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□ファイトクラブ<劇場にて
オープニングもえらいポップで映像もなんかいつもと違ってて「これデビット・フィンチャー??」なんて一瞬思ったけど、やはりそうでした。
そうだ!!モノにとらわれるな!!殴れ!!壊せ!!痛みを感じろ!!!
癒しなんてくそくらえ!!自分の痛みを自分の体で感じろ!!
かなり頭を使って観たけど、血を流す男達にはひたすら興奮。コトバとモノとハヤリでカタをつけようとする男は死ね!!まじで死ね!!
やっぱしブラット・ピットはこういう役が最高。「カルフォルニア」の時の彼がいちばんカッコイイと思ってたけど、順位入れ替わり。
最後のボーズ・アホタンクトップ・ファーコート・マッチョなタイラーにシビレっぱなし。
理想がそのまんま動いてました。
いや、まじで男はあれでしょう。
時間がたつにつれじわじわと意味がわかってくる。
アレも見れますし。
☆太陽の白い粉 ゆらゆら帝国
やめてー、それ以上すごくなんないでー、と、なぜか止めたくなる。(ブランキーの浅井氏にも時々思う)
前作の「ミーのカー」に続き、素晴らしいです。
B級アイドルっぽいコーラスの入るタイトル曲「太陽の白い粉」・・・・すごくたのしかった夏が終わって、いろいろわらった事とか思い出したいんだけど、あの夏の日射しがまぶしすぎて白く光ってて、みんな光ってて思い出せないような・・・。
あたしはこんな感じのいちばん真っ暗闇の部分を知ってるような人が美しい言葉を使う、というような感じにすごーーく弱いのです。
泣きたいです。
一瞬サンハウスに似てるなー、なんて思ったのはあたしだけ?声とかフレーズが。
■自殺 柳美里
昔何かの雑誌で吉本ばななが「小さな時からいつも(自分を含む)死は身近にあった。それは自殺とかいう事ではなくただ死として」みたいなことを言っていた。
たしかに吉本ばななの小説は「死」がテーマなっているのが多いけど、柳美里とは違う。
で、これを読んで結論が出ました。
柳美里は「死に向かって生」きていて、吉本ばななは「死と共に生」きているんでしょう。
似てる(似てない?)ようでかなり違う。
あたしは、でもやっぱり「死とともに生」きていたいなあ、とか思う。
柳美里を否定するわけじゃなく。
そういえば昔の彼氏のトモダチのいとこが柳美里の恋人、だったらしくなぜか彼氏が得意気に「今度会わせてやるよ」なんて言ってたけど、結局会わせてくれなかった。
そもそも彼は柳美里の本なんて読んだこともなかったけど、自慢できることは自慢するような嘘つき男だった。
なんかヘボい話でしょ。
■鈴木いづみコレクション1.ハートに火をつけて! 鈴木いづみ
ああ、そうです。
あたしはただ「あの頃」が恋しいだけなのかもしれません。「あの頃」に戻りたいだけなんです。
だけど、恥ずかしくて口に出せないんです。ただ楽しかっただけの「あの頃」を恋しい、というのはとても恥ずかしいことのような気がしてしまうのです。
彼女の(濃いすぎる)自伝として読んでも充分楽しめます。
でもやっぱり彼女は前半に描かれた「狂乱の70年代」を愛していたんだなあ、と思うのです。
そして後半に繰り返し彼女がいう、「あの頃に戻りたい」という言葉に胸を衝かれます。
「ただ楽しかった」時代に戻りたい、と口に出すのは案外できません(変にプライドが高いあたしだけか?)。
でも彼女は「ただ楽しかった」時代に自分を置いてけぼりにしたまま、「あの頃」に戻りたい、と思いながら死んでいったのでしょう。
「あの頃は若かったなあ」なんて「あの頃」の自分を嘲笑することはあたしには出来ません。
なーーんにも考えないでただ楽しいほうに流れて毎日踊って笑ってキメてはしゃいで15分前に出会った男の子とキスをしたり会ったばかりの人の家を泊まり歩いたり初めて見た本物のピストルとか人が刺されるのを見て異常に興奮したりとか他人の部屋の鍵を取り上げて知らない人同士で暮らしたり、世間一般でいう「なんの意味もない暮らし」をしていた「あの頃」、あたしは嘲笑できません。
なぜならあたしは「あの頃」がいちばんたのしかったからです。
「あの頃」に戻りたい、と心底願っているからです。
あたしのいう「あの頃」と彼女のいう「あの頃」はまたちょっと違うかもしれない、(彼女の生きた時代はなんといってもあの「70年代」だから、)でも、あたしは後半の「楽しかった頃の亡霊」のようなうつろな彼女に自分を重ねてしまったりするのです。
■はみだしっ子 三原順
これもかなり心を千切られそうになる漫画です。
子供のころからずっと心にひっかかってて、このごろ読み返して大泣きしました。
親に虐待されていた子供4人が「自分たちを愛してくれる人」を探す旅をするお話なのですが、10年以上前のお話とは思えないほど、この頃人々が気づき始めたような問題(たとえばアダルト・チルドレン<ファック!!>とかひきこもりだとか)をどこまでも掘り下げて描いてあります。
おいおい、当時の子供は理解して読んでたのかよ?!と驚愕する事しきりです。
作者が故人なのがおしまれます。
このまんがを読んでBLANKEYの唄を思い出しました。
「神様 あの日抱いた夢を取り上げないで 僕はまだ 目覚めたくない」
□IP5<ビデオ
相棒に勧められて。
ああ、苦しく切ないです。
「ベティ・ブルー」はラストで救われるけど、こっちは最後まで救われません。
でも、嫌いじゃないんだよな。
森のシーンが美しくて、イブ・モンタンの雄叫び?が深くて・・・。
そしてこの映画に深く共感するという相棒の心のうちを思って泣けました。
□マトリックス<劇場にて
おーーもーーしーーーろーーーいーーー!!
