みるくるみ 第1話
〜 女の子のヒミツ 〜

「ラテっ!! 変なモノ食べちゃ駄目じゃないっ!!
 来海なんて煮ても焼いてもちっとも美味しくないんだからっ!!」
「くぅ〜ん……(だってさぁ……)」

怒った顔でラテの首根っこを掴んだお姉さん。
見たこともない筈なのに、どこかで見たことがあるような気がする来海くんは、妙にドキマギしながらその様子を見ていました。
ただし、どーにもこーにも気になって仕方が無いのは、
明らかにサイズが合わないであろう服。
袖なんか短すぎて袖と呼べるのかも解らないし、
丈なんか膝上から数えるより股下を数える方が早いような短さ。
ラテを抱えたまま、お姉さんが来海くんの前にしゃがみました。

「来海も不用意にラテに近付いちゃ駄目だよ。
 ラテが来海の言うこと聞くハズないじゃない。オスなんだから」
「なんつー現金な犬……そ、それよりお姉さん……
 どうしてぼくの名前を知ってるの?」

みるくちゃんは一人っ子で、お姉さんは居ないはずです。
近所にも、こんなイイ身体(来海視点)をした知り合いは居ません。
すると、お姉さんは「ぎくっ」とした表情を見せると、
あたふたと周りを見渡しました。

「えっと……あ! お昼ご飯の支度しなくちゃ!!
 じゃあね来海!! バイバイ!!」
「だからどこでぼくの名前……」
「小さいことを気にしてると、大きくなれないわよっ!!!」

お姉さんは、ラテを抱えたままどこかに消えてしまいました。
出血した首を押さえつつ、不思議そうに顔をしかめる来海くん。
すると、裏庭の方からラテを抱えたみるくちゃんがやって来ました。

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