
limp bizkit●RONI SIZE REPRASENT●Radiohead
RAGE AGAINST THE MACHINE●RANCID
Linus of Hollywood
Linus
of Hollywood / Let Yourself Be Happy
まず、このキュートで素敵なジャケットに拍手!パチパチ・・・。更にはこのCDを買うと
プラスッチク製のカード型カレンダーが貰えるという特典付き!もうこれだけで私は50%購入
する方向へ。極めつけは前作が”永遠のPOPアルバム”という評価の高さ。こうなりゃ試聴せず
にはいられない。早速、試聴機のヘッドフォンを耳にあてる。結果はこの通りココに登場する次第です。
再生ボタンを押した途端、スピーカーからは溢れんばかりのPOPウェーブでたちまち辺りは
大洪水。ピアノを中心とした様々な音がPOPというフィルターをくぐって優しく、そして軽やかに
私達の耳へと滑り込んでくる感覚。どんな食材にも練乳をかければ甘くなるように、ライナス・オブ・
ハリウッドことケヴィン・ドットソンの腕により、エレキギターの音を使っても全体的にはソフトな仕上がり。
ベースが60年代POPソングなんで尚更甘い。でも、決して過剰な甘さを生み出さないところは
彼自身が、スマッシング・パンプキンズやパフ・ダディ(マジで!)なんかと共に仕事をするほどの
敏腕プロデューサーであるという実績の賜物なのであろう。そこらへんの宅録POPよりも上手くまとまって
チープさが全くないのも彼の職人技によるものか?それにしてもこのPOPセンス。参った。
最後に彼の透き通るような切ない、エリオット・スミス並みのボーカルが乗ればもう言うことなんてないです。
あとはじっくりと味わえばいい。素直に感動のPOPワールドに陶酔すればいいんです。
”Goodbye to Romance”はオジ−・オズボ−ンの曲を信じられないくらいPOPにカバー。究極に
切ない”To Be A Girl”は名曲!ちょっぴりボサ風の”A
Whole New Country”では2人だけの国を夢る。
彼女が電話に出てくれるのを待つ可愛げな男を描写した、これまた切ない”Where
Are you”。バックに
ビール?を注いで飲み干すのを表現した音をループさせた摩訶不思議な”Thank
You For Making Me Feel Better”。
晴れやかな気分爽快ソング”You
Are The Medicine”。最後はのんびりと”Rubella”でシメ。
これを聴くと一気に夢心地な気分になれるので、不眠症の方には是非オススメ。(そう考えると私には無縁だ)
limp bizkit / chocolate st★rfish and the hot dog flavored
water
世紀末に全米を席捲させた(今なお継続中)ヘヴィロックムーヴメント。様々な音楽が世に
溢れる中でロック、メタル、HIPHOP、ファンク、パンクなどを全部一つの曲に取りこんでしまう正に
カッコ良ければ何でもありといったアメリカンな音楽がチャートの上位に食い込んでくるようになった。
そして一番の火付け役、もしくは立役者となったのが前作”significant other”が全米で700万枚もの
ビッグセールスを叩き出したLIMP BIZKITである。もともとはあのコーンのジョナサンに見出され
デビューするに至るがファーストシングルでジョージマイケルの”FAITH”をもろへヴィーにアレンジし
たのをHITさせブレイク。その後はもう親分のコーンをも抜いてしまう猛烈な勢いである。とまあ軽くおさらい。
今作はあの有名なミッションインポシブルのフレーズをギターで弾いた爆裂HITシングルを筆頭に
前作のサビまでおさえ気味のテンションとフレッドのラップで進み→サビで大爆発!の王道LIMP節は
更に何倍もの強度を増し確固たるサウンドスタイルを確立した感じ。ここまで売れると今作での周囲からの
プレッシャーはハンパなものではないと思うが、彼らからは一切戸惑いを嗅ぎ取れない。むしろそんなもの
すら原動力とし楽曲へのパワーに還元しているような気がする。特に”my
generation”では自分たちの成功
をガハハハ!俺らの時代が来たぜ!とバカ騒ぎする始末。彼らの強みはなんと言ってもサビの爆発力!
