
not from there●no doubt●Nas●NEVE
not from there / sand on
seven
洋楽と言えばどうしてもアメリカかイギリス出身のバンドまたはアーティストが露出度的に購入する
CDのメインになっている。そんな中二番手としてオーストラリアが最近はなかなか熱い。世界にもその名を
轟かせる若きロックバンド・シルバーチェアー、最近日本でも話題のリガージテーター、オーストラリアの
グリーンデイと言われるリヴィング・エンド、そして次にこのノット・フロム・ゼアが並びそうな勢いである。
本国オーストラリアを活動の拠点とし、98年のBIG・DAY・OUTに出演、ソニック・ユースのオーストラリア
ツアーに同行などを経験し、99年4月にオーストラリアのRolling
Stone誌においてBEST・NEW・ACT部門
に第2位に選出され、本国では大活躍中である。肝心のサウンドはいうとノイジーなギター音を使ったざらついた
アグレッシヴなロック。激しさが頂点に達すると思わず頭がぶっ飛びそう。そこにボーカルのクールなシャウトが
注入される。ボーカルが憂鬱に語りかけるダウナーでローテンポな曲もありうっとりと眠気を誘うのかと思うと突然
核爆発を起こしたような激しさが舞い戻り、アルバム全体的にとても高低差が激しい。ボーカルがドイツ人という
影響もあり破壊的なドイツの感覚とオーストラリアの日常がもたらす快楽性を混ぜ合わせたアルバムである。
あなたもこれからはオーストラリアのシーンも少しチェックしてみては。
no doubt / RETURN OF SATURN
前作の”トラジック・キングダム”が全世界で1500万枚も売れてしまった怪物バンド、ノー・ダウト
の四年半振りとなる新作。13年の長いキャリアにして突如手にしたビッグセールスはバンドのメンバー
それぞれに重くのしかかったであろう。それを埋める為にも四年半と言うインターバルは必然的だった
に違いない。前作のカラフルでパンキッシュなサウンドにグウェンのパワフルなボーカルが乗っかった
スタイルから比較すると、まず始めの印象は落ち着いたというのが率直なところ。グウェンのボーカルは
ファルセットを使ったりしたエモ−ショナルなスタイルになり、音の方もどこか緊迫したムードを漂わせている。
この変化はレッチリが”カリフォルニケイション”を出した時と類似しているように思われるのはきっと私だけじゃ
ないはず。アルバム全体を包む緊迫したムードは14曲目の”ダーク・ブルー”で一気に海底に沈んで行く
ように流れ落ちて行く。年をとるにつれ誰もが大人になり落ち着くんだね。最近自分でも時々そう感じてしまう。
Nas / Nastradamus
なんとNasの新曲が早くも届けられた。前作からおよそ半年ぐらいしか経過してないのに
どーしたNas。来たるべき2000年に向けて創作意欲が掻き立てられ、どうしても2000年までに
新作を生み落とさなければならない意義でもあるのか?まーそんな事はほっといてファンにとっては
この上なく嬉しい事である。タイトルのナストラダムス、13曲目のNEW WORLDからもわかるように
ミレ二アム意識が強く、サウンド的にはよりメロディー重視になり、その上にタイトなラップが繰り広げられる。
前作以上にR&B色が濃密になっているが、そのHIPHOPとR&Bの絶妙なNas的バランスが彼の魅力と言えるだろう。
NO DOUBT / Tragic
Kingdom
ポップでエネルギッシュなパンク系バンド。ボーカルが女性なので激しくかき鳴らす
バックの音も一気にポップに変わり、非常にすんなり耳に入ってくる。とてもメロディーが
良く、獲れたての果実を一気に絞り込んだようなフレッシュな感覚が味わえる。10曲目の
情熱的なラヴ・バラードがめちゃめちゃ良い!こりゃ泣けるよ。(どうも女性ボーカルの
紅一点バンドやとボーカルの存在がでかくて、他のバンドのメンバーの影が薄くなるよなー。
それじゃなくてもこのボーカル存在感あるのに・・・)とりあえずボーカルの存在感がかなり
大きいバンドですなー。外見的にはマドンナをごつくパワフルにしたような感じです。
NEVE /
IDENTIFY YOURSELF
最近、正統派なロックアルバムって買ってないよな−と思っていた時、突如私の耳を
魅了する新人ロックバンドが現れた。その名はニ−ヴ。80年代のニューウェイブ好きの
ボーカルがハードロック好きの野郎達とつるんで結成したらしい。ハードなギターに
メランコリックなメロディー、そしてボーカルのエモ−ショナルで澄んだ声が特徴。完全に
余分なサウンドを搾り取ったスマートでクリアな音作りはとても新人とは思えない。エモ−ショナル
なボーカルを際立てたロックって最近結構多いような気がする。エモコアってジャンルが
生まれるぐらいやし。その中でこのバンドが突出している部分は、音の激しさとボーカルの
絶妙なバランスにあると思う。