さて、いろいろ召し上がっていく中で、やはりおいしいものを食べたくなりますよね。やはりそうくると、揚げものが出てくるものです。しかし、当店の揚げものは私の口に合わせていますので、あなたのお口に合うかどうかは解りませんが・・・。もしよかったらお召し上がりください。

百合の伝説〜シモンとヴァリエ〜(原題:Lilies)

製作年・国(1996年 カナダ)
備考96年ジニー賞・作品賞他4部門受賞
監督ジョン・グレイソン
出演ジェイソン・カデュー ダニー・ギルモア ブレント・カーバー


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舞台は囚人達のためのミサが執り行われる教会。司教は説教するつもりが、囚人達に取り囲まれることになる。その囚人達を指導していたのが、同じく囚人であるシモンだった。シモンは司教ににじり寄り、囚人になる羽目になったきっかけでもある昔の出来事を語り出す。それはかつて司教が冒した罪についてだった・・・。






しかし、ただシモンが独白しているわけではない。それでは普通の映画と一緒。違うのは、仲間の囚人達に自分の経験を演じさせ、その場で再現し、司教自身の犯した罪を彼に見せつけようという設定。しかも、シモンが作った設定上の女の役も男の囚人が演じているということで、映画という空間の中で、ある囚人の男の役である俳優さんが、更に作り出された空間の中で女になっているという、わたしたちにとって奇妙な感覚を引き起こす映画。『キスト』といい、『キューブ』といい、カナダ映画は変な映画が多いのかな?でも何はともあれ、感動できる要素もあるいい映画です。


家族ゲーム

製作年・国(1983年 日本)
監督森田芳光撮影前田米造
出演松田優作 伊丹十三 由紀さおり 宮川一郎太 他


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落ちこぼれでいじめられっこ、しかも優等生の兄と親からも比較されっぱなしの中学生に、ある日家庭教師がつく。そもそも親が成績のアップをもくろんで雇ったものだが、その家庭教師は勉強を教えている最中でも、少年の言動が気に入らなければ容赦なく一発殴る強気な男だった。そんな教師を、はじめは少年もいやがっていた。しかし、その教師と会うにつれて、少年にも強気なところが見えてきて、少しずつ変わり始めていく・・・。






松田優作演じる家庭教師の強引なまでに自分のやり方を通していく姿が、一つの家庭がとらわれているもののつまらなさを演出する。何よりこの映画の見所は、その食卓シーン。普通ではありえない、家族全員が横に長いテーブルに向かって横一列に座って食事をするシーン。これが何度も出てくるのだが、このおかしさが、この家族のおかしさ・歪みを象徴していて見物だ。最後のはちゃめちゃな場面も、この映画ならではのシーンだ。

エレファントマン

製作年・国・・・・・?結構古いことは確か
監督デビッド・リンチ
出演・・・・・?わからん




生まれつき全身に大きな腫れ物がいくつもできている姿の主人公は、はじめサーカスの冷酷な主人のもとで生活していた。そのサーカスは、そういった生まれつき体の一部が変形していたりしている人を見世物にしていたので、彼の周りの仲間達もハンデを背負った者たちだった。しかし、人間であるはずの主人公も、主人からはひどい扱いをされ、ある時出会う医師に薦められ、その人のもとに身を寄せることを決心する。その医師の家に住んでいる間に、彼は意外な詩人としての才能を開花させていく。だが、そんな時でも、元のサーカスの主人は彼を取り戻そうとやってくる・・・。






エレカシファンのわたしとしては、ビデオ屋さんに行くたびに『なんか似てるな〜・・・』と気になっていた作品。でもある時深夜テレビでこの映画をやっていて、エレカシとはずいぶんかけ離れていることを知った。リンチ監督は『ロスト・ハイウェイ』みたいな、結構わけのわからんミステリアスなのとかを今撮ってらっしゃるみたいだけど、こんなのも撮ってたんだなあ、と感心した。白黒映画で、その分、エレファントマンの顔のすごさがカバーされてる感じ。でもなにより、ぼそぼそと一生懸命にすばらしい詩を読むその姿には心打たれる。サーカスの中ではいい待遇はされず、辛い生き方をしてきたはずなのに、なぜそんな詩が読めるのか。そこに生きようとしてる意欲が感じられ、結構ほろっと来ちゃいました。でも、一般社会に出てみると、彼に向けられるのは人々の好奇の目ばかりで、皮肉にも彼の立場をいちばん理解していたのがサーカスの主人だったということだったんだろう。その寂しい現実を彼自身わかっていたのは、また彼のすばらしいところだったと思う。結構前に見たのでキャストとかも覚えてないけど、白黒映画だということがぜんぜん気にならない新鮮な映画だった。

ベルベット・ゴールドマイン

製作年・国1998年・イギリス
監督トッド・ヘインズ
出演ユアン・マクレガー、ジョナサン・リース・マイヤース、他


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1960年後期から1970年代にかけて、熱狂的ファンによってヒートアップしたグラムロック界のお話。フィクションであるが、主人公のモデルは実在する歌手デビッド・ボウイ。
アメリカで記者をしているイギリス人のアーサーは、かつて自分も熱狂的に支持していた歌手・ブライアン・スレイドの調査をすることになる。スレイドはかつて狂言射殺事件を起こし、それ以降業界から姿を消していて、消息も絶っている。彼は聞きこみのために彼の元マネージャーと彼の元妻にインタビューする・・・。






主演でブライアン役のジョナサン・リース・マイヤースは若干22歳(1999年10月現在)だが、俳優の世界にはスカウトではいってきた、まさにシンデレラボーイ。その美貌でのし上がってきたようなものかな。ブライアン・スレイドの恋人役・カート・ワイルドにはあのユアン・マクレガー。しかし、彼の歌はサントラを買ったファンの間では不評だった・・・。まあ、とにかく、この映画を機会にグラムロックについて勉強するのはいいことだと思う。デビッド・ボウイが実際に行ったパフォーマンスが、映画の中でも描かれていて、フィクションなのか、それとも本当の話なのかちょっとわからなくなってしまうところがこの映画のいい所だとは思う。挿入歌の収録のために集まったアーティストはそうそうたるもの。ブライアン・イーノ、パルプ、レイディオ・ヘッドのボーカルのトム・ビョーク。すごいです。