マンハッタン

ウディ・アレンの最も切実なテーマかもしれない大都会を生きる男と女の
関係を描いた作品。ニューヨークはマンハッタンで繰り広げられる複雑な
人間関係の間で苦悩するアレン演じる主人公、そして彼の作品は精神科医が
よく登場する、それも当たり前のように。鬱病、離婚、不倫、同性愛などを
含めた都会人の生活の不満を例によって神経質に皮肉るアレン節は勿論のこと
モノクロームでとらえたマンハッタンの映像とジャズスタンダードが
良くマッチしていて美しかった。男女間の恋愛感情の不安定さ、わがままさや
自分自身でも良く分かってないコントロールしにくい感情によって起こる
トラブルを通じて結局皆、自分の寂しさを紛らわしたいだけだ、という感じで
話が進んでいくが結局最後には己を知り、戻るべきとこに戻るのである。

映画の後半で焦って別れた彼女のところに戻りロンドンにいくのを取りやめて
もらうため彼女の元へ走るのである。もう一度2人でやり直したいと迫るアレンに
20才以上歳下の彼の彼女は6ヶ月待っててくれたら...という。
そんな長い間何が起こるかわからないし、待てないと慌てるアレンに
彼女は落ち着いた態度で人を信じることを諭すのである。


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