痴呆病棟のピエロ

ガラスのバリアで、生命維持を続ける、不揃いの果物。
旬はいつか。
ドライフルーツ、時に腐敗する、消滅する、
変化はいつもおこる。
その中の私は
道化師にしか見えないだろうが、
少なくとも存在し懸命に理解し、
消滅・・・・しないようおどけるピエロだ。

私はピエロでいたい。
   抱きしめよう

言葉より
肌で感じる真実がある。
幼い頃両親に抱かれ、無抵抗で無邪気な自分、
守られている安堵感をいつの日か忘れかけていた。

背後から心が溶けていく温かい流動感、心臓の高鳴り。
感じる瞬間があったはず。
子ども、老人、恋人、抱きしめようギユッとね!
そして
愛そうよ、人間を**

   水夢〜すいむ

ある日、ふと立ち寄ったカフェ。
一人で入るのは少し勇気がいった。
この頃、
一人になる時間を楽しいと思うようになった。

コーヒーを飲み、ほっとする時間、
水の入ったグラスの水滴が、
微妙に落ちながら遊び始める。
その変化をみつめていると、
自分?なのか、これからもてなそうと
歓迎してくれている女なのか、
造形として浮上し踊り始めた。
可愛い、純真無垢なやつ・・・。
新鮮な肉体を持ち水滴と遊ぶ、
エネルギッシュな女・・・。
楽しい時間を共有できて良かった。

    虹彩

あいつが、言った。
「オ−ロラを見に行ったけど 見れなかったんだよ」と。
「冷却な空気の静けさの中で
神秘的な色彩を放つカーテンコールは 開かなかった。
きっといつか自然と融合できる あいつがいるはずだ」
ゴーストタウンのレインボーは
時にして雨上がりに光線を放ち、
12色のクレパスでアートになる。
いつか二人で感動しようね・・・・・。