なぜか突然奄美ツアー2004

2004/3/28up!

トップページへ

縁あって、奄美大島に行ってきました。
あまり知識がなかったので、一応ガイドブックで予習。奄美大島で1冊というボリュームがあるわけがなく、屋久島がメインの本でしたが(^^;)ないよりましでした。ちなみにゲノムが参考にしたガイドブックはこちら↓
てくてく歩き27屋久島・奄美 気ままにバスとレンタカーの旅(ブルーガイド)
体験したこと、感じたことを綴ります。ゆったり気分で読んでいただければうれしいです。
写真はすべてゲノム撮影のものです。

2/27 羽田から奄美大島行き直行便で出発。かなりレトロな小さい飛行機でした。いまだにこんなのあるんだーとちょっと感動。スチュワーデスがセイフジャケットの着方を説明するのを久々に見た。
奄美まで行きは2時間半くらいかかるので、なかなか長いです。
奄美に近づくと、眼下にはさんご礁とコバルトブルーの海が!空港がさんご礁にせり出すようにつくられているので、絶景ポイントになっています。
奄美空港から名瀬市内まで小一時間バスに乗ります。

宿泊は奄美セントラルホテル。リゾートホテルもいくつかあるのですが、あちこち動く前提があったので、名瀬市内のビジネスホテルにしました。
地味目でゴージャス感はないけど、必要十分な感じのホテルでした。(写真はホテルロビーとこじんまりしたレストランスペース)

お昼を食べて、いよいよ奄美をぶらつきます。
同行者の運転する車で、適当にドライブすることになりました。とにかく海を見に行こうということで、海沿いの道路に出てみます。以外に島って山がちで、くねくね峠越えもあります。そうだよね、山の上の方が海に出ている部分が島なんですから。一応最高峰の湯湾岳は694m。
名瀬から西へ、宇検村の方向へ。砂浜というより磯ですね、ここは。なかなか下りられない感じで、道も細かったりします。あとから聞いたところによると、名瀬市内の人にとっては遠いなーと感じるところのようです。
ずっとこんな感じです。

しばらく行くうちに、不思議な光景を目にしました。
小さな入り江ですが、目の前に島があり、入り江に蓋をしたようなかっこうになっていて、海というより湖のような状態になっているのです。とにかく波がありませんZZZ。
きっと台風のときも安全ですね、ここは。

そんなこんなで、思い描いていた白い砂浜!にはめぐりあえなかったのですが、くねくね峠道ドライブを楽しみました。
その夜は居酒屋さんへ。にがうりやら豚みそやら豚足やら油ぞうめんやら、奄美らしい食事を満喫。お店の人に勧められて、「龍王」という30度の黒糖焼酎に挑戦しました。最近の焼酎ブームで、本土に流通するようになった代わりに、現地で手に入りにくくなったそうです。こんなにブームになって大丈夫なんだろうかといつも危惧しているんですが、さもありなん、という話です。黒糖焼酎は、ラム酒に近い芳香があると思います。やっぱり芋に比べて飲み易いかなー。
そして我々の目的であるあるモノを探しにスーパーへ。繁華街にグリーンストアという、なんと24時間営業のスーパーマーケットがあります。売ってるお惣菜や魚も独特です。「粒みそ」という、お米や大豆(なのかな)がそのまんま残っているおみそが普通に売られていて、炒め物にはこちらを使うそうです。お味噌汁にはいわゆるペースト状のおみそを使うということなので、2種類を使い分けているんですね。そんなことに感心しながら店内を歩いていると、ありました、「ミキ」。牛乳パックの形状ですが、中味は白米とさつまいも、白糖で作られた飲み物。いったいどんなものやら。500ml170円です。
ホテルに帰って早速試飲。真っ白、かなり粘性が高く、コップに注ぐにもなかなか出てくれません。のんびり待っていると、どろ〜んと落ちてきます。むむむー。これを飲むのですか!
意を決して一口目は、まず発酵した、少しすっぱいような匂い。もしかしたらこれで苦手な人もいるかもしれません。でも味は、ほんのり甘くて葛湯のような味わい。病気のときに飲むといいような・・・、重湯にも近いです。ういろうというお菓子がありますが、それを液状にしたような感じです。飲むというより食べる感じ。甘すぎないので、結構いくらでも入ります。これを奄美では夏ばて防止に飲むそうです。見かけたらぜひ飲んでみてくださいね。

