖力が旺盛で、痩せた土地

でもよく育つ。またこの帰化種タンポポは自家受粉を行うために、チョウやミツバチのような昆虫の媒介を必要としない。カンサイタンポポ

と比べて種子の数も多い。ところが環境がもっと悪くなると、帰化タンポポでもセイヨウタンポポからアカミタンポポの割合

が増えてくるらしい。タンポポは身近な自然の指標なのである。

 

●タンポポの区別の仕方

上の写真を見てほしい。区別のポイントは「そうへん」とよばれる「がく」みたいなものが上に向いているのが在来種の

タンポポ、そうへんが下に反り返っているのが帰化種のタンポポの特徴である。

さて、あなたの近くに咲いているタンポポはどちらのタンポポであろうか?

 

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