ブロードウェイ観劇記

2002-2003の年末年始に、8泊で14本という詰め込み観劇をしてきました。

ひどいネタバレはないと思うけど、細部も気になる人はやめておいてね。 よくなかったこと、不愉快なこともそのまま書いてあります。

演目(見た順) ヒトコトで うだうだと書くと
Hairspray たのしーい

これのチケットが取れなくて、当初予定より出発の日を早めた。

単純に楽しい!!思いっきり端っこの席だったけど、見られてよかった。

60年代に青春を過ごした人にとっては、なおさらたまらないだろうね。(私はもう少し若いけど)

映画とは違って segregation/integration の話はほとんどおまけなのね。

キャラの濃い主役二人が降板したら、その後どうなっちゃうのか、て不安はある。

あと、"Everybody, Dance!!" と言われて観客が誰も踊らないってのもちょっと淋しかった。踊ろうよ、せっかくなんだから。(といいつつ、私も一人で踊る勇気はなかった。ゴメン。)

Urinetown おもしろーい 題名が題名だけに躊躇していたのだけど、いろいろな人に「ぜひ」とすすめられて見てみたら、ほんと面白かった。

もうひたすらばかばかしいのがいい。私の英語力などの問題で、言葉のジョークは半分くらいしかわからなかったんだけど、それでもおもしろかった。次は8割わかるようになってまた見たいから、それまでやってて欲しいわ(って、何年ロングランさせる気だよ?)。でも、英語が全部わかっても意味はわからないジョークも多そうだったけど。

ま、5割のままでもいいから、もう一度見たいなあ。

TKTSが空いていたので並んでみて、5分と待たずに自分の番が来て買えた。 実はこの作品は電光掲示板にはなかったのだけど、並びはじめのころ、誰かが Urinetown がどうのと話しているのを耳にしたので、窓口でためしに聞いてみたら、あった。手数料込み48ドル。ラッキー。

オーケストラのセンター、ちょっと後ろの方だったけど、小さい劇場なので十分近い。 でも脇の高い位置(はしごの上の方とか)は見えなかったな。

ところで、後にCDを買ったら、Mr. Cladwell としてすごく見覚えのある顔が…… 調べてみると、グリーン先生のお父さんではないか!(ERのね)
私が見た日は代役だったので見られなかったのです。残念〜

The Phantom of the Opera すてき おととしロンドンで見てすばらしかったので、BW版でもぜひ、と見に行った。

今回のクリスティーヌは、ソロがいまひとつで、最初の think of me でのインパクトがなくてさびしい。

逆にロンドンでは、シンセの音が時代遅れに安っぽく聞こえてしかたなかったのだけど、それはこちらでは気にならなかった。 あと、残虐シーンが、ロンドン版よりマイルド(というかいかにも作り物に見えるもの)になってたような気がするんだけど……ちょっと確信がないので、確認しにまたロンドンに行かなければ(笑)

ま、やっぱりいいものはいいのだわ。 ソロが気になったクリスティーヌも、ファントムやラウルとの相性はすばらしくて、デュエットはとても美しかったし。

CHICAGO ドキドキ〜 ラッシュで25ドル、最前列。(しかもクレジットカード可でびっくり)

去年ロンドンで、日曜にマチネがあるのがシカゴしかなかった、というそれだけの理由で見たのだけど、これが大当たりだったので、それでまた今回。

前回は予備知識まったくなしでいったので聞き取りに忙しかったけど、今回は二度目だし、最前列ってことで、まさにかぶりつくように見てしまった。

ツバ飛んでくるし、役者さんとなんども目があう、を越えて見つめあってしまったりして、もうどきどき。群舞の人が目の前でこっち見てると、センターの主役を見るのに躊躇してしまったり。

目の前でホットなダンスを堪能して、とても幸せな2時間半でございました。

RENT もうそろそろ…… 観劇歴の浅い私は、同じ劇場で同じ作品を見ることは滅多にないのだけど、これは特別。それだけ思い入れのある作品だけど、今回見て、もう卒業することにした。

4年半前に B'way、その後来日公演、ロンドン版と見たけど、いちどもオリジナルキャストはみられなかった。どれもロジャーはいまひとつで、マーク、モリーン、ジョアンヌは外れがないんだよねー。今回もそう。あ、初回のB'wayはあまりよく覚えてないので別。

で、なぜ卒業かといえば、もう時代が違うというか、ミレニアムが過ぎてしまったところでやめておいたほうがよかったんじゃ、と思う。

とはいえ、公演自体は、来日よりもロンドンよりもよかった。ロジャー以外はみなよかったし、声のバランスもよかった。

コリンズたちのラブラブなシーンで、周囲の観客が思いっきりひいていたのが面白かった。あと、笑いの起こるタイミングもずいぶん違ったような。「それって笑うようなこと?」ていうのがかなりあった。

