水彩紙の特徴・参考価格 画材大全

★水彩紙には、でこぼこの紙肌があります。これを紙の目といいます。
 同じ銘柄の紙でも紙の目によって、かなり印象が違います。
 細目、中目、荒目の3タイプがあります。
 
  細目:色の伸びが良いです。細密な表現にも向きます。

  中目:細目と荒目の中間の使い心地。まずは、中目から試してみると良いでしょう。
     適度にグラデーション、にじみ、ぼかしが出来ます。

  荒目:色の のりが良いです。(紙の でこぼこ が深いので、絵の具がのりやすい。)
      色の深みが出しやすく、グラデーションなどがかけやすいです。
     でこぼこ を利用した、かすれを利用して、ダイナミックな絵が描けます。

★紙は水を吸うと波打ってしまい、描く中で水たまりが出来てしまいます。
 気になる場合は、紙の厚み(重さ)が300g以上のものを使用すると波打ちしにくいです。
  また、水張りをして使用すると波打ちしにくくなります。
  あるいは、まとめた紙の隅を糊で固めた「水彩紙ブロック」を利用すると良いでしょう。
  厚紙に水彩紙が張られたボードも良いです。
  

 (価格目安は76.4×56cm程度のサイズで、紙1枚のおおよその価格です。)

●アルシュ(細目,荒目) (76.4×56cm で900円ほど)---------------------------

 仏製の水彩紙。絵の具ののびがよく、美しく広がって色むらになりにくい。
発色も良く、グラデーションがしやすい。紙の表面も強いので重ね塗りも大丈夫。
水彩の技法をほぼすべて使える紙です。
水はじきがとても強い紙なので、使いやすいか使いにくいか、描き方によって変わると思います。
絵の具が乾燥するとやや色が沈みます。
荒目の方が色の伸びがいいようです。

 
●ストラスモア・インペリアル (中目、荒目)米製  (600円ほど)-------------------

 紙の表面が強く、グラデーションがかけやすい。発色もきれいで、とてもやさしい色調にしあがる。
淡い微妙な表現、かさね塗りができます。
 

●クラシコファブリアーノ (中目)イタリア製  アルシュより少し高価---------------------

 アルシュより繊細できめの細かい純白の紙。発色がよく、色ののびがいい。
硬いペンで描いてもにじまないので、ペン画にもいいです。
グラデーションや、色を重ねてぼかす。などはうまくできません。
繊細に描いていく表現に向いています。マスキングには注意が必要です。
 

●ワトソン    (手頃 110円ほど)--------------------------------------------

 アイボリーがかった色の高級紙です。色の伸びがきれいです。
紙の表面がとても強くて、消しゴムを使っても大丈夫。
水を強くはじくので、細かく描くよりも、ざっと描くのに向いているようです。
水はじきが気になる場合は、紙の表面を湿らせてから彩色するか、
筆におおめに絵の具と水を含ませて描くととよいでしょう。
特厚口(239g)超特厚口(300g)ぐらいが、波打たずおすすめです。
 

●ホワイトワトソン   --------------------------------------------------------

 新しく発売されたワトソンの白い紙、ホワイトワトソン。
表面がとても強くて、消しゴムを使っても大丈夫で、ワトソン紙と同様の特性です。
白さは純白に近く発色が綺麗。試してみたい紙。
 

●キャンソン・ミ・タント   (手頃 150円ほど)-------------------------------------

 表面の凸凹が特徴でおもしろい。純白の紙なので発色が綺麗です。
水に強く、絵の具の塗りを失敗しても、水たっぷりの筆で洗い流せます。
色の重ね塗りには向かず、さらっとした絵に向きます。
乾燥、吸い込みが遅いので、紙の上で絵具を動かせます。
パステル用紙として有名です。色のついているものも沢山あります。
薄い紙なので、水張りをしても波打ってしまいます。気になるようでしたら、
イラストボードになっているものを使うとよいでしょう。
 

●モンバル・キャンソン   (手頃 80x112cmで150円ほど)-------------------------

 純白の紙で、とても素直な紙です。発色がとても綺麗。
キャンソン・ミ・タントと似て水に強く、吸い込みが遅いので、
紙の上で色を動かせます。
重ね塗りもある程度できます。
 

●クレスター   ----------------------------------------------------------------

 柔らかい感じの発色になります。えんぴつ、ペン、パステルもよくのる紙です。
かさね塗りをしても、濃い深みのある色は、出にくいです。
 

●フォントネー   --------------------------------------------------------------

 発色がいい紙です。少しアイボリーがかっています。
平塗り、グラデーションがうまくいきます。
にじみを活かした作品に向き、絵の具が美しく広がります。
吸い込みがいいので、一度塗った色は動かせません。
紙が弱いので、マスキングの使用には、あまり向きません。
 

●コットマン   ----------------------------------------------------------------

 白く発色が良い紙です。水はじきが強く、かすれの表現が出しやすい。
紙が弱いので、マスキングは向きません。
 

●MBM木炭紙  -------------------------------------------------------------

 木炭に向いた紙で、紙のテクスチャが独特。水彩の技法もすべて使えます。
 

●MO紙  ------------------------------------------------------------------

 日本の和紙を水彩紙として開発したもので、強い吸収性があり、
マスキングすると、破れやすいです。
ドーサ引きされたものとされていないもの両方のタイプがあります。
ドーサ引きされていないタイプは、まるで和紙に描く感覚。

どの紙も、紙の目も、価格にかかわらず、描き方、画風によって、
使いやすかったり、使いにくかったりしますので、
ブランドにこだわらず、実際に色々ためして、自分に合う紙を探すと良いそうです。

洋紙は輸入のための費用がかかるので、基本的にどれも高くなるそうです。

同じメーカー、ブランドの紙でも、紙の目によってかなり使用感が違うので、
そのあたりは、これからも更新していきたいです。