第1章−3
スカ〜ロックステディ〜レゲエ
VOL.3



今回はロック・ステディ〜レゲエじゃの巻〜


 <ハカセ>
 さて、ジャック君、、スカとレゲエ、スカとロック・ステディの違い、
そして聞こえ方の違いは解ったかな?。
今回は残るもう一つの組み合わせ、ロック・ステディとレゲエについてじゃ。
ロック・ステディはスカのテンポが落ちたことにより、アレンジが必然的に
変化して出来たものなのじゃ。“ロック”とはロックンロールのことではな
くて、ジャマイカでは“リズム”や“ビート”の意味で使われるのじゃ。

 つまり「ビートがステディになったもの」。読んで字の如しなのじゃよ
ロック・ステディ期の歌の最大の特徴は、スイートでメロウでソウルフル
なものが増えたことじゃ。これに尽きるのじゃ。
ゆっくりになったリズムに
呼応して、美しいコーラスワークを重視したメロディが使われるようになっ
たのじゃな。実際、この時期、多くのコーラス・グループが人気を博したの
じゃ。ヘプトーンズ、パラゴンズ、メロディアンズ、テクニークス、カール
トン&ザ・シューズ
・・・。メモったかの?ジャック君?
 
 このコーラス・トリオ(たいがい3人組)という形式は70年代のルーツ・
レゲエ時代にも受け継がれるのじゃ。
 つまり、レゲエのコーラスワークのパターンは60年代に既に出来あがって
いた、と言えるのじゃな。

 もう1つ、ベースラインが細かく動き出した、ということは前々回に説明
したが、この時形作られたベースラインがそのまま現在に至るまでレゲエの
基本ベースラインとなっているのじゃよ。
 コーラスワークとベースライン(とそれ以外のアレンジも含む)、この2
つがレゲエとロック・ステディではほぼ共通。では、境界線は何? という
ことになるのじゃが、ひとことで言えば「ロック・ステディとは60年代の音
質で、雰囲気が甘いヤツ」
となるのじゃ。はなはだ感覚的で申し訳ないが、
他に基準が見当たらないのが本当の所じゃ。
 実際、ロック・ステディ期の歌はラヴ・ソング(もしくはラヴ・ソングに
仮託したメッセージ・ソング)が圧倒的なのじゃよ。全体のアレンジがそれ
に合わせて、とにかく甘くて胸キュンになるのは自然なことなのじゃ。
フォフォフォ。

 そして、レゲエ期になるとラスタ思想や体制(バビロン)に抵抗する思想
が注入され、それは自然と音楽にも反映された。甘い雰囲気はどちらかとい
うと排除され、攻撃的であったり、共同体的であったり、そして何と言って
ガンジャ的になったのだ。もちろんシンプルなラヴ・ソングも存在し、そ
れはラヴァーズ・ロックというふうに呼ばれるようになったのじゃ。ラヴァ
ーズ・ロック・ステディなのか、ラヴァーズの“リズム”なのかはわからん
が。ただ、そうしたラヴァーズ・レゲエも年代の違いのため、ロック・ステ
ディとは音のテイストが決定的に違うんじゃ。
 結論としてはロック・ステディとレゲエの違いをわかるためには、ゴリゴ
リのロック・ステディを浴びるように聴きまくる。ということになるかなジ
ャック君。そうすれば、ここで言っているような雰囲気とかテイストとかい
うものがわかってくるはず。それは、スカでもレゲエでも同じなんじゃ。

<ジャック君>
 ハカセの言うことはなんとなく解るんだけど、”ンチャ、ンチャ”じゃ、
イメージ湧かないね、オネーサン。

<困った時のオネーサン>
 う〜ん、ソウネ。ジャック君のいう通りだわ。ネエ、ハカセ、CDも紹介して
下さ〜い。

<ハカセ>
 う〜ん、しょうがないのー。次回は60'sジャマイカン・ミュージックのオス
スメCDを紹介するよ。
あと、このサイトもお勧めじゃよ。
ストリーミング・ラジオ「SHOUTcast」

http://yp.shoutcast.com/

Live 808 REGGAE

http://www.rastamusic.com/