エレクトーン・コンクールの歴史

グランプリ

渡辺知子(日本)

ホーダウン ジュニア時代から活躍していて、高校になると同時にシニアの部に出場しての受賞。当時はまだオートリズムを搭載している機種は少なく、左手でパーカッションを演奏しながらのこの曲の演奏というテクニックの確かさは、高校生とは思えないものがあった。いわゆるエレクトーンがオルガンだった時代の最後の名演。

グランプリ

レスリー・ストランド(アメリカ)

ポギーとベス アメリカ代表らしいガーシュインのナンバー。余裕を持った演奏は、大人の貫禄。使用機種はE-3Rという輸出仕様のもの。オートリズム付きで、なぜ、これが日本で発売されなかったのかが不思議。当時は憧れたものだった。

入賞

芝原くるみ(日本)

イントロダクション 日本代表で入賞した人たちは全員EX-42を使用(グランプリの渡辺知子はE-3)。当時としてはファンタジックなサウンドで観客を圧倒。この曲はシカゴがまだブラスロックをやっていた時代の曲。ジュニアのぶでもこの曲を取り上げた人がいたけど、芝原さんのアレンジは秀逸。

川上賞

エシクィオ・ラモス(メキシコ)

ウエスト・サイド・ストーリー ウエストサイドストーリーって、この人の演奏で音楽を知り、のちに映画を見た。だから、音楽的には彼の演奏が、記憶の基本となっている。とにかく足技が凄くて、からだ全体で音楽を表現している様子が、レコードを通じてもよ〜く伝わってきた演奏。こういう演奏って、日本代表には絶対出来ない類のもの。
その他の入賞者

太田恵子

ダニエル・エトゥー

坂本八重子

井上晴夫

日本

カナダ

日本

日本


グランプリ

クロード・デュプラ(カナダ)

雨にぬれても

グランプリ

ロッコ・フランテ・ジュニア(アメリカ)

イエスタディ&トゥディ

グランプリ

深山智代(日本)

ラプソディー
その他の入賞者

松田昌

奥村睦子

唯井明代

セバスチャン・スートゥーロ

ジョルジュ・フラリー

芝原くるみ(審査員特別賞)

日本

日本

日本

ベネズエラ

スイス

日本


グランプリ

ボビー・ライル

(アメリカ)

愛と平和の踊り インターナショナル・エレクトーン・コンクール史上、最も激戦でレベルが高かったのがこの年。通常だと、日本代表がグランプリを獲得して、海外からの代表はよくて入賞、あるいはグランプリにしてあげよう的な感じなんだけど、この年のボビー・ライルの演奏は、エレクトーン史上普及の名作名演。この後、ボビーは、GX-1の前身となるGX-707を使用してアルバムをリリース。その後もエレクトーンを使ってアルバムをアメリカでリリース。ここ最近はジャズピアニストとして数々の珠玉のアルバムをアメリカのジャズチャートに送り込んでいる。

グランプリ

松田昌(日本)

異次元 前年の入賞を受けて、この年グランプリを獲得。その後、エレクトーンプレイヤーとして大活躍。ここ最近ヤマハとの契約を終了した模様。

グランプリ

芝原くるみ(日本)

イラプション ジュニア時代からコンクールに出場して来た彼女は、71年から3年連続の出場で、この年、グランプリを獲得。この曲はオランダのプログレッシブ・ロック・グループ、フォーカスのナンバー。
その他の入賞者

中河紀美江

マリテス・サリエンテス

ライムント・プランシュケ

ヘンドラ・ウィジャジ

マルタ・バレラ(川上賞)

日本

フィリピン

西ドイツ

インドネシア

メキシコ


グランプリ

柏木玲子(日本)

プレリュード GX-1が、コンクールの使用機種として正式に使われるようになったこの年。いろんな意味でこれからの可能性の片鱗を見せてくれた年。グランプリの柏木玲子さんは、ジュニアの時代からコンクールにずっとでてた人。この曲は、のちに彼女自身のソロ・アルバム「Dimanche」にも収録されている。

グランプリ

ソッコロ・デ・カストロ(アメリカ)

モッズ大作戦のテーマ

入賞

吉本賢良(日本)

フリーダム・ジャズ・ダンス 九州大会で一緒(とは言っても、こちらはジュニア、あちらはシニア)だったんだけど、九州大会での演奏は最高だった。でも、インターナショナルの実況録音を聞くと、九州大会当時の精彩を全く欠いていた。何が起こったんだろうね。
その他の入賞者

ソッコロ・デ・カストロ

佐藤博美

クロード・ランダー

アルビン・クウォック

ジェームス・レベック

吉田弥生

アメリカ

日本

スイス

香港

アメリカ(川上賞)

日本


グランプリ

平部やよい(日本)

