| 喫煙の健康に対する影響 |
| 急性の影響 | |
| 呼吸器系 | 咳・たんなどの症状、呼吸不全 |
| 循環器系 |
血圧上昇、心拍数増加、末梢の血管収縮、循環障害、 |
| 消化器系 | 食欲低下 |
| 慢性の影響・疾患 | ||
| 呼吸器系 | 慢性気管支炎、肺気腫、喘息の悪化、呼吸不全 | |
| 循環器系 |
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、心不全 | |
| 消化器系 | 胃潰瘍、十二指腸潰瘍 | |
| 悪性腫瘍 | 肺癌、口腔癌、喉頭癌、食道癌、胃癌、肝臓癌、 膵臓癌、腎盂癌、膀胱癌、子宮頚癌 | |
| 受動喫煙の影響 | |
| 胎児 | 流産、早産、死産、低体重児 |
| 新生児・乳児 |
新生児死亡、肺炎 |
| 幼児 | 喘息様気管支炎 |
| 呼吸器系 | 慢性気管支炎、肺気腫、喘息の悪化、呼吸不全 |
| 循環器系 | 虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、心不全 |
| 悪性腫瘍 | 肺癌、副鼻腔癌 |
| たばこは国庫に膨大な「たばこ税」を納め、
日本たばこ産業従業員 のみならず、 タバコ栽培農家や紙業界、フィルター関連業界、 道路貨物輸送業界、広告関連業界、たばこ小売業者などに 多大な収益と雇用 をもたらしています。 波及する経済効果を含めると大きなメリットがあります。 |
| 一方で、タバコは肺癌、肺気腫、心筋梗塞などの「成人病・生活 習慣病」の大きな原因となっており、それによって奪われる生命や 労働力、 必要とされる「医療費・薬剤費」も膨大です。 「火災」もかなりの部分でたばこが原因となっており、消失財産や 消防関係の費用もばかにならない金額です。 たばこによって生じるコストもかなり大きいのです。 |
| タバコは金かかるね! |
| たばこよる経済メリット | ||||||||||||
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| たばこのために増えたコスト | ||||||||||||
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| 差し引き 28,500億円の赤字でした。 これは国民一人あたりで 約2万4000円近い赤字です。 |
| たばこの害と麻薬性 (中日新聞昭和63年8月9日夕刊コラム「紙つぶて」より) 8月12日は3年前、日航ジャンボ・ジェット機の墜落した日だ。 坂本九ちゃんのような有名人を含めて数百人が死亡した。 「金属疲労」という言葉とともに思い出される悲惨な事件だ。 『ノーモア、悲劇』と心から叫びたい。 一機墜落でもこのように大事件だが、同じ日に20機のジャンボ・ジェット機が 墜落したとすると世界中は恐怖のどん底にたたき込まれるだろう。 実はその20機墜落に相当する膨大な数の死亡が毎日、喫煙によって 起きていると、WHO(世界保健機関)事務総長のマーラー博士が1987年11月、 東京で開催された「喫煙と健康世界会議」の冒頭で警告された。 1年間に7000機の墜落となるからゾッとする。 日本だけでも、1年間にジャンボ・ジェット400機墜落に相当する犠牲が、たばこを 吸うことで起きている。 この「見えない大惨事」防止の重要性は厚生省のたばこ白書を見ても明らかだが、 一体どうして、日本では有識人や行政当局者によってこの大惨事が今なお無視 されつづけているのであろうか。 欧米諸国では少なくとも知識階級の人でたばこを吸う人はもうほとんどいない。 だからたばこは輸出商品になったのだ。 日本では閣僚まで、まだ吸っているので訪れる外国記者たちから知識や判断力が なくても日本では政治家になれるのか、と失礼な質問を受け返答に苦しんでいる。 害が分かってもなぜたばこはやめられないのか。 それが謎だが、米国公衆衛生総監のクープ博士は、たばこに「麻薬性」があるからだ とその根拠となる膨大な報告書とともに強調している。 朝起きてすぐ吸う。40分すぎに吸うといった強い習慣性は他のどの中毒物質より強い。 だから、やめられない。 害ありと分かっていても、たばこは依然として広く吸われ、行政当局者はただ傍観する だけ、テレビのCMはますます活発、その結果たばこ病患者で病院診療所は満員、 国民医療費はうなぎ上り、そして連日ジャンボ機墜落に匹敵する死亡が続くのだ。 (平山雄=予防がん学研究所長、元国立がんセンター疫学部長) |