ミレットの上演中止雑考

ミレットが公演中止になりました。報道以上の情報もありませんし、ここでその作品を回顧することも出来ません。
ただ、ここでこのミレットの公演が中止されなければならないのは、すなわちワンズアートが倒産してしまったということです。日本で唯一、プロデュース形式で商業ベースでミュージカル製作に携わっていた興行・製作会社でした。正直、ワンズアートが無くなるということはミュージカルの新作が確実に見られなくなるわけですから、それだけでも残念です。あの「レイディー・イン・ザ・ダーク」も「アンネの日記」も「カンパニー」もこのスタッフでは見ることが出来ないのです。ワンズアートの製作した良質の作品群が再び見られることが無いのです。
ここ数年、ワンズアートが制作している作品がキッチリと満員になっていずに、空席が目立っていたので「どうしたんだろ?」と考えていましたが、不況によって御財布の紐を締めてしまった消費者である観客に倒されてしまった形になります。何とか規模を縮小してでも会社を存続して欲しかったのですが、完全に撤退というのは本当に残念です。
ただ、スタッフが全員この業界を辞めたわけではありません。ワンズアートという形ではなくても、新しいミュージカル製作のカンパニーの最高を強く望みます。

「ミレット」の上演についてですが、スタートから転んでいます。実は何も出来ないぷれいすを事務局にしてしまっただけでも転んだといえます。多分、あそこの社長がしゃしゃり出たと考えられますが、何の調整機能も無いぷれいすにずっと宣伝を任せていたのがワンズアート倒産の遠因とも見ています。上演委員会はスポンサー探しをするのではなく、株券方式の募集に切り替えるのが妥当でしょう。
代案としては個人株と団体株に分けます。個人株は1口2万円で募集します。これで1回の観劇が出来ます。そして、会員は初日パーティーに参加でき、稽古場を1回訪問できます。個人で500人の応募があれば何とか1000万円をひねり出せます。団体株は1口5万円。これも団体株であって、法人株ではありません。特典は個人株に準ずることになります。そして、個人・団体両方ともパンフレットに名前が記載されます。tptのフレンズ方式に近いのですが、これでやっていくしかないのが現状でしょう。冠が付けばベストでしょうが、これこそ難しいのが現在の状況です。

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