乾太郎窯の釉薬は春夏秋冬、四つの色イメージで陶器に表現します
黄金色のイネ藁を焼いた灰が白いワラ灰釉や、淡い桜色をした釉薬になります
| 春の色 桜いろ釉 ほのかなピンク色した桜をイメージして出来た釉薬で稲穂のワラ灰を原料としている |
夏の色 ワラ灰釉 乳白色の釉で稲のワラを灰にしたものが原料。 |
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■桜色 遊び心の急須 sakurairoyu 気分で蓋を替えて下さい、ユーモラスな足がついていて遊び心で使って下さい |
■ワラ灰釉ビールカップ warahaiyu カップも一緒に冷やしておけば、よりビールも美味しいです。 |
| 秋の色 はぜ灰釉 和蝋燭の原料は櫨の木から採れる。はぜは秋になると裾野から山手に炎え上がる様に山里を赤く染めてゆきます、この美しい紅葉も時が過ぎれば朽ち果ててゆきます。 地面に広がった赤い落ち葉を見て、この風景を陶器に表現できればと思い、櫨の落葉を拾い集めて燃やした灰を釉薬の原料にしました。そのやまぶき色した陶器はあたかも秋のイメージを写し撮ったかの様です。 |
冬の色 黒はぜ釉 櫨の落ち葉を集め燃やしたものがはぜ釉となります。しかし落ち葉は集めても少量で原料不足をおぎなうため、これに変わるものがないかと思ったのが「櫨の実」を使うきっかけでした。黒はぜ釉は薄墨色から青っぽい黒い色まで変化に富んでいる、釉の特徴で雲の切れ間のようにぽっかりと色が抜けることもある。 |
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■はぜ灰釉 折りかえし小鉢 hazehaiyu 縁を折り曲げることで存在感がある器になりました、足もかわいいです。 |
■黒はぜ釉茶香炉 kuurohazey 春夏秋冬と彫っています、茶の香りと光りで心を癒すのに使ってください。 |
■乾太郎窯で一番古くから作っている定番の器
1995年からパソコンで作品管理をし始めたのですがこの3点はそれ以前から作っていたものです(おそらくコーヒー碗とエクボ湯飲みは85年ごろ急須は90年頃)
左はワラ灰釉「青い花コーヒー碗」もち手が一ひねりしてあり、ソーサーは菓子皿としても使えます
中央はワラ灰釉「エクボの湯のみ」えくぼに親指が掛かってすべらない、大き目の湯のみですが女性の手にもしっくりと馴染みます
右はハゼ灰釉「足つきエクボの急須」雰囲気が変わる様に換え蓋が付いています、遊び心で時々交換して楽しんでください

昔↓と今↑の写真。少しは上達したのかな?

紅葉した後、櫨並木から櫨の落ち葉を拾い集めてきて燃やして灰にします

完全に燃えて細かな灰になるまで4〜5日かかります

櫨の実を原料にした「黒はぜ釉」はローソクを搾った残りかすを燃やした灰を使います
刈り取って籾を落とした藁。カラカラに乾燥しているのであっという間に燃え広がる。
中はまっ赤に燃えさかっている。田圃二反分を燃やして冷えるまでこのまま待つ。
釉薬の試験をしました、過去にやった試験のテストピースを見直してみると当時は失敗だと
みなしていた物が渋い風合いをしているのです、年を経て自分の見方も
変わってくるのか、時間かけて少し深く探ってみようかと思っています
土石や長石や灰などを乳鉢ですり合わせて「全ての釉薬は10グラムのテストから始まります」完成に近づくにつれ
総量100グラムの試験、1キログラムの試験、5キログラム、10キログラムの試験と進んで
釉薬の色、熔け具合、風合いなどを決定していきます
完成までには1〜2年はかかってしまいます(時にはもっと長い時間が・・・・)
右のタイル状のテストピースを1250度で焼いて釉薬の表情を確認します

昨年(2008年)ガス窯の煙突を修理してもらってから釉薬の色味が変わったような気がして、それで釉薬試験をやり直ししています。
微妙な色合いしか変わっていないのですが一窯づつ確認しながらテストを進めます

2010年ようやく白い釉薬が完成に近づきました。後は少しづつ微調整に入ります
花入れの方が「きなり釉」肌は白っぽい感じですが極々うすいピンク色しています
左の湯呑みは白い釉薬「きなり釉」で右の湯呑みは「キナコ釉」マット状のベージュ色です
見た感じが黄な粉をまぶした様な釉薬です

新しい釉薬です、白っぽいようで生成り色のようでややピンクがかっているところもあって不思議な釉薬です。
それで「きなり釉」と名付けました