2/28  今日はいよいよカヌーツアー!住用川という川の河口を目指して、マングローブの林をカヌーで行きます。足がつくくらいの深さなので心配はいりませんが、ライフジャケットは着けます。漕ぎ方をなんとなーく教わって、いざ出発。1人乗りのカヌーに乗るのは初めてなので緊張しました。インストラクターがつきっきりで面倒を見てくれるのと、流れはありますが波がないので結構らくちんです。そうそう、ひっくり返って水浸しになる恐れがあるので、カメラを持っていかなかったため、残念ながら写真がありません。
座礁しないように気をつけながら、午後は干上がって入れないという支流へ入ります。メヒルギとオヒルギが向かい合って群生していて、優しい風景を形作っています。川の流れが細かく変わるのに驚きましたが、またそれを随時インストラクターが教えてくれるのにもびっくり。「はい、今は漕いでください」「漕がなくても自然に進みまーす」体が半分水に沈んでいるわけですから、視線が水辺にあり、鳥や魚がすぐそこに見えます。軽く漕げばスイーッと進むのが気持ちよく、思ったよりもかなり楽しかった!夏はカヌーを降りたりするそうで、それもまた楽しそう。「道の駅 黒潮マングローブパーク」他で楽しめるので、とにかく一度お試しあれ。ちなみに1時間1500円(保険込み)です。

その日のお昼は「鶏飯」。「けいはん」と読みます。いわゆる鳥めしにあらず、地鶏をゆでてほぐしたもの、錦糸卵、しいたけの細切り、パパイヤ漬けをご飯にのせ、地鶏でとったお出汁をかけていただきます。これが奄美の名物で、いたるところで食べることができます。お店によっても味がさまざまで、食べ飽きないのがいいですね。席につくととにかく鶏飯が出てきます。そうか、ここは鶏飯の専門店なのね。「みなとや」というガイドブックにものっている有名店です。ご飯がおひつでくるのでどんどん食べちゃいます・・・。
空港に近い島の北側に、今度こそ砂浜を求めていきます。あったあった!
ここの壁紙の写真。こーんな風景が日本にもあるんですよー。
白い砂は、死んだ珊瑚や貝殻がくだけてできたもの。さらさらと気持ちがよく、触っていると星の砂が!懐かしいなー。昔沖縄のお土産といえば星の砂でした。
夕飯の前に、名瀬の中心地を散策。島歌CDをリリースしているセントラル楽器に行ってみたかったのです。話に聞くより、こじんまりしたお店。
夕飯は、ガイドブックには絶対にのっていないお店「おかめ」。そこを知っている人しか入らないと思われる、とても地味なお店です。赤ちょうちんには「やきそば」「おでん」と書いてあって、一瞬?名瀬市は人口あたりの居酒屋数が日本一多いところらしく、とにかくすごい数の飲食店があります。鹿児島県では鹿児島市の次に大きい町なんですね。県庁所在地なみのすごさです。それなのにガイドブックで紹介できるお店は限られるから、残念ですね。
ここはむしろ、紹介したらすごいことになりそうなので、一応内緒です。
女性ばかり、旅行者という予約をしたら(狭いので一応予約をしたのです)、島料理を入れてくれるとのこと、楽しみです。
豚レバーの味噌漬に始まり、おさしみ、春野菜の天ぷら、野菜の炊き合わせ、豚足、トマトのソテーなどなどすごい品数でなんと1500円でした。奄美の大和村でしかとれないというさつまいもの天ぷらは本当にうまかった!しかもどれも体によさそうなものばかり。最後は赤米入りのご飯です。感じのいいおかみさんが切り盛りしている、こんなところがあっていいなーとうらやましく思うようなお店です。
食後、コーヒーを飲みに先に目をつけておいた洒落た喫茶店へ。ストレートコーヒーが充実し、水出しコーヒーもある実力派でした。待つこと20分ほど、焼きたてのガトーショコラも味わって大満足の我々でした。

