「連載・お笑いこだわり列伝」第一回

和光が生んだ知性派策士
ナ・カ・ムーラ = ミッツテール

〜お笑い安定政権に「ナカムリズム」で殴り込み〜


■第一回は初出場ながらMVP獲得、印象に残る結果を残したナ・カ・ムーラを直撃。
 表面に醸し出す邪悪さ・緻密さを裏付ける驚くべき発言が次々飛び出した・・・

=今回は三位という結果でしたが、組手を終えてみての感想はいかがですか。
 初出場としては健闘したと言えるのではないでしょうか。

ナ・カ・ムーラ(以下ナ)「今回は全く初めてだったので読めなかったですね(笑)。
苦労しました。結果については、まあ順当と言えるのではないでしょうか」

=初出場ということで今回は「どんなの出すんだろう」というような周囲の期待も
 大変高かったわけですが、そのあたりでプレッシャーなどはありましたか。

ナ「プレッシャーというよりも、まあこれはさっきの読めなかったというところに
通じるんですけれども、今回はともかくどういった方向性がいいのか分からない
部分があったので、あえていろいろなスタイルに挑戦してみたという部分があり
ましたね。本来自分が持っていきたいスタイルとは別に、様々な方向性での回答
を配置することであえて反応を見ようと。」

=一部では「独自の方向性」「意外に下ネタが少なかった」のが新鮮という声も
 聞かれますが。
 
ナ「下に関しても、なるべくそれだけにはならないようにあえて心掛けたという
ことはあります。」

=「朝から晩までパワーボウリングをする郡夫妻」は見事MVPを獲得しました。

ナ「ありがとうございます。ただね、これは狙って出したんですよ。」

=MVPを狙って出した?

ナ「そうですね」

=狙って見事にMVPを獲得する、というのはなかなかできることじゃないと
 思うんですが、どのあたりで?
 
ナ「うーん、これだったらみんなある程度高得点というか、ストライクゾーンに
はいるかなと。あえて実名を出したり、みんなが知っていてある程度面白い、と
思えるようなものなら平均した時の点数はとれるな、という。」

=なるほど。「ウスイくんシリーズ」も同じですか?

ナ「そうです。これもあえて点数を意識しました。」

=実名を出すことに関しては、「安直」ということから珍太郎さんなどはかなり
 厳しい評価を持っていて、事実彼一人だけ「郡」の点数が低いのですが。

ナ「珍太郎さんの考えは非常によく分かります。というより、僕もそう思います。
あくまでもこれは賞を狙ったということで、ぼく本来のバッティングではないです。」

=全体に点数を意識したということですか。

ナ「いや、そういう意味では今回は全体の点数はそれほど狙ってないです。今回で
なんとなくの感じというか、評価体系なども検証した上で、次回は本当に自分らしい
攻めでいきたいと思っています」

=ナ・カ・ムーラさん本来持っていきたい方向性とはどのようなものですか。

ナ「うーん、ひとことでは難しいんですけれども、ただ、今回はみんなある意味
回答の方向性は似通っていたと思うんですよね。僕も含めてですが、比較的平均点
狙いというか。個性があまり感じられなかった。もっとこう、極端な評価のものが
あってもいいと思うんですよ。5点と0点に極端に評価が別れるとか、いわゆる
ホームランか三振かというような感じですけれども、そういう意味ではもっと自分の
カラーを強く出していったほうが盛り上がると思うんですが、今回はみんな平均の
点数をとって勝ちに行こうとしてましたよね。」

=遠慮した分パワーがなかった?

ナ「それもあると思います。やっぱり「分かる人にはツボにハマる」というのは
ある意味理想ですよね」

=では点数を犠牲にしても自分らしくいきたいと。

ナ「いや、というより、その上で「全員5点」とかなったらいいわけですよ。
逆に、自分の力を出し切って、点数は後からついてくると。やっぱり、自分らしく
ない部分とか、いわゆる顧客に迎合するというところから本当にいいものは
うまれてこないと思うんですよね」

=「郡」以外では、例えば珍太郎さんは「朝から入り口の上面を丹念に攻め続ける
 丸山くん」がお気に入りな様ですが。

ナ「(笑)これは、ぼくのなかでは下ネタのかなりひねった領域に入りますね」

=「丸山くん」っていうのが重要で、彼が実際にひとり誰もいない部屋で声に出して
読んでみたところ、「丸山くん」なしではあまりピンとこなかったそうですが。
「誰なんだよ丸山くんって」という。

ナ「このなかでは、実は「丸山くん」がまず浮かんできたんですよ。なんでだか
わかりませんけど、僕の友達には一人も丸山くんっていないんですけれどね」

=ご自分でも誰だか分からない(笑)

ナ「わからない(笑)」

=わからないといえば、個人的にですが、私「ミンガラ奨学生」というのが、
最初見た時はぱっとしなかったんですが、じわじわと効いてきてて、今自分の中で
すごくおかしくなってきてるんですよね。これなんかほんとわからないんですけど。
あとマンニャン族とか。これはなんなんですか(笑)」

ナ「(笑)そういってもらえるとうれしいですね。これなんかほんとぼく本来の
姿ですね。誰なんだよ!ミンガラ!」

=(笑)

ナ「(笑)」

=これがナ・カ・ムーラさんの本来のやりたい方向性ですか。

ナ「そうですね。ほんとに何もないところからぱっと浮かんできたんですけど、
こういうの大事にしたいですね。マンニャンも、あともうひとつあるんですよ」

=なんでしたっけ。

ナ「大学。」

=ああ、「ムズズ大学」!なんですかこれ。(笑)

ナ「(笑)そうです。なんなんですかね。」

=こういった方向性はややもするとわかりにくいことから敬遠される向きも
あるかと思うんですが。

ナ「今回の主旨はまさにこれで、確かに今回そればかりでは明らかに引いた
でしょうね。しかし今回はある程度点数もとれる万人向けのものも配置しながら、
要所要所に次回に向けての伏線としてこういったものをいれました。で、事実
「マンニャン」「ミンガラ」は今になって効いてきてますよね。次回以降この
伏線がいきてくると思います」

=なるほど。今回で免疫をつけておいて..

ナ「そうですね。次回以降はこの方向性がきても「来た!」ということから
かなり今回とは印象が違うはずですよね。こういうバックグラウンドがあると
強いですよ」

=そこまでの計算があったとは驚きです。自分のスタイルを曲げてMVPを
狙いにいって見事獲得したこともさることながら、次回以降を睨んだスケールの
大きな組手には感服するばかりです。「その場さえよければいい」という風潮が
ありがちな常連投稿者対して見事一石を投じたと言えるのではないでしょうか。
次回にその成果が見事あらわれますことを期待しております。
本日はありがとうございました。

ナ「ありがとうございました」

■針の穴を通すような正確なコントロールと常にフルスイングを心がける攻撃の融合、
 そしてそれを裏付ける確固たるデータ重視戦略。採点者を手のひらで踊らせるような
 IDお笑いは今後の主流になり得るのか。ナ・カ・ムーラの今後の動向から目が離せない。