BLACK EYED PEAS●BENTLEY RHYTHM ACE●PRIMAL SCREAM
                      Blackalicious●the Soft Bulletin●PENNYWISE●THE BEATNUTS
                      PEARL JAM●Hi-STANDARD●prodigy


            BLACK EYED PEAS / Bridging the gap

       またしても私の前に偶然に現れたHIPHOPグループはアメリカ西海岸からのインディー
        からメジャーに這い上がったヤツラであった。どーも最近耳に止まるHIPHOPは西海岸もの
        ばかりである。どうして?私なりによーく考えてみたのだが二つほど共通点が浮かび上がった。
        まず1つはトラックが飽きさせない作りで非常に自由を感じるものであること。二つ目はラップが
        メジャーのスキル重視のものに比べると伸び伸びしていてノリ重視なところが感じられることである。
        HIPHOPはオールドスクール→ギャングスタラップと流行が移項してきましたが、次に来るのは
        このブラック・アイド・ピーズやジュラシック5のようなフリースタイルな感じのHIPHOPが来るんじゃないか
        と自分なりに目を光らせているのですが。まあ自分の好みかもしれないですけど。
         今回のこのアルバムはブラック・アイド・ピーズのセカンドアルバムです。とにかく非常にトラックが
        凝った作りで何種類もの音が飛び出てくるのが気持ち良い。ソウル・ジャズなどをベースにした結構
        上品なトラックが多いが、かと言って抑え気味のラップがのる訳ではなく、ツボを押さえたノリの良いラップ。
        お洒落なバーで流れていても決して違和感のない完成度の高さで、既存のHIPHOPに傾倒していない
        サウンド作りとその反動として付きまとうバランスの悪さを意図も簡単に克服している。あと驚いた事に16曲
        もある中でインストが全くない!HIPHOPのアルバムでこれは結構珍しい事ですよ。しかも捨て曲は無し。
         のっけから大御所DJプレミアの作ったトラックに乗せられる3MCの@、フィーチャーされてるジュラシック5
        のチャーリー・ツナがかなりカッコイイB、女性シンガーと絡むフックが良い感じのC、変則的なビートが
        多用されたレ・ヌビアンとモス・デフとの共演作F、オルガン?のような音をサンプリングした斬新なトラックのG。
        ボサをも感じるしっとりした落ち着いたトラックのタイトル曲H、ワイクリフ・ジョンがギターを奏でるJ。
        ホーンが入って来たりラテン風のギターが入ったりとかなり楽しめるナンバーL、ラジオのDJを題材にした
        超爽やかなナンバーはメイシー・グレイも参加のM。彼らの楽曲に見られる特徴としてフックがどれも
        素晴らしいという事実がアルバムを通して聴いてみると伝わってくる。フックが馴染みやすいとライブ
        なんかでもノリやすいもんね。彼らはきっと素敵なライブパフォーマンスを見せてくれるグループなんでしょうね。

   


           BENTLEY RHYTHM ACE / FOR YOUR EARS ONLY

       ダンスシーンに再びベントレー旋風が吹き荒れる。現在多くのバンドがポリティカルでシリアスな
        アティチュ−ドで音楽に取り込もうとする中、”なにグダグダ言ってんだ。楽しきゃいいじゃん”と飲み会のような
        ノリで突っ走るベントレー・リズム・エースの3年振りの新作である。彼らはイギリスのバーミンガムで結成された
        マイク・トーマスとリチャード・マーチの2人組のユニットでスキントからデビューを果たし、その後世界へ露出する
        ためにパーロフォンと契約。とにかく面白い物があれば何でもサンプリングしビートに組み込んで最高に脳天気な
        プティミスティックなビートを創作。彼らにはどんな強力な向かい風も跳ね飛ばされ、大声で嘲笑うかのように
        ビートが荒れ狂う極上至福のパーティーチューン。”マダム、馬車がお待ちで”、”ビジネスマンズ・ランチ”からの
        タイトルにも表れているように独自のユーモアセンスは恐れ入ります。更にジャケットのセンスも最高。
        深く落ち込んだときはこのCDを聴けばいいんじゃないかな。全てが楽しさに塗り替えられるかも。

 


          PRIMAL SCREAM / XTRMNTR

        アルバムを出すごとに音楽性を変化させ、良い意味でリスナーを裏切ってくれるプライマル・スクリーム
         の6作目のアルバム。最新のビートとパンク・スピリットを融合させたハードでアグレッシブでざらついた
         超攻撃的なサウンドである。これぞテクノとロックの合体の最終形態なのか。プロデュースにケミカル・ブラザーズ
         を迎えている事からテクノよりな音を出しているのは一目瞭然であろう。五感から感じ取れるインスピレーション
         をすべて音に取り込み、消化していく彼らほど柔軟性のあるバンドはいないだろう。これからも変化して行くことを期待したい。

   


