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- 朝 -


良く晴れた日曜日の朝
陽射しが眩しい白いテーブルで
暖かいミルクを僕等は
朝の光ごと飲みほした

開けた窓から入り込む風に
キミは上手に笑い声を乗せ
静かだった僕の暮らしに
にぎやかな花を差し込んだ

僕等はいつも孤独だけど
決して一人ぼっちじゃないって
ねえ、本当の事だね

手をつなごう
そして、キスをしよう
もしも素敵なキスができたら
僕等は透明な風になって
きっと 
どこまでも飛んでいける

涙が溢れ落ちたのは
キミが愛してるなんて
突然、言ったからさ




- 裸足のルルカ -


キミの靴を川に流した
 思い出の川だ
 二人で遊んだ
 聖なる川

 悲しみはやがて忘れるだろう
 でも 
キミの事は忘れない
 名前も知らない花と花の間から
 好きな時に遊びにおいで

 今 近くで鳥が鳴いた
 空は青く 
単音のオルガンだけが
 空を流れてく
 明日の約束は
 もう気にする事はないよ
 裸足のキミには
 もう規則はいらない
 
少しの間だけ
 漆黒の闇が欲しい
だから
太陽を隠すために
 青空に爪を立てて破いた
 僕の涙を捨てる所さ

 力で取り返せないものが
あるって事を
 今 キミが教えてくれてる
 つぶやきはもう風にもならず
 蝶々が舞うトウモロコシ畑に
落ちていく
 
 キミのママは泣いていたよ
 そっとひとりぼっちで
 右手の肘は
虫に食われて
  真っ赤に
腫れ上がってしまっていたよ

 さよならルルカ
 涼しい声のルルカ
 まつげの長いルルカ
 また
 会う日まで

 キミを忘れない




- フルーツ・おどルーツ -

フルーツ踊る 
冷たい冷蔵庫の中で
フルーツ踊る 
つまらなそうな僕をしりめに

明日には食べられる
それでも そんなに 楽しそう
お上手に踊るのね
きれいだね 
おいしそう・・・

フルーツ笑う 
自分の甘みで虫歯がいっぱい
フルーツ笑う
バナナを踏んで林檎が転んだ

明日には食べられる
そんな過酷な運命を笑うの?
ご機嫌がよろしくて
よかったね
おいしそう!!

フルーツ喋る 
月を見ながら叙情詩を一つ
フルーツ喋る 
痛快なフランスのピカレスク

明日には食べられる
それでも そんなに 楽しそう
おもしろいお話ね
愉快だね
おいしそう・・・

フルーツ歌う 
つのる想いをのせてラブソング
フルーツ歌う 
痛烈なプロテスタントソング

ばかでっかい歌声ね
明日の朝まで歌うつもりなの?
ご近所は迷惑ね
困ったね
おいしそう!!

あんまりはしゃぎすぎて
ケガをしたりはしないでね
新鮮なままでいておくれ
明日の朝までは

フルーツ眠る 
ずっとはしゃいでいたから疲れたね
フルーツ眠る 
ずっとさっきからあくびばかりして

もうそろそろおやすみね
キチンと歯磨きすませよう
一日が終わるのね
未来もね
おいしそう・・・

フルーツ眠る 
冷たい冷蔵庫の中で
フルーツ眠る 
疲れた身体を横たえて

明日には食べられる
それでも 楽しい 夢を見てるの?
眠りながら笑ってる
かわいいね
おいしそう!!

おやすみ僕のフルーツ
また明日会おうね
新鮮なままでいておくれ
僕が食べるまでは

おやすみ僕のフルーツ




- 肌荒れ -


ただ
抱きしめるだけでいいのに
 つい何か喋ってしまう
 これは言葉が
コミュニケーションの最高の道具
だという証拠になるのだろうか
 
 殻は硬く 
無機質だ

 電子顕微鏡で見ない限り
 隙間は見あたらない

 言葉の慰みは
 隙間を目指す
 抱擁は隙間を覆い
 染み込ます
 
 カラカラに乾いた大地に降る雨のように
 ひび割れた大地に降る
潤いの恵みのように
僕が抱きしめられたら
君のその肌荒れも
きっと直るに違いない




- 忘れ物 -


彼女
庭で穴を掘ってる
埋めるモノはいくらでもあるのよ
とか
言いながら

放り投げる
様々なモノ

10歳の誕生日に
ママに買ってもらったミッキーの手鏡

3日に1度は食べていた
チキンナゲット5つ

声のでかいオヤジ達からだまし取った
1千万のピン束

指の短いオヤジ達からだまし取った
ダイヤとルビー

赤いハイヒールと真っ赤な口紅

可愛がってた猫の写真

愛用の枕

薔薇の香がするシャンプー

などなど・・・

そして彼女は
最後に自分を放り投げた

僕は穴を埋めながら
彼女に最後の視線を送った
彼女は目をつむり
忘れ物がないか思い出そうとしていた

たくさんのモノで溢れた穴を
埋め終わって
しばらくして
僕は再び
穴を掘り返した

彼女は言った
“失礼ね、ノックぐらいしなさいよ・・・”

僕は涙を一粒落として
彼女に言った

“忘れ物ですよ”

彼女に必要なものは
一粒の涙だったのだ




- 闘う男 -

その男は
六月の雨の中で
リズミカルに
シャドウボクシングをする

男には
身に覚えのない幸せは
いらなかった

男には
汗のかかない幸せは
いらなかった

それどころか
もしかしたら
幸せすら
望んではいない
のかもしれない

熱をおびた
右肩が
“俺を壊せ”
と叫んでる

入れ墨がある
左肩が
“俺を潰せ”
と暴れている

細い足が
怒鳴っている
“俺は死んでもぶっ倒れねぇ”

ごつごつとした
でこぼこの
小さな拳が吠えている
“鼻の穴を三つにしてやるぜ”

そして魂が
命令する
“やさしさは庭の隅へと埋めてきな”

その男から
吹き出る熱い汗の滴は
六月の雨でも
冷ます事はできない

男は闘う
男は鍛える
その後ろで
淡い色の可愛い花が
庭の隅で
咲いている




- 情熱 -


情熱は力
灼熱の太陽の
剥き出しの力

入道雲を溶かし
青空を破り捨て
砂漠を広げ
湖を飲みほす
そして
草を育て
森を育み
世界に光を
働く喜びを
汗の尊さを教えた

太陽の力
情熱よ

誇りを失ったボクの
太い動脈に毒を入れろ




- 愛 -

愛してるなんて
言わないでおくれ
その言葉は大きすぎて
誰が言っても
嘘っぽく聞こえるよ
 
 愛してるなんて
言わないでいいよ
 そんな言葉
 目を曇らすだけだから
 
もしキミが
ボクを愛してくれているなら
  ボク以外の
誰かの為に
 キミが一番好きな歌を
 歌ってあげて欲しい

ボクの為じゃなく
 誰かの為に

 キミの一番好きな歌を
 精一杯の優しさを込めて
歌ってあげて欲しい

もしキミが
ボクを愛してくれているなら
キミの愛は
誰にでも届くはずだから

もしキミが
ボクを愛してくれているなら
誰かへのキミの愛は
ボクにも届くはずだから



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