2/29 いよいよ最終日です。2泊3日はあっという間だなー。ホテルからほど近い港の水揚げ場に行ってみたり、繁華街をぶらついてみたり。日曜の朝だからとても静かです。誰も歩いていないのだ。なぜか猫が店番をしているお土産物屋さん(初日からその猫ちゃんは看板娘然とガラス戸の前に鎮座ましましていた)を物色。意外に焼酎のミニボトルは銘柄が限られるのね・・・。お土産はそれにしようと思っていたけど予定変更します。
今日は空港に向かいながら、またきれいな砂浜を求めます。そして昼食はまた鶏飯。お店が違うと味付けも具も微妙に違うので飽きません。おいしいしね。その「ひさ倉」というお店の裏にパパイヤがなっていました。
左は鶏飯(右はおまけの生卵。もちろん地鶏ものです)、右はパパイヤ。青いパパイヤをおつけものにするのだ。
そして忘れちゃいけない、奄美大島といえば大島紬(伊豆じゃないよ)。ということで、「大島紬村」という見学コースがあるところを訪ねます。ガイドさんがついてくれて、大島紬の工程を詳しく説明してくれます。大島紬って贅沢な普段着(贅沢過ぎるかも)というイメージがあるけど、その工程ならその値段も無理ないよな、というほど手間がかかってます。ため息しか出てこないのだ。先染めで細かい模様がある、ということは、模様を決めてからその模様が出るように糸を染めるわけです。???つまり、表裏がない。両表なんですね。よくわかんないよーという方は、こちらをご覧ください。
そこで知ったびっくり。泥っていうのは田んぼの泥。つまり田んぼに糸をつけるわけです。泥の鉄分を吸って化学変化を起こし、色が変わるそうです。でもそうしていると鉄分がなくなります。で、どうするか。ソテツの葉を漬けるそうなんですよ。ソテツとは蘇鉄。ソテツは地中の鉄分を吸い上げているそうで、葉を泥に浸すと鉄分が泥に溶け、また復活するんですって。ソテツは亜熱帯の奄美の景観を特徴づけている植物。それがこんなことに使われているなんて、合点がいくというか、目からウロコじゃありませんか?
そしてまたびっくり。ガイドさんがいきなりの悲鳴。何かと思ったら、天然記念物のルリカケスに頭を突付かれたそうで。「子育て中で気が立ってるんですよー」と驚かれながらも説明してくれました。
いつか大島紬の着物を持ちたいものだ、という野望を抱きつつ、最後の目的地「奄美パーク」に向かいます。
ここは2001年にオープンしたばかり。田中一村美術館を擁する、かなり大規模な施設です。奄美の生活について、自然について、いろんな知識を得ることができます。最近の田中一村人気で、奄美に来た人はほとんど来るんじゃないか、というくらいよく知られています。
建物がすごく凝っていて、内外で1日遊べるかも。田中一村美術館は、今田中一村展が全国を周っているので、実物がないものが多かったのが残念。「複製」ってフクセイって、という感じですが、まー仕方がないですかね。田中一村は全国区だと思っていたけど、そうなったのはごく最近で、また亡くなってからも間もない、というのを知りました。もう少し長生きしていたら、今の人気ぶりを見られただろうに、と思うと切ないですね。
奄美の伝統や風習を学べるエリアでは、先ほどの「ミキ」がいわゆる「神酒」として作られるもの、ということを知る。なるほど。そして3月3日に行われる「サンガツサンチ」という風習。ひな人形を飾ったりはないようだけど、初節句の女の子を海につけ、すこやかな成長を祈る、ということで、まるで洗礼みたいじゃありませんか。
さてさていよいよ時間切れ。
余裕があったのかなかったのかよくわからない、あっという間の2泊3日は過ぎ去っていってしまったのでした。自分へのお土産に、今なぜかブームの「にがり」を購入。今回は行けなかったけれど、かけろま島で作っているものです。

結論としては、1週間くらい滞在して、かけろま等他の島に渡ってみるのがいいのではないかと思います。食べ物もおいしいですし、長期滞在がいいでしょうね。