             Blackalicious / NIA

        DJシャドウを中心として発足されたクアナム・レーベルからの最重要グループ・ブラッカリシャウス
         の初のフルアルバム。西海岸のアンダーグラウンドで活躍している彼らだが楽曲の良さはすでにメジャー並。
         独特な重く突き刺さるファンクネスは心地良いボディーブロー。これこそHIPHOPの真骨頂とも言うべき
         ブラックなテイストはオールドスクールを継承しながらも独自のスタイルを確立している。現在のHIOHOP
         シーンはメジャーよりアンダーグラウンドの方が熱いかもしれない。これから要チェックですな−。

 


           the Soft Bulletin / THE FLAMING LIPS

        深い悲しみの中からギリギリの力で鳴らされた音、それがこのアルバムを聴いた一番初めの
         印象であった。ストリングス、ピアノなどで張り巡らされた美しきい不協和音は心の奥まで染み渡る。
         このフレイミングリップスはデビューから15年経つかなりのベテランさんらしい。しかしながら、
         ここまで色鮮やかなアルバムを仕上げてくるとは正に本物ですな。様々な音が一つの曲に貼りつけられた
         多重構造もこの人達にかかると美しい万華鏡へと変化させることが出来る。混沌に満ちていながらも
         夢心地な気分になれる不思議なアルバムである。

  


           PENNYWISE / STRAIGHT AHEAD

     今作で5作目となるが全くと言って良いほどサウンドスタイルの変化のない
       バンドである。とにかく疾走感に溢れていて止まることのないブレーキ知らずの
       メロコア。ほらだってタイトルにも現れているよね”STRAIGHT AHEAD”
       同じ時期に出された同系のバンドであるface to faceがエモ−ショナルなオルタナロック
       に変貌を遂げる中、彼らは1ミリもずれることなくひたすらパンキッシュに音をかき鳴らす。
       そんな無鉄砲さが彼らの魅力と言えるんだろう。

 


        THE BEATNUTS / A MUSICAL MASSACRE

        HIPHOP界の異端児っと勝手に私は思っているのだが、このアホみたいに
      バラエティー豊富なビートを随所に散らしている感じは私にとっては異端児的存在
      である。元々ジャンルにとらわれなく音楽を聴いている私にとっては非常に嬉しい
      アルバムである。スクラッチや声ネタの入れ方が実にすばらしい。超絶妙。
      これだけ音を操れたらさぞ楽しかろうに。ビートマニア(別にゲームのことじゃーないよ)
      にはこれ1枚でかなり重宝できるはず。

  


           PEARL JAM / YIELD

      デビューアルバムで全米のみで1000万枚のセールスを記録し、2枚目のアルバム
         では発売一週間で全米のみで97万枚を売り、3枚目ではアナログ盤だけで全米初登場
         55位を獲得し、4枚目では全くのプロモーションなしでミリオンセラーを記録すると
         いうアルバムを出に新たな記録を打ち立てるロックバンド・パールジャムの5枚目すたび
         のアルバム。これぞロックと言わんばかりの分厚いサウンドにエディーの深みのある
         ボーカルが加わり重厚感のある楽曲を展開する。個人的には7曲目が好き。ハッキリ言って
         この7曲目が聞きたいがためにこのアルバムを買ったのです。実を言うと・・・
         こいつらがいる限りまだロックが死ぬことはあり得ないだろう。

   


                 Hi-STANDARD / Making the road

       遂に出ましたハイスタの約二年ぶりになるアルバム。メジャーを離れ自主レーベル
         PIZZA OF DEATHから全くの自主制作で出された今作は日本のロック界の歴史的名盤
         になること間違いなし!このバンドのおかげで日本のロックもまた世界の太いパイプラインが形成された。
         前作よりもバラエティー豊かなつくりであり、スカコア、メロコアにとどまらずボサノバ調の
         ナンバーもあったりとジャケットのような色鮮やかさが感じられる。全体的にポップな流れが
         組み込まれ、もう弾けまくりの跳びまくり。ディズニーのエレクトロニックパレードのような明るさ、
         無邪気なハッピーさを持ったこのアルバムを聞いていると、今年人類は滅亡するなどと言う
         世紀末予言なんて一秒で忘れてしまっちゃいます。ますますハイスタはワールドレベルのバンド
         だと実感してしまう一枚です。


             prodigy / THE FAT OF THE LAND 

        テクノ界の異端児・プロディジーの3枚目のアルバム。ロックとテクノの融合を果たし一番
         成功させたのは間違いなくこいつらだろう。そう、私はこのアルバムによってテクノを聴くこと
         になったので、私の中では教祖的存在である。おぞましいほど切り裂いていくハードな
         デジタルビートはもう来れぞ神業。脳が犯され五感が失われそうなほどの衝撃!彼らがつくり
         出すビートはひたすら闇であり一筋の光さえ見当たらない。その闇の中を時速150キロで
         突き抜ける感じである。前作に比べ、ボーカルの部分が増えロック色は更に増している。
         このアルバムこそニュージャンルであるデジタルハードコアを最も表している象徴的アルバム
         と言えるでしょう。絶対はまること間違いなし!かなり友達受け良かったでこれは。