GOLDSTONEDKORN●kura shaker
                
GODZILLA / VAGOLDIE●Cubic U
                Chemical Brothers

              QB FINEST


          QB FINEST / Nas&ILL WILL RECORDS PRESENT QUEENSBRIDGE THE ALBUM  

         日本でもメジャーシーンの中にようやく、一つのジャンルとして確立しそうであるHIPHOP。
          しかし、アメリカと比較するとまだまだ到底及ばない様子。理由の一つとしてリアルさに欠ける
          ところがどうもある。いくら今は不景気といえども、まだまだ豊かなこの国からは説得力のある
          心揺さ振るラップをかませるものは数少なくなってしまう。ラップのアプローチは他にも様々あるが
          ハングリー精神剥き出しの、シリアスなものに圧倒されるケースが多い、この地にないものを求め
          ているかもしれない。きっとそうであろう。
           そうしたリアルさを随所に見せつける、というよりアルバム全体がそんな雰囲気満載なのがNASを
          筆頭に集まったクイーンズブリッジ出身のラッパーが大勢参加しているこのアルバム。殺伐とした
          張りつめた空気が流れる危険な土地で育ったせいか、いような緊張感がたちこめる余分な音を取り除
          いたクールなトラックに、クイーンズブリッジへの哀愁を語るかのようなMobb Deep、Capone、Noreaga、
          Nutureらのジーンとしみてくるようなラップ。パーティー風の遊びのはいった曲など一切なし。そこに
          あるのは、どこまでもストレートで迷いのない堂々たるたたずまい。すでにアメリカではメジャー級のトップ
          アーティストとしての地位を築いてしまったNASも、アンダーグラウンド精神を忘れず、満身創痍でHIPHOP
          に取り組む姿は実に素晴らしい。一昔前では、ギャングと絡み、抗争すら勃発させてしまうほどのバイオレンス
          で過激なシーンもようやく落ち着きを見せてきたところ。そして、こうした過激な道を歩んできたからこそ
          生の”リアル”さが滲み出るこんなアルバムが完成したんだろうね。


           GOLDSTONED / ready steady GOLDSTONED LP3

         自分が買うCDというのは雑誌、TV等で紹介されてる物を事前にある程度決めてから
           レコード店へ足を運ぶのが主な行動パターンだが、まれに店の試聴機に入ってるのを一目惚れ、
           いや、これだは見た目で選んでいるという意味でジャケ買いになってしまうので一耳惚れ?
           してしまう事もある。このGOLDSTONEDのアルバムが正にその典型である。ドイツ人の
           パトリック・ゴールドスティンによる1人ユニットであり、ギターポップの熱いファンのコールを受け
           今年の春、日本のクインス・レコードと契約し、そこでこのコンピレーションが生まれました。
            スタイル・カウンシルに影響されたモッズ風のスタイリッシュなアコースティックサウンドで、ちょっぴり
           フレンチテイストな甘いメロディーに大人っぽい太めの温かいボーカルが耳障り良し。アレンジが
           心地良い味付けで1つ1つが小さな物語のような仕立て方。全体的にボサノヴァ、80年代の
           クラブサウンド的な曲があったりとギターポップ好き以外にも幅広く受け入れられそうです。
            思わず顔がほころんでしまいそうな70〜80年代のダンスナンバー@、グルーヴィーな展開が
           心地良いソフトファンキーなC、ちょっと速めの打ち込みビートに溶け込む彼の歌声が空虚に響き
           わたるD、”秋”という季節とお互いの仲が上手くいかなくなった恋人同志を切なく音に表現したK。
           このアルバムを聴くと上品にミルクティーでも一杯頂きたくなります。昼間にお洒落なカフェで。
           味わい深いヨーロピアンテイストを堪能したい方は是非。オススメ。

           

   


      KORN /FOLLOW THE LEADER

        へヴィーロックのボス格的存在・コーンの3枚目のアルバム。98年の秋にリンプ・ビズキット
         デフトーンズらを引き連れファミリー・ヴァリューズ・ツアーを行い大成功を収めた彼ら。
         メタルとハードコアを混ぜたようなメロディーにヒップホップを乗せたような独自のサウンド
         スタイルを確立し、所狭しとジョナサン・デービスの魔界に引きずり込むようなボーカルが
         聴覚を刺激する。正にモンスターだ!へヴィでありシリアスなこのサウンドはこいつら以外には
         出せないであろう。ひたすら闇を切り裂くような彼らの音は一度聴くと耳から離れません。