ラプソディ・オン・GX GX-1が、コンクールの使用機種として正式に使われるようになってから2年目。GXの為に作られた楽曲でグランプリを獲得したのは、ジュニアで数々の賞を受賞してシニア部門初出場の平部やよい。サウスポーの彼女の左手による技は、独特のもの。エレクトーン史上の伝説の1曲として記憶されている。

入賞

堀場夏恵(日本)

シンフォニア GX-1という楽器が登場した時、その可能性を一番発揮出来ると思われたのが、クラシック系の音楽。そんな期待の渦巻く中、グランプリ以上の感動を自由曲で与えてくれたのが、この曲。その後も数々のクラシック系のオリジナルがエレクトーンで発表されたが、この曲を上回る曲はでて来ていない。
その他の入賞者

ティト・エンリケス

マヌエル・パンタ

タマム・フセイン

幅滋美

メキシコ

フィリピン

インドネシア

日本


グランプリ

田中裕美子(日本)

ディベルティメント ジュニア・オリジナル・コンサートでの大活躍を受けてのシニア部門コンクール初出場。そつのない安定感のある演奏で、他を圧倒してのグランプリ受賞。ビジュアル的な面での彼女の美ぼうにも注目が集る。去年、75年あたりから、JOC出身者がコンクールで活躍するようになる。

入賞

林 宣昭(日本)

光の波 一応これは本人の弁という事で。第3回のジュニア・オリジナル・コンサート全国大会出場から2年、初のコンクールに出場。当初は九州予選で弾いた曲を、インターナショナルに持っていくつもりだったが、考えた末に全国大会での曲に手を加えての出場。ベースラインとか、よくあんなアクロバティックな事やってたなあと、今ではひたすら感心。
その他の入賞者

伊藤由実子

ギルバート・ロー

デビッド・スミス

ラット・ケッツィンガ

ブパ・ダマブツル

佐藤博美

日本

香港

イギリス

オーストラリア

タイ

日本(川上賞)(2回目の出場)


グランプリ

大島ミチル(日本)

グロリア 彼女もJOCでの活躍を受けての初出場での受賞。彼女とは九州地区の時代から、よくいろんな場所で一緒になった。そうそう、このコンクールの時に貸したカセット、まだ返してもらってないぜ〜っ。チャイコフスキーを彷彿とさせるこの楽曲もエレクトーン史上に残る名曲のひとつ。
その他の入賞者

ロジャー・ニズニック

南部昌江

ジェニー・チャヨーノ

幅滋美

スキップ・バン・ローイ

ルイ・オカンポ

カナダ

日本

インドネシア(川上賞)

日本(2回目の出場)

オランダ

フィリピン


グランプリ

諸井のぞみ(日本)

ウィンドワード・パッセージ
その他の入賞者

林宣昭

川田祐子

ミシェル・ベヒマー

アイリーン・リン

中田由美

日本

日本

アメリカ

シンガポール

日本


グランプリ

該当なし

コンクール始まって以来かどうかはわからないけど異例であった事は確かだろうね。つまりこの年はレベルが低かったというわけだろう。

優秀賞

松本玲子(日本)

遠田奈津江(日本)

演奏曲目

大和まぼろば

アルファファンタジア

そんな中、日本代表のうちの2名が優秀賞、そして残る2名が入賞。あとブラジル代表の人が、審査員特別賞を取ったかな。ま、おざなりの賞という事になるのだろうけど。そもそもこの年あたりから、エレクトーンは楽器としてのパワーを失う。

入賞

林 宣昭(日本)

鳥居達子(日本)

演奏曲目

秋の扉

ピュア

大体、賞金にしたって、グランプリが15万円。これでヤマハがエレクトーンにかける情熱を完全に失っているのがわかる。コンクールの実況録音盤のリリースもこの年から無し。いろんな意味で、エレクトーンの歴史はこの頃まくを閉じる事になる。そしてバブルに向かう事になる日本人は、より魅力的な音を出すシンセサイザーに飛びつく事になる。

 この後、エレクトーンコンクールは、形を変えながら、試行錯誤を繰り返して行く事になる。アレンジ部門や、クラシック部門、作曲部門、ポピュラー部門などなど・・・・。

 しかし、そこには、エレクトーン音楽という発想がもはやない。エレクトーンはあくまでもエレクトーンという確固たる信念がなくなった以上、エレクトーンが、エレクトーンである意味を失ってしまう。未だにコンクールは、ひとつにまとまっていない(2000年4月現在)。ここに気づき、エレクトーンがエレクトーンの為の音楽を追及を始めるとき、エレクトーンはもう一度、音楽を奏でる楽器としてのエレクトーンとして、蘇るのかも知れない。勿論、それは楽器の質も含めての事だが・・・・。