第2章ー3
MARCUS GARVEY
マーカス・ガーベイ
さて、今回はラスタ誕生に大きな影響を与えたジャマイカ人の思想家、
マーカス・ガーヴェイ
についてじゃよ。
「MARCUS GARVEY」+
「GARVEY'S GHOST」
By バーニング・スピア
曲目はジャケをクリック
レゲエの歌の中で、
ジャー・ラスタファリ=ハイレ・セラシエ
と並んで
よく出てくる個人名が、このマーカス・ガーヴェイ(ガーヴィーという
表記の場合もある)。代表的なものは、バーニング・スピアのそのもの
ズバリをタイトルに冠した「MARCUS GARVEY」じゃ。
(余談だが、この曲が入っている同名アルバム
「MARCUS GARVEY」
とその
ダブ・アルバム
「GARVEY'S GHOST」
は、ルーツ・レゲエ&ダブの大名盤。
お得な2in1CDが出ているのでオススメ。)
ガーヴェイは1887年、ジャマイカのセント・アンという地域で生まれたのじゃ。
そこは後にボブ・マーレーが生まれた場所でもあるんじゃよ。
1914年に彼は首都キングストンで
「万国黒人向上協会(UNIA)」
という
組織を結成。その団体の趣旨は、全世界の黒人は団結して故郷である
アフリカに帰還し、自立した黒人国家を作ろう! というものじゃ。
その帰還する場所の象徴として言われたのが
エチオピア
じゃ。
なぜエチオピアか? それは、古代エチオピアには高度に発達した
黒人文明が存在していた、というようなことを匂わす聖書の記述が
あるため、現状の白人種優位文明に対抗する精神的拠り所たりえた、
という事情からじゃ。
このエチオピアを精神的拠点にする思想は
エチオピアニズム
と呼ばれ、
ちょうどユダヤ人のシオニズムと似ていると言えるんじゃ。
ガーヴェイの運動は全世界の多くの黒人に支持されることになり、
マルコムX
を始めとする、後の黒人思想家にも大きな影響を与えたのじゃ。
MARCUS GARVEY氏
ラスタ思想も例外ではなく、
アフリカ(エチオピア)に帰ろう!
という
主要教義もガーヴェイの思想そのものなのじゃ。
しかしなんといっても最大の影響は、ガーヴェイが1916年におこなった
予言
じゃ。いわく、
「アフリカに黒人の王が誕生する時、彼は救い主になる」
そしてその王こそが、1930年にエチオピアで皇帝となったラス・タファリ
=ハイレ・セラシエだった、というわけじゃ。
セラシエが本人の知らないところで神にされたのは、ガーヴェイの予言
のためだったのだ。
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