 


               kura shaker / K

     彗星のごとく出現し、あっという間にトップグループの仲間入りを果たしたクーラ・シェイカー
        のデビューアルバム。演奏技術の良さはもちろんのこと、ルックス良し、ファッションセンス良し
        さらに上級階級育ちと火の打ち所がない彼ら。でも決してアイドルグループではなく正真正銘の
        ロックバンドである。インド思想に興味を持ち、楽曲にインド調のメロディーを取り入れ
        唯一無二の独特なグルーヴを作り上げた。インド調と聞いてなんやら怪しげな音ちゃうんかと
        疑心暗鬼に陥りそうだが、心配はご無用!(確かに怪しげなんもあるにはあるのだが・・・)
        @,Iを聴けばその次々襲い掛かるグルーヴに涙を流すでしょう。この自然体のグルーヴこそが
        インドなんだろうなー。

 


            GODZILLA / VA

         タイトルどうりモンスター的な豪華天蘭なゴジラのサウンドトラックである。何が凄いかって
 
       ラインナップが本当に凄い!史上最強って言えちゃうよマジで!さらっと曲とともに紹介すると
         ジミー・ペイジとパフ・ダディの異色共演作のダイナミックなヒップホップA、ジャミロクワイの
         ロックな低音グルーヴB、相変わらずカッコ良過ぎのレイジのC、ベン・フォールズ・ファイブの
         透き通った極上ポップD、フーファイターズの柔から剛へ移項する二部構成ロックH、シルヴァー
         チェアーの美しいメロディーの中に放たれる低音ギターのJ、ラルクも負けじとロックするK、
         ファズバブルのL(この人らは名前知らんけどひそかに一番カッコ良かったりする。)これだけの
         メンツ集めるのにいくら金必要なんやろうなー。こりゃー映画の方も見ないとなあ。

 


           GOLDIE / SATURNZ RETURN

          ドラムンベースの巨星ゴールディーの二枚組のアルバム。DISC1では60分にもなる巨大
         スペクタル作品「マザー」がかなりの異作(すいません、こっちの方は全然聴いてません。)
          DISC2は凄く良い。この人のビートの操り方は正に魔術師のようだ。ドラムンベースから様々な
          ジャンルに派生し彼なりのブレイクビーツを作り上げている。ゲストも多彩で、オアシスの
          ノエル・ギャラガーとKRS ONE(ヒップホップ)などそのメンツを見てもどんな音作ってんねんと
          好奇心が沸いてしまうでしょう。元々はグラフィック・アーティストらしくミュージシャンとしてのキャリアは
          そんなに長くはないみたい。でもこの才能!絵と音楽ってやっぱり同じ芸術として通じるもんがある
          ねんなー。藤井フミヤもそうやろ・・・)一曲一曲が5分以上ある長めの作りだが、それぞれ全く違う音
          なので飽きることは一切なく疲れない。顔に似合わずとても技巧的なアルバム。

 


                 Cubic U / Precious

      誰もが知っているスーパーアイドル・宇多田ヒカルのアメリカ名義の全英詞アルバム。
        16歳にしてこのグローバルな楽曲、そしてこのハスキーなボーカルはもう犯罪。そこいらの
        アイドルとは実力が一味も二味も違い。育ってきた環境も違うのである。メロディーの良さは
        もう言うまでもないが、やはり声が良い。ナチュラルなハスキー声はもうR&Bやるために生まれた
        のか君は?とつい問いただしてしまうぐらいです。ボーカルを前面に押し出した、おしゃれな
        バーでピアノを弾きながら歌っている姿が思い浮かびそうなD、カーペンターズの作品を
        アレンジした泣ける極上バラードI、バックのコーラスも凄く良く、宇多田のボーカルに更に
        磨きがかかっている。このプロジェクト是非アメリカで成功してもらいたいものだ。

    


             Chemical Brothers / SURRENDER

      か行の一番最初で紹介したケミカル・ブラザーズの二年ぶりとなる新作。前回とはまた
        違った作風となっており、前回のロック的なアプローチは少し薄まり、テクノというジャンルの
        原点をもう一度見つめ直したようなアルバムである。今回もゲスト陣が多彩で
5曲目には
        前回でも登場したノエルがまたボーカルとして参加し、7曲目にはニューオーダーのバーナード
        サムナーとプライマルスクリームのボビー・ギレスピーがボーカルとして参加している。一曲一曲
        時間をかけて製作したことが音の綿密さにより伺える。最初聴いた時は正直前回のような
        激しめのブレイクビーツを期待したんで受け入れにくかったが、徐々にその良さが解かって来た。
        やはり只者ではないんだねこの人達。彼らはアルバムを出すたびにテクノというジャンルの
        限界点を引き伸ばしてくれる。