体を動かさない方が体に悪いようなほどノリノリで悩殺。いちいち分析するのがバカらしく思えるぐらい単純
にカッコイイ。ナイーブな世代である10代のキッズが彼らに虜にされるのも頷ける。ちなみに私もやられてる。
参加アーティストが前作以上に豪華でHIPHOP系ではお馴染みのメソッドマン&レッドマンのコンビに
スウィズ・ビーツ、イグジビット、ラフライダーズのDMX(一線で活躍している人達ばかり)。”getcha
groove on”
はほんと最高の出来映え。シンセ音をループさせたようなバックトラックがかなり良い。”rollin”の別バージョン
ではみんなのテンションがかなり高まっていて聴いてて気分が良いです。もうDMXが吠えまくり。マジで
狂犬のごとくワオゥ!と吠えています。(ちょっとキレ過ぎ?)。”hold
on”ではストーン・テンプル・パイロッツの
スコット・ウェインラントがボーカルで参加。今までにない内省的でダウナーな楽曲の仕上がり。他の曲は
いつも通りで完成度、まとまりが良くなったとしておきましょう。日本でも遂にブレイクを果たしたようですが
一体全世界で何万枚のセールスを売り上げるのでしょうか?まだまだこれからですな快進撃は。
RONI SIZE REPRASENT /
IN THE MODE
90年代一つの音楽ニュージャンルとして最大の功績が上げられる”ドラムンベース”。
そしてここまで浸透させた功績者を挙げるとすれば必ず名前が挙がる人物と言えばこの男
ロニ・サイズを外すわけにはいかないだろう。彼が率いる天才ミュージッククリエーター集団
レプラゼントが世に送った伝説的アルバム”ニュー・フォーム”から約3年。次の扉が開かれる。
一時的に組まれるプロジェクトチームのようなスタンスで再始動したプロの匂いがぷんぷんする
このチームはMCにダイナマイト、女性ボーカルとしてオナリ−が加わり更に向かうところ敵無しの
要塞と化した。まさに特攻野郎Aチームのよう(ちょっと違うか?)
強烈なインパクトを起こすドラミング。早急でストイックな我々リスナーに休める時を与えないほど
次々と向かってくるアグレッシブで脳を貫通する勢いのビート。情報とそれを取り入れるスピードが
求められる今日の社会を映し出したような近未来闘争型モードで迫り来るサウンドはただ圧巻するのみ。
もはやこれはパンクか?HIPHOP・ソウル・ブレイクビ−ツ・ロックを吸収したハイテンショングル−ヴ。
体の奥に存在する人間の闘争本能というものが徐々に剥き出しになっていくような、そんな魂を揺さ振る
熱〜いナンバーが多い。ロニ・サイズによると「よりハードに、よりファンキーに」というコンセプトらしい。
こんなにノンストップで楽しめるアルバムは正直初めてである。(スーパーユーロMIXとは違います。)
さらにゲストが豪華!スピード感溢れるジャングルテイストのCにはメソッド・マンが、曲のほとんどが
声で作られた驚異のナンバーはお馴染みヒューマンビートボックスのラーゼル(THE ROOTS)、
雷鳴と壮大なストリングスで始まる迫力満点のダークでスピード感のあるLはなんとレイジのザック・
デ・ラ・ロッチャをフューチャー。まるで大きな黒マントを身にまとい漆黒の大空から舞い降りてくるような
神がかったカッコ良さにはもうさすがとしか言いようがない。明らかに何かを変えようとするようなかなり
意識レベルが高いところにあるアルバムであろう。
Radiohead
/ KID A
洋楽を聴く者なら必ずや名前ぐらいは知っているだろう。その名はレディオヘッド。
世界のロックファンが待ちわびていたと言っても決して大げさではないほど期待された
3年4ヶ月ぶりの4枚目となるNEWアルバムである。前作の”OKコンピューター”以上に
エレクトロニカを取り入れた実験色の濃いアルバムになるだろうと以前から話題になっていたが
まさかココまで激しい変貌を見せつけられるとは。普通のバンドならドラッグをやり過ぎたか、
遂に頭がイカレたかと心配してしまうほどの衝撃的な印象を受けてしまった。彼らだからこそ
説得力を持ち得るのだと思う。そんな我々の度肝を抜くアルバムである。
サウンドの中心はエレクトロニカ。つまり電子音であり、もはやロックというよりはテクノの領域に
足を踏み入れたようだ。ギター、ベース、ドラムなどのバンド音はビートの流れを組む材料として
捉えられ、単調なリズムを繰り返すだけである。確かにそれは寂しい事なのかもしれない。
しかし、他の様々な音の中でそれらは確実に生きている。一つ一つの音に生命を感じるというか
不思議な力が宿り、それらが結合し曲となり、更にそれらが結合して一つの生命体となっている。
トムのあの悲壮感漂うやるせないボーカルもかなり影を潜め、バンドのフォーマルに乗っ取った組織的な
サウンドは皆無に等しい。深海の奥深くで鳴っているような無機質なサウンド。これがまた異常なほど
