寄席・スポニチ亭

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☆まだまだ膨らみ続けるベテラン川柳川柳の新作落語!

 

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「スポニチメール」2000-10-27号掲載の評論

http://www.melma.com/mag/00/m00011300/a00000136.html

 昭和の名人・三遊亭円生の異色の弟子・川柳川柳の時代を“笑殺”する切り

口は抜群に鋭く新しい。数年前に高校野球の甲子園大会で行進のテーマ曲に選

ばれたパフィーの曲の中心に「パフィーでGO!」という抱腹絶倒の新作を作

ったのだが、それが今、新たな膨らみを見せているのだ。

 26日の新宿・末広亭では、まず老人3000万人時代を強調。「全老連を作って

政府に圧力をかけよう!軽く1000万票になるからね、オレが会長になる。少年

院の代わりに老年院なんていいねえ」て爆笑を誘っておいて、もうシドニー・

オリンピックを落語化していたのである。

 何てったってマラソンでの金は凄い。良く食べるんだって、肉なら2キロ、

寿司ならアッという間に30個くらいだって、放送じゃ禁止だけどトイレじゃ凄

いの出るだろうね。新体操がまた凄かったね、日本じゃ遅れてて数年前までは

ロープじゃなくて縄の演技、フープは輪、次はこん棒の演技ですなんて言って

たなどと手厳しく言い放ってまたまた爆笑といった具合。

 他にもシンクロナイズド・スイミングから柔道など話題を呼んだ種目を笑い

でメッタ切りして湧かせ、それでいながら「全編を通じて音楽の重要性が増し

たことは痛感するね」など鋭く冷静な視点も。

 そこからパフィー・ネタへと戻るのだが、自らの新作に常に新しいものを盛

り込んでいく努力は大変なもの。それが還暦をとうに過ぎた白髪の落語家の営

みなのだから驚嘆する。若手や中堅の新作派は、その姿勢にこそ学ぶべきだ。

                             (岸谷 祥)