ここでは、普段耳に入ったりチョット小耳に挟んだ情報を掲載していきます。どれもクセのないあっさりしたものですので、皆さんの口にあうと思います。

大学院生、CM監督に
みんなは公共広告機構(AC)のいじめ防止キャンペーン用CMを見た事がある?『いじめバイバイ』で有名なあのCM。あれの監督は実は現役の大学院生。『中学生・高校生に近い世代のメッセージを』という狙いから、異例の『学生監督』が実現した。

起用されたのは、日本大学大学院で映像芸術を専攻する宮本正樹さん(26)。1995 年から始まったACのいじめ防止キャンペーンはこのシリーズで4回目で、9月まで放送される予定だ。顔を灰色に塗った中学生が廊下を列を組んで歩いていく。一人の生徒が鏡を見て、『このままでは行けない』と顔を洗い、校庭に雑然と積まれた机から離れて座る。他の生徒も続き、『いじめバイバイ』と叫ぶ。灰色でいじめをイメージさせ、一人の小さな勇気で、みんなが変われるというメッセージをこめた。

宮本さんがいじめバイバイのCMにこだわったのは、高校生の頃に一人の勇気を目の当たりにしたことがあるほか、自分の家庭環境が強く影響したという。両親の仲が悪く、小さい頃の記憶にあるのは、けんかしているところばかり。両親への殺意。自殺。幼い頃から、『死』が頭の中で駆け巡った。そうした思いを振り切るかのように、3つ下の弟に暴力を振るった。いじめっ子にはならずに済んだのは、『芸術にグレた』からだ。10年前に公開された映画『ブラック・レイン』の面白さに、怒りや悲しみを含めたあらゆる感情が突きぬけてしまったのだという。許せない気持ちの一方で、「おやじとおふくろがいなければ、僕は生まれてこなかった」という感謝の気持ちも湧いた。

将来、目指しているのは映画監督。恋愛ものや娯楽作品と共に平凡な家庭の大切さを伝える作品も作りたいと思っている。

リング、グランプリに
3月12日から27日に行われた第17回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で、ゴールデン・レイバン(グランプリ)に日本の大ヒット・オカルト映画『リング』が輝いた。しかし、新作の撮影中であった中田秀夫監督はその時じつは会場にいなかった。そればかりか、関係者すらいなかったため映画祭プロデューサーのフレディ・ボゾは、日本大使館の人が代わりに登壇してくれ、と頼んだらしい。(キネマ旬報6月号より)

仙頭監督の次回作『ほたる』
待ちに待った、仙頭監督の次回作についての情報!そのタイトルは『ほたる』。奈良町を舞台にストリッパーと陶芸家の恋を描く。身近なもの達の死に直面した一組の男女が、現実に翻弄されながらも、ひたむきにお互いの愛を確かめ合おうとする物語。主人公のストリッパーのあやこ役には新人の中村優子(24)が内定。監督いわく、「やみにうかぶ命の炎をテーマにしたい」ということ。奈良での記者会見では、「移りゆく季節感を大切にしながら、人の生と死を描いていく。死は終わりでなく、次の生につながっていく、そんな行き様をしっかり撮りたい」と話していたそう。テーマの炎については「(奈良町にある)元興寺地蔵盆万灯供養に灯る灯明、東大寺のお水取りで松明から落ちる火の粉など、暗闇の中に浮かび上がるものを撮る」と言っていたという。

 撮影は2000年3月中旬まで続けられる予定で、上映は2001年の夏頃になるという。

仙頭プロデューサー、TV出演
仙頭直美監督のご主人でもあり、かつ監督の作品のプロデューサーでもある仙頭武則さんが先日、大阪MBS系列『情熱大陸』に出演した。なんだか、関西弁だったので、監督と同じ関西出身かもな、と思った。『萌の朱雀』撮影当時は短かった髪の毛も、いまはロン毛。それは自信の表れかな?仙頭武則氏いわく、『映画制作の実権はすべてプロデューサーに委任すべき』だそうな。それと、作品について、監督ばかりが注目され、それを発掘したプロデューサーがないがしろにされている現状にも少し不満があるようだった。でもとにかく、忙しそうな人だ。仙頭監督自身、『将来、一緒に畑を耕したい相手。でも今は、一緒に戦う人。』と言ってたし、お互いすごい夫婦だなあ、という感じ。でも、これからもどんどん新人の発掘に力を注いで欲しい。

『あつもの』、仏・ベノデでグランプリ
6月16日〜20日、仏・ブルターニュ半島西南に位置するベノデで、第一回ベノデ国際映画祭が開催された。若手プロデューサーのアルノー・ベルデューが仕掛け、人間の”ソウル”を扱った作品のみを集めるという趣旨で行われた第一回は、「約束の地」「百年の男」などの脚本家として知られる池端俊策の初監督作品『あつもの』が、見事グランプリを受賞。ゲストとして参加した主演の緒方拳には惜しみない賛辞が送られた。

 菊の厚物咲きを咲かせることに情熱を注いだ二人の対照的な人生を描いた『あつもの』はこの後、モントリオール、釜山の映画祭に出品され、10月下旬より日本公開。