関係ないけど、一週間前まで 'NSYNCの誰かが Mark をやってたらしい。 夏の Broadway on Broadway のライブ中継で見たときには、外見からしててっきり Roger をやるのだとばかり思ったのだけどな。あんな体格のいいマークって、想像つかない。どうだったのか興味なくはないけど……、ま、いっか。

Aida 金かえせ あーやってしまった。ディズニーと聞いてあぶないとは思ったんだけど‥‥ やっぱりお金と時間の無駄でした。こんなことならセカンドメンバーでもいいから Movin' Out を見ておけばよかった‥‥あっちにはいい席もあったのに。

Adam Pascal!! こんなひどい作品に出るくらいだったら、時代遅れでも Rent に戻ったほうがよっぽどましだと思うけど??

ただし私の中の観劇至上最悪の作品は、これではなく一昨年のロンドンでのライオンキング。あれは作品がひどいだけでなく主要な役の役者が大根ぞろいで大変だったけど、このAidaに出てる役者さんたちはみなうまい。才能の浪費だよ、まったく。

この日は疲れていたので直前まで寝ていて、やっと起きて市内にでてみたらTKTSもビジターセンターもとんでもない長蛇の列で、困ってしまって手近な Aida を見ちゃったんだよねー。やはりあせるとろくなことがありません。

とはいえ、この「Aida事件」(?)のショックのおかげで、翌日からの分をまとめて取ってまわることにして、その後は見たいものをちゃんとまともな席で見られたので、よしとしよう。一応 Adam も見られたしね。 Adamが歌ってると「ロジャーが仮装して歌ってるー」って気になっちゃったけど(←RentのCDの聴きすぎ。)

De La Guarda うおぉっ これはミュージカルではなく、オフでの濡れ系ぶらさがり系のパフォーマンス。

ちょっと進行のテンポが悪いところがあるとか、視界が悪くて下手するとなにやってるかさっぱりわからない時間があるとか、改善点はあると思うのだけど、まあ面白かった。

次回はぜひつり上げられたい。

42nd Street おおぉ〜 50人も出てくる舞台はなかなかないよね。それだけで爽快。

しかし前の人の頭にセンター部分を思いっきりブロックされてしまい、 群舞は左右二つに分かれてしか見えないし、役者が中央に立つと顔しか見えないし‥‥ これなら、テレビの方が楽しめたんじゃないかって気分。(110ドルも出してるのに!) 席を移ろうにも空席も見当たらない。 座高が高くて姿勢がよくて髪をパーマで膨らませている人が自分とセンターの間に座ったら‥‥ 泣きましょう。

作品としてはもう単純にダンスを楽しんだ。もし次の機会があれば、遠くてもいいから全体が見える席で見直したいな。

Dance of the Vampires アイドル系? Michael Crawford って誰よ……と思ったら、自分が持ってる "The Phantom of the Opera" のCDでもファントムやってる人だった。(私は人の名前がさっぱり覚えられない)

たとえるならば、ジャニーズなんかの、アイドルをフィーチャーした舞台ってこんな感じの作りなんだろうな、って思った(いや、ちゃんと見たことないんだけど)。笑いありシリアスあり歌ありダンスあり焦点なし。

ダンスの群舞はすてきでした。若い二人の歌もいいね。肝心のMichaelの歌は、「歳を考えたらすごい」と思ってしまうところが、ちょっと悲しい。

最初のシーン、おねーさん、あなた逃げようとしてるのか捕まりに行こうとしてるのか、どっちなのよ(笑)

こう書くとかなりボロクソに言ってるようだけど、私は結構楽しみました。皮肉とかではなく、ほんとに。 自分の列の客が最初、私ともう一人しかいなくて、しかも彼女はインターミッションでどこかへ行ってしまったので(後ろの席がうるさかったので逃げたと思われる)、後半は中央の席に座って見た。中央の席っていいよね。ソロの人がこっち見て歌ってくれると、なにかインパクトが違う。

下ネタはない方が気が散らなくていいと思うんだけどね。 帰国後しばらくして、オペラ座の怪人のCDを聞いた。スポンジもってにやにやしてるオヤジが脳裏に浮かんできてしまった。あ゛〜〜。

La Boheme きれい 特別な理由はなくなんとなく見に行ったのだけど、結構よかった。

舞台がきれい。特に ACT2(Intermission 前)は最高。あんなに美しい舞台を見たのは初めて。光と影の美しさ。ああいうのはテレビ画面では再現できないんだよね。

