ヒサモトのつぶやき


06/07 UP DATE

みなさんお久しぶりです。舞台が終わったあとしばらくは、とにかくたまっていた数々の仕事をかたずけているうち、あっちゅうまに時間がたってしまいました。
 でも舞台の不思議さというのか、体ごとどっぷりとつかっていた時間は私の存在の奥深くまでしのびこんでしまっていたようで。たとえば京都駅近くの線路沿いの道を歩いていて、電車の通過音と行き交う車の騒音をふいに耳にしたとき、なんとも心がざわめいてしまう。白井さんのソロダンスの中で使われていた音に多分よく似ていたんだと思う。なにか用事をしていても、ふいをつくように日向山の静かで深い夕闇が私を包み込んでしまう。そして一瞬のようであり、永遠のようでもあったあの時間の中を、しばらく心がさまよってしまう。
 白井さんの作品は、自分の足もとを深く見つめ、そこから搾り出すようにしてつくりだしているんじゃないかと思う。だから一見なんの変哲もない淡々とした描写が他者の心につきささってくるんじゃないかな。
 LRの企画はしばらく続きそうですね。今週の企画には用事のため参加できません。残念。アシタカちゃんごめん。
 舞台を観にこられた方々の感想。賛否半々ですね。初日に激辛批評をされて2日目はかなりへこんでました。でも面白かった,よかったという評も後日いただき、地獄から天国への生還(?)とあいなりました。
 本日はこのへんで。このメーリングはいつまで続けられるのかな?


メーリングリストに流れたテキスト[06/06]より


 本日はバレエのレッスンをさぼってしまった。おかげで営業活動ができなかったが、たぶんバレエばかりやってる若い人は来てくれないと思う。だからといって中高年の人も、いまいちかな。反応が。私の周りの主婦の人たちは 「自分」や「この土地」、「その時」をあらためてみつめてみよう という行為などにはあまり興味がないと思う。というか、わざわざでかけてまでみつめてみたいとは思っていないようなかんじ。どこかの家にあつまってお茶をしながらダベリングをすればそれですむし、出かけていく時は「自分」や「この土地」、「その時」を忘れていたいから、いやむしろ逃げ出したいたいからじゃないかと思う。
 5年ほど前にびわ湖ホール主催の県民オペラ「シンデレラ」のバレエシーンに出演した時は5000円のチケットが結構売れたことを思うと、私の周りの人たちはシンデレラを見るか、できればじぶんがなるか、の方に興味がある気がする。
 つまり、「自分ではないだれか」、「ここではないどこか」「今ではないいつか」に、一時でもいいから、タイムスリップして変身してしまいたい。または変身している姿に自己投影したいという願望が私の周りでは強いと思う。それほど現実が過酷なのだ。
 私は狭い世界でしか生きていないので、私の周りといってもささやかなものなのですけど。
 ならばなぜ私はこの企画に参加しているのか。それはズバリ新しいダンスを作りたいからです。この高齢化社会日本におけるおばちゃんの、またはおばあちゃんのシンデレラのダンス。いままでにないまったく新しいダンスになるはずです。そのヒントがここにはあるとおもったのです。自分や今をみつめないと新しいものは生まれない。でもそれは作る人の作業であって見る人の作業じゃなくてもいいんじゃないかというとこか。
 結論。なにか新しいものを創り出そうと思っている人がチケットを買ってくれるということ。
 たぶん。
 本日のつぶやき終了。また書きます。ヒサモト


メーリングリストに流れたテキスト[05/26]より


 みなさんその後お元気ですか?と言うほど時間が経っていないかもしれませんが。ただいまは自宅にいて、もうじき寝なくちゃと思いつつ、むしょうに何か書きたくなって、不慣れなメールというものをしてます。

 私の自宅は目の前に田んぼが広がっているような見晴らしのいい場所にあります。いつも見慣れた水田が、でも今年は違ったものに見えてしまう。
 水を張った田んぼ。足の裏に残るぬるりとした感触、ぬるぬるしているのに、ところどころ塊があって、その塊はコンクリートのようには硬くなく、ゼリーのようでもなく、−−でも、うまく言えないんだけれども、確かにそこにあったゆるぎのない感触。
 稲穂になってゆれていた自分はこの田に実りの時が訪れたときには果たしてこの世に存在しているのだろうか。ひょっとして、ひとふきの風となって稲をゆすっているのかも知れない。それは誰にもわからない。
 私はリビングルームに参加して初めて踊りながらゲラゲラ笑ったと思う。いや、初めてなんかじゃない。そういうことは昔、昔、もうすっかり忘れてしまうぐらい昔にあったような気もする。そう、確かにあったんだ。
 そのゲラゲラの気持ちよさが私を惹きつけていると思う。この企画に。
 できれば、もしできることなら、お願いだから、観にきてくださった方々にもこの気持ちよさが伝わったら、私はとっても嬉しいです。

 また、つぶやきます。グンナイ。エブリバディ。


メーリングリストに流れたテキスト[05/19]より





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