あれち野菊

         

 

         思い思いの形を   思い思いの色で染め
       花屋で喝采を浴びる菊たちを
       羨ましく思うときがあります

         上手に自分を表現できないばかりに
         器用さがちょっと足りないばかりに
         仲間に加わることが出来ないのです

       でも私は  大空の下が好きなのです

       雨や風に打たれて  
       倒れそうになることもありますが
       ありのままの自分になれるのです 

         どんなに背伸びをしても
         晴れ舞台は  私には向かないのです

       たとえ厳しい荒れ地であっても
       大地にしっかりと  根を下ろしたいのです

         そして  ささやかな私の花で
         荒れ地を飾る
         こんなお手伝いができればいいのです

         だれが付けたか私の名前
         「あれち野菊」が好きだから