字幕を見るのがちょっと大変だったけど。脇のや天井のを見てると舞台を見逃しちゃうし、下側のは前の人の頭が邪魔で読めない。 イタリア語がわかるか、歌を知ってればまた別なのかも。

Cabaret ぞくぞく ダーティなダンスがなかなかすてき。結末も、映画よりこの方がいいね。こわいけど。

テーブル席でまずいサンドイッチと高いカクテルを飲みながら見た。ま、テーブルチャージ100ドル-_-;; に比べたらそれほど高いと言えないかな… カクテル "Rosie" はおいしかったよ。ハーフサイズに指定するのを忘れたのでかなり酔っぱらいになってしまったけど。

このときも、開演前に、目の前にものすごく背の高い人が座ったので、こりゃまいったなあと思ったのだけど、この人、前半は連れとべたべたしていて頭を低くしていてくれたし、インターミッションで帰ったみたいで、結局まったく問題なかった。さんきゅぅ〜。

Thoroughly Modern Millie げらげら おもしろかったぁ。特にボスがでてくる場面が好き。サットンフォスターも可愛いし。(猫背なのがまたよし)

覚えてなかったんだけど、この話の映画版って、見たことがあるような気がする。展開にぼんやりとした記憶が。

ところで、sold out なのに、とある一画(100席くらい)が完全に空席だった。 いったいどうしちゃったんだろう。ツアーバスが間に合わなかったとか?

劇場の人がみな、誰に対してもタカビー(死語?)だなあと思ったけど、まあその程度はどうでもいいのだ。

Mamma Mia NYで見るほどのものでも… 別になにが悪いってこともないんだけど、特別どうってこともない。 たしかに歌はすごくうまいんだけど、そんだけ。 特別面白いこともなく、すばらしいこともなく。 観客が踊ると聞いていたけど、私の周囲では一人しか踊ってなかった。

なにせこれから書く理由によって、すごく機嫌が悪かったもので……

劇場のカメラチェックの人がもうものすごく失礼で、あまりに頭に来たので文句を言いに行ったら、口では謝るのだけど、失礼な調子は変わらない。さらに言い訳として、今度は9/11の事件のことを持ち出してきた。あの惨事を利用するなんて、被害者に対しても失礼すぎる。(彼はカメラのチェックをしていたのであって、セキュリティチェックをしていたわけではない。ついでに私はその後のカウントダウンのためにカメラを持ってただけで、劇場内の写真を撮ろうなんて気はさらさらない。)。

さらに彼は「自分は警官だ、警官はここでは尊敬されているのだ」(でもよくよく聞くと、いま42歳だが既に引退したという。じゃあ警官じゃないんじゃんっ。だいたい警官が著作権問題扱うかよっ)

そうやってモメていたら、通りがかりの別の係員がお気楽にまた失礼な調子で「写真撮っちゃダメよ〜」と言いながら通り過ぎて行った。つまりこの自称警官の態度もさることながら、劇場として教育がなってないということ。まったくどいつもこいつもっと思ったら、その引退した自称警官が「あれも警官だ」。(きっとそれもせいぜい「引退警官」なのであろう)。警官だと言えばなんでも許されると思っているのだろうか。

ったく。撮影する人が多くて困るってなら、そう告知して撮ったやつのカメラを取り上げれば済むこと。撮る気もない善良な一般人を侮辱する必要がどこにあんのよ。……むかむか。

ま、それとは別に、なぜ私がこのショーをそれほどいいと思わなかったかというのを考えたら、自分が「ミュージカルのどこが好きなのか」がだいぶわかってきた。 でもそれは別途書くことにします。

The Producers さすが

これのチケットが取れなくて、当初予定より帰国の日を延ばしました。 おかげでマイレージで行くつもりが格安航空券を買って行くことになったりとか、いろいろ影響も大きかったけど。

でも、評判通り、期待を裏切らない面白さでした。見られてよかった。

会計士役の人がかっこよくて、好みです。帰国後オリジナルキャストの人の歌を聞いたけど、歌だけ聞くと今の人の方が私は好きだな。

(全体的に)
あー楽しかった ホリデーシーズンのおかげで、毎日なにかしらマチネをやってくれていた。おかげで、「週に8本」ではなく「週に14本」の観劇ができてしまいました。

公演の数が多いので代役も多いかなあと思ったけど、結局14本中主要な役の交代は、キャバレーでのエムシーと、Urinetownのパパだけでした。 ほかは一応普段の人が出ていたみたい。プレイビルにはさまれた紙を信じれば、ですが。(見たことがある人でも顔などさっぱりわからない。役者で顔を覚えてるのは Adam Pascal だけだもの……)