本来近未来モノは苦手なはずのあたしが3回も見に行ってしまったよ!!
キアヌも大嫌いだったのに結婚したい、いや、むしろ結婚して!!って感じだよ!!
あーあー、映画館で見てない人もったいなーーい。(嫌なしゃべり)
ビデオ出たら買うよ!
□ライフ・イズ・ビューティフル<劇場にて
関係ないけど、ホークスが優勝したからリバイバルを500円で見れて嬉しかった。
まわりの人はかなり泣いてたけど、あたしは泣く、っていうよりシアワセな描写が胸にしみたけどなあ。苦しみを描く映画は多いけど、シアワセな映画ってあんましないような気がするし。
うん、いいおはなし、なんでしょう。
子供あんなふうに育てよう、とは思ったもん。
個人的には子供の「お風呂いやだ!」の地団駄にハートをわしづかみされた。
□バッファロー`66<劇場にて
99年あたし映画ベスト10・1位。
こういうほんとになんでもない恋愛映画ってないよ!
トイレでつぶやく「生きられない」、この一言で涙腺全開。
キスがどんなに大事かを思い知らされました。すばらしい。
□ラン・ローラ・ラン<劇場にて
クソ映画。家で「世にも奇妙な物語」見てた方がいいっつーの。
「スタイリッシュ」だなんだ言ってる奴にも腹立ちます。
□アナザー・デイ・イン・パラダイス<劇場にて
ラリー・クラーク第2弾でしゅか。だからあのポスターなんでしゅか。
まちがいでしょう、あのポスターは。「KIDS」風の。
若い二人の切ないお話じゃないやん!
どっちかっつーと、「いつだってほんとはちゃんとなりたいって思ってたんだけどダメ男をどうしても捨てられない切ない女」のお話やん!
中途半端に若いカップルと中年カップル(ひどい言い方)の両方を追ったりしないで、どっちかに焦点をあわせてほしかったです。
メラニー・グリフィス、むちゃくちゃかわいい。ので、中年カップルの心理描写をもっともっとディープにやってほしかったです。
■深い河 遠藤周作
強引だの予定調和だの言われようとも、あたしは愛すべき人達とお別れをしなければなくなったあと
もう一度これを読み返して、なんかすごく救われた。
宗教的なものも全部ひっくるめてすごく納得できる。
静かに河は今日も流れているのです。
あたし達の毎日はその河のように様々な出来事を流れにのせながら流れていくのです。
■バトル・ロワイヤル 高見広春
はい、話題になってましたね。いかにもなりそうですね。
でもあたしは読んでる途中で馬鹿らしくなりました。
倫理的にどう、とかじゃなくて、単純につまんないです。
大人にはファミコン世代のなんちゃら、とかそういう言い方をされてたけど、
ゲームは人がやってるの見ててもおもしろくない、ってところでしょうか。
いや、違うな、ただ単に心理描写があまりにも単純すぎるってだけかな。
中学生が殺し合っちゃうっていう設定だけみたらいかにも
「俺って人とどうも何かズレちゃうんだよね(得意気に)」な彼なんかがすきそうですね。
引き合いに出される「蠅の王」はすばらしいのに。
■さくらの唄 安達哲
いや、ほんとはもう人に教えたくないくらいスキなのですよ。
でもまたもや読み返して鳥肌たててため息ついたり。
このごろあたしの中で黄金時代だった高校時代の友達と「もう終わりだな」なんて思うことが多くて、
だからなんだ、といわれると説明するのが難しいんだけども、
この作家はなんて十代の刹那的な何気ない瞬間を捕らえるのがうまいんだろう、と
感心してしまうのですよ。
青年指定漫画やけど、青少年こそ読むべきまんがと思うんやけど。
ストーリー自体もすばらしいです。
昨日古本屋で「ホワイトアルバム」という彼の古い作品を見つけて読んだんだけど、
そっちもすっごい切なくてあたしは思わず泣いてしまったのでした。