の心地良さを与えてくれて、気が付くとついつい深い眠りへ・・・・
のっけから音の粒子が宙に浮きながら弾け合う浮遊感漂う@、耳に優しいピコピコ音がどこか
温かい感じのするA、ベースの力強いラインにホーンの音などが絡み合うB、トムの深く沈んで行く
ようなボーカルを活かした得意なナンバーC、徐々に熱い鼓動が高鳴ってくるようなE、アルバムの
中で最もスピーディーでアグレッシブなビートに繊細ながらも力の入ったトムの声が轟くG、最後の
Iはもはや曲というより壮大な映像を見渡しているような感覚に陥る。もう一つの音も無駄な音は無い
と思わせるぐらいの的確な音の配列。このアルバムが未来のシーンに何らかの影響を与えるのは
もはや言うまでも無いでしょう。やはり本物は我々リスナーを裏切りませんね。
RAGE AGAINST THE MACHINE /
THE BATTLE OF Los Angeles
新作が出るぞと言う噂から1年が経ち遂に超待望の3rdアルバムが届いた。これぞ正に
新世代のロックの音!最近ミクスチャーバンドが大量に出現したが、本物は正真正銘こいつらである
ことは間違いないだろう。ザックのライムはより躍動感を増し、トムのギターはより変幻自在な音を鳴らし、
ティムのベースはより鮮明にメロディーラインを映し出し、ブラッドのドラムはより強弱のつけ方に磨きがかかっている。
そんな彼らの共通概念である政治的な啓蒙を志すスピリットがレイジと言うバンドを精神的に支え上げている。
今回は前作よりもノリが重視されていて、テクノ的なアプローチも少し垣間見られる。ニルバーナのグランジムーブメント
が完全に荒廃した今、ロックのあらたなムーブメントを創造することを可能にするにはこのレイジ以外にいないだろう。
RANCID /
LIFE WON’T WAIT
現在最もパンクという言葉が似合うバンド・ランシドの通算4作目となるアルバム。
全23曲というボリューム満点さに加えバラエティー豊富な楽曲群。本当にお腹
いっぱいって感じ。23曲もあると聞いてそんなん飽きてまうやろうと思いのあなた、
しかし彼らは違う!渋めのクールなスカ風の曲とゴリゴリのパンクスピッリッツむき
出しの曲がいい具合に散らばっていて、飽きさせない作りになっている。んーさすが
大御所。参りました。
RAGE AGAINST THE MACHINE /
EVIL EMPIRE
ハードコアのカリスマ的存在レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの二作目。まさに
怪音!今までにないハードコアとヒップホップを混ぜた独自のレイジサウンドを産み出し
鮮烈なデビューを飾った。興奮度100%!熱いものが体の中でこみ上げるような感覚
に陥ってしまう強烈なハードサウンド。彼らの攻撃的なスタイルやサウンド志向がヒシヒシ
と伝わってくる作品である。私が最も新作を期待しているバンドです。(去年の秋に出る
とかいって伸びに伸び、情報によると今年には出せるっていう所らしい。早く聴きてー!)
RADIOHEAD /
the bends
イギリスが誇れるバンドと言えばこいつらしかいないでしょうと思われるレディオヘッドの
二枚目のアルバム。全世界に衝撃を与えることができた特権的サウンドである。果てしなく
エモーショナルで恐ろしいほどメロディアス。その根底にあるものはネガディヴという言葉の重み
である。そのメロディーの中をトム・E・ヨークの美しく透き通った声がすいすいと流れるように
泳いでいるようだ。”歌っている”とは表現しにくい声の乗せ方である。こいつらの歌を一日中
無意識に聴いているともう体から力が抜けてしまい、無気力になり最終的には幽体離脱してしまい
そう。と大げさに言ってしまったがそれくらい影響力のあるボーカルの感情の込め方は否定できない
ものである。ギター、ベース、ドラム全ての音が感情を持っているもののように聞こえてしまう
このアルバムはまるで生き物のようだ。
LIMP BIZKIT /
significant
other
狂気のシャウト野郎フレッド率いるへヴィロックバンド・リンプ・ビズキットの必殺のセカンドアルバム。
へヴィさを強調していた前作よりも幾分かヘヴィさをカットし、ヒップホップ色がさらに増幅している。
へヴィさをカットしたことでフレッドの爆発的なシャウトが損なわれているのではと思うが、まだまだその
爆発力は顕在だ。と言うよりも更に瞬発力を加え、その全体的パワーは上がっている。相変わらず
fuck,fuckと連呼している始末です。サウンド的にヒップホップ色が増していると言うことでDJ・リーサル
の存在感がハッキリ現れ、前作は影が薄かっただけに少し嬉しい。10曲目なんてマジで素の
ヒップホップやんと言いたくなるような曲で、その多彩なセンスには全く恐れ入るねー。でもあんまり
ヒップホップに走り過